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シリア介入に動いたロシア
ロシア研究家 乾 一宇 アサド政権援護が目的 ISと反政府組織を標的に クリミア併合で孤立していたロシアが、シリア問題で主導権を握って行動している。9・11事件でプーチン大統領が、いち早く露米の協調関係を築いた状況に似…
少年法適用年齢引下げの是非
一般社団法人教育問題国民会議理事長・弁護士 秋山 昭八 「国法上の統一性」は疑問 現行法の「20歳」を踏まえよ 9月10日、自民党の成年年齢に関する特命委員会が取りまとめた提言では、公職選挙法の選挙年齢が18歳以上とさ…
習中国主席の軍事改革動向
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 党優位で戦える軍隊に 「党の柱石」陸軍を格下げ 北朝鮮の核実験が注目を集めているが、着々と進められる中国の軍事改革からも目を離してはなるまい。そこで、昨年末の三つの新編組織と垣間見えてきた…
計画的移民の検討に着手を
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 日本の地盤沈下を防げ 成長率を下げる就業者減少 年頭に当たり、日本のマクロ経済を回顧し、将来を展望してみよう。 まず経済成長率を10年ごとに見ると、1960年代は高度成…
高貴な心は長寿を支える力
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 健康と病は「心身一如」 副交感神経働く利他的精神 WHO(世界保健機関)の創立50周年の記念総会(1999年)に、「新しい健康の定義」を提案することになり、その原案づくりがジュネ…
アベノミクスの成果未だし
経済ジャーナリスト 尾関 通允 市場縮小する人口減少 賃上げ伸びず弱含む展開か 分かり切ったことだが、人も生き物なのだから、必要最低限以上の飲食物や日常生活に是非とも欲しい家庭用道具類を欠かすことはできない。その飲食物…
実現性のないシリア和平案
東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 無視できぬアサド政権 複雑な構造の社会で存在感 アラブ・イスラーム世界では約束したり、予定を決めたりするときには「イン・シャア・アッラー」という言葉をもって締めくくるのが恒例である。「…
国家の「実が固まる」年に
政治ジャーナリスト 細川 珠生 問題対処の諸改革必要 首相に期待したい憲法改正 「丙申」である2016年は、「形が明らかになっていく」「実が固まっていく」年という意味があるという。そうであるならば、日本という国家も、「…
憲法9条は正しく改正せよ
軍事評論家 竹田 五郎 東京・朝日の“提案”論外 集団的自衛権縛り国守れず 安全保障関連法は成立したが、昨年の通常国会の審議における政府の法案説明は不十分で、国民の理解を得るには不徹底である。野党は結束して来る参院選挙…
21世紀型の新しい戦争形態
哲学者 小林 道憲 テロと分散に悩む世界 不安に耐える精神的基盤を 今世紀は、2001年9月11日に起きたアメリカ世界貿易センターへのイスラム過激派による自爆テロ事件から始まった。その後、この国際テロ事件は世界各地で続…
日本の宇宙基本計画の進展
慶應義塾大学教授 青木 節子 重要な「宇宙状況把握」 防衛通信衛星など成果目標 昨年(平成27年)の1月9日、第三次宇宙基本計画が首相を議長とする宇宙開発戦略本部で決定された。初めて政策目標に「宇宙安全保障の確保」を明…
辺野古反対運動の同調圧力
詩人・美術評論家・沖縄県文化協会顧問 星 雅彦 沖縄2紙で事大主義に 抑止力働く米軍基地の存在 明治政府の近代化に伴う「琉球処分」に搦(から)めて、最近の沖縄では「沖縄処分」という表現がうそぶき、それで痛烈に日本政府を…
ISと中国に明け暮れた1年
元統幕議長 杉山 蕃 テロと南シナ海問題 新指針で日米防衛協力前進 1年を振り返って防衛の抱える問題について所見を披露したい。 軍事治安関連で最も世界の耳目を集めているのは、「イスラム国」(IS)と自ら称するトルコ・…
地に堕ちたテレ朝「報ステ」<English付>
エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 基地映像の印象操作 レーザー照射犯に情状酌量 日本では歴史上かつてないほどメディアに対する国民の目は厳しくなっている。朝日新聞が“従軍慰安婦”問題で20年…
韓国の言論の自由を憂える
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 落ちる民主主義の評価 「産経」の次の朴裕河氏起訴 産経新聞の前ソウル支局長・加藤達也氏の無罪判決が下された。これに対し日本の政府関係者やメディアは韓国政府の日本に対する姿勢の変化…
消えないトランプ氏の人気
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 憤懣募る米国民を代弁 テロ、格差、オバマ大統領に 不動産王ドナルド・トランプは共和党大統領予備選候補として「すぐに消える」はずであった。しかし、度重なる暴言…
寛容な東のイスラム圏を護れ
東洋学園大学教授 櫻田 淳 連関するISと南シナ海 重要な対インドネシア2+2 2015年の国際政治の焦点を二つの言葉で表現するならば、それは、「ダーイッシュ」(過激派組織IS=「イスラム国」=イスラミック・ステートの…
宮廷ユダヤ人のロビー活動
獨協大学教授 佐藤 唯行 英蘭動かし追放令撤回 翻意したマリア・テレジア 18世紀、ボヘミア王国の都プラハには九つもの壮麗な会堂(シナゴーグ)を擁する欧州最大級のユダヤ社会が繁栄していた。けれど1744年12月、突然の…
戦後70年の問題は明治から
名寄市立大学教授 加藤 隆 功利に走った150年 性悪説的人間観の再評価を 戦後70年ということが至るところで取り上げられ、メディアでもいろいろな特集が組まれている。以前、ひめゆり学徒の手記を読んだことがあるが、潜んで…
中国語教育が及ぶアフリカ
評論家 太田 正利 南アで影響力が急拡大 日本は信頼の蓄積を生かせ アフリカにおいて、20世紀後半には、欧州諸国の植民地化が徐々に衰退し、多くの国が独立していった。それまでの経過をたどると、同大陸は、英、仏、独(第一次…
ミャンマーを通り過ぎた日英
歴史家 金子 民雄 多難なスー・チー党首 抵抗感じた「ビルマの竪琴」 2015年11月8日、ミャンマーの総選挙が何十年ぶりかで行われ、アウン・サン・スー・チー党首の率いる最大野党(国民民主連盟NLD)が勝利を収めた。東…
上昇が予想される物価の基調
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 不安残す17年消費増税 実質家計消費もプラス維持 最近、日本の消費者物価指数が、種類によってまちまちの動きをしているため、新聞紙上などで物価の基調判断がやや混乱し、それが…
習近平中国主席の軍事改革
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 抜本的に踏み込めるか 脅威に即応して戦う態勢に 中国共産党の中央軍事委員会改革工作会議で、習近平主席主導の大規模な軍事改革が11月27日に公表された。軍事改革については、「軍の最高指揮権を…