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看過できぬ中国の宇宙開発

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 狙いは宇宙の戦力化に 戦略的領域を多面的に拡大  急台頭する中国は海洋進出を拡大し、南シナ海や東シナ海で関係国との間に緊張や摩擦を巻き起こしている。特に南シナ海ではハーグの仲裁裁判所の裁定に…

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海軍合同演習に見る露中関係

ロシア研究家 乾 一宇 演習海域は持ち回り マンネリ化で規模も縮小  ロシアと中国は、「戦略的パートナーシップ」関係にあり、世界の多極化を推進、国際社会に新秩序を形成したいことで一致し、しかも「力」を全面に押し出し行動し…

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「老い」と「病」にどう向き合う

メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 先賢に学び肯定的思考で なお人生の目的に向かい歩む  わが国における平均寿命は年々伸び続けて、今や「人生80年時代」を迎える昨今である。そこで問われるのは、「老い」をどう受け入れ「…

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激変するアジアの地政学

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 中国と手を組んだ比国 活発化する中国の招待外交  フィリピンのドゥテルテ大統領の中国訪問はアジアの地政学を大きく変えた。前回、私は、フィリピンがパキスタンと北朝鮮に続きアジアでの忠…

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地震から半年、復興途上の熊本

拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長 濱口 和久 防災体制の脆さを露呈 有事に問われる首長の指導力  熊本地震が起きてから半年が経った10月14日、私は熊本空港に降り立ち、16日まで熊本に滞在し…

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本質から外れる豊洲移転論争

東京財団上席研究員 小松 正之 公的市場の必要性低下 入札・流通システム近代化を  小池百合子東京都知事は8月末、「豊洲移転と築地閉鎖の延期」を発表した。知事は①食の安全性を最優先する②巨大な公共投資の精査③情報の透明性…

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旧皇室典範を復元改正せよ

大月短期大学名誉教授 小山 常実 違法に作られた「新典範」 国際法や帝国憲法にも違反  天皇陛下の譲位問題がきっかけとなり、現行「皇室典範」(以下、「新典範」と言う)の改正問題が再浮上しています。しかし、中身がどうであれ…

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有効な韓国THAAD配備

元統幕議長 杉山 蕃 複数の手段で弾道弾迎撃 中国の反対は韓米離反に狙い  北朝鮮が、米韓共同演習に際し、恒例の対抗処置として、ミサイルの打ち上げをテレビ公表していた。そして15日東部の亀城飛行場地区で「ムスダン」とみら…

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大統領選挙後のアメリカ

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 二大政党内の分裂必至 内政も外交も困難に直面か  アメリカの大統領選挙がやっと秒読みに入った。長い選挙戦に慣れている専門家たちですら、嫌気が差すほど疲れる、醜…

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憲法に「家族尊重条項」を

弁護士 秋山 昭八 家庭は国家の基本単位 子供の情動を育て文化伝承  超少子高齢化社会を迎えたわが国では、3世代家族から核家族へ、そして今や単独世帯の数が核家族を上回るという急激な世帯構造の変化が起きている。  また少子…

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法治国家否定する翁長知事

OKINAWA政治大学校名誉教授 西田 健次郎 自己決定権を拡大誇張 地元辺野古住民の民意を無視  9月16日の辺野古移設をめぐる福岡高裁那覇支部の判決は、法治国家と民主主義、地方自治体の本質、さらには普天間飛行場の危険…

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品位品格失ったひ弱な日本人

NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 独善的人間生む徳目主義 日本文化の中に再生の道探れ  最近の世相を見るに、特異な性格を持った異常な人が、常識外れの問題を起こしているとは限らない。政界・官界・…

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困難な日本経済運営の現況

経済ジャーナリスト 尾関 通允 内外の環境条件は最悪 人口減阻止と弱者救済策を  日本経済の動きが冴(さ)えない。部門別には若干の変動があるものの、全体としては弱含みの横ばいの状態の域を出ない。かつ、それがすでに長期に及…

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苛政に苦しむ北朝鮮人民

宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 信頼失った金正恩政権 エリート層の亡命が相次ぐ  昨今の北朝鮮情勢を観察・分析している時、『論語』の次の一説を思い出した。  孔子の弟子の一人に子貢という者がいた。ある時、子貢は師に「政…

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前代未聞の2016米大統領選<English付>

エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 2大政党制の矛盾露呈 棄権や第3の候補に投票も  今年の米大統領選挙についてどこから説明したらいいだろうか。間違いなく、今までの選挙で最も風変わりなものにな…

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楽観できない習近平軍事改革

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 見えてきた党軍間の軋轢 習氏「依然、非常に困難」と吐露  習近平政権になって34回目になる党中央政治局の集団学習が去る7月28日に開催された事実とその様子を伝える新華社電が『月刊・中国情勢』…

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金融政策枠組み転換の長短

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 持久戦型の運営を評価 物価目標2%に固執するな  日本銀行は、去る9月20~21日の政策委員会政策決定会合において、13年4月以来先月までの「量的・質的金融緩和」「その拡大…

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多様性ある社会を目指して

慶應義塾大学特別招聘教授 茂雄 必要な国民の意識改革 再チャレンジ助ける体制を  今月初め、国内主要企業の多くが来春採用予定者を集めて内定式を開いた。女子内定者の一人が「定年までこの会社で頑張ります」と決意表明している姿…

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英国は80年代を再現できるか

平成国際大学教授 浅野 和生 女性首相選び保守党結束 労働党は左派党首再任で混乱  9月24日、イギリス労働党は、党大会でジェレミー・コービン党首の続投を発表した。これによって、労働党は波乱の時期を迎えることになった。 …

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トランプのユダヤ人脈

獨協大学教授 佐藤 唯行 策士の娘婿が最側近に カジノ王が巨額献金を約束  米大統領選が終盤を迎える中、当初中立的であったその立場を変え、親イスラエル色を鮮明にしつつあるのが共和党候補のトランプだ。「オバマがイランとの間…

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ウズベクで遭遇した事件

歴史家 金子 民雄 静か過ぎた独立記念日 大統領危篤で空港に足止め  ひとはみなそれぞれ独自の個性を持っているので、同じような人生を歩んでいても、みないろいろな体験をするようだ。中には妙な事件に巻き込まれることもある。私…

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「信じること」に満ちた現代

名寄市立大学教授 加藤 隆 作った人を信用し食事 科学的知見も信頼が根底に  現代は不信の時代だと言われる。ひところまでの日本ならば、隣近所の大人が地域の子どもたちを叱ったり声掛けしたりすることが日常光景だったが、昨今の…

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米大統領選揺るがす情報漏洩

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 露が関与?トランプ氏が利用 選挙結果への不信感拡大  大企業や政府のコンピューターがハッキングされたというのはニュースにならないほど数が増えている。民間IT企…

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