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謎深まるナワリヌイ氏暗殺未遂事件

日本対外文化協会理事 中澤 孝之 疑われるクレムリン関与 情報機関の犯行としては稚拙  プーチン政権の汚職疑惑を長年告発し、政権批判の急先鋒(せんぽう)、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(44)が8月20日…

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中国海軍増強と我が国の対応

元統幕議長 杉山 蕃 海上動態監視網の強化を 長距離対艦誘導弾の開発急務  9月1日、米国防総省は、「中国の軍事および安全保障の進展に関する報告書」を発表した。数々の興味ある内容であるが、今回は中国海軍の増強についてコメ…

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最高裁が米大統領を決める?

アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 接戦州の最終結果判断も 注目を集める後任判事の指名  米最高裁判事のルース・ベーダー・ギンズバーグが長い癌(がん)との戦いの末、逝去した。大統領選挙直前のこの出来…

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社会を分断する新型コロナ

沖縄大学教授 宮城 能彦 「自粛」か「ただの風邪」か なし崩し的に「普通の生活」に  新型コロナはますます猛威を振るい社会を分断している。  「このままではアメリカのように多くの死者が出るのも時間の問題」という「専門家」…

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日本とトルコ 130年の絆

拓殖大学防災教育研究センター長 特任教授 濱口 和久 海難事故で献身的な対応 優先的にイランの邦人を救出  トルコは親日国家と言われている。しかし、最初から親日国家だったわけではない。今から130年前の9月に起きた海難事…

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「南京大虐殺」登録資料集を検証

麗澤大学大学院特任教授 高橋 史朗 「大虐殺」立証する資料皆無 日記を偽造、記録映画収録せず  5年前の10月にユネスコ「世界の記憶」に登録された「南京大虐殺」資料に誰もアクセスできないという異常事態が続いていたが、一昨…

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「東洋のロスチャイルド」サスーン家

獨協大学教授 佐藤 唯行  英国のユダヤ財閥の中で「東洋のロスチャイルド」と仇名(あだな)されたのがサスーン商会だ。  初代デービッドが1864年に死んだ時、遺産は500万ポンド。英ロスチャイルド家初代の遺産600万ポン…

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チェコの自由と中国の影響力の隘路

東洋学園大学教授 櫻田 淳 「地雷」踏んだ中国共産党 欧州世界に広がる対中批判の波  9月1日、ミロシュ・ビストルチル(チェコ上院議長)は、台湾を訪問中に台湾立法院で演説し、「私は台湾人である」と表明し、台湾との民主主義…

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中国の弾道ミサイル発射の危険性

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 提起された核管理問題 軍縮努力と協議参加迫る必要 米艦艇の牽制狙う暴挙  今次、南シナ海に向けた2方向からの挟撃的なミサイル発射の実態は、まず浙江省からのミサイルは東風(DF)21Dと見られ…

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ロシア開発の新型コロナワクチン

ロシア研究家 乾 一宇 臨床データは公表せず 治験最終結果待たず量産開始へ  新型コロナウイルスの流行が始まって8カ月、ワクチン開発競争が熱を帯びている。世界保健機関(WHO)によると7月末時点で、開発中のワクチンは16…

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新首相に日米台関係の強化期待

平成国際大学教授 浅野 和生 「インド太平洋構想」推進を 中国共産党と対決できる政権に  トランプ米政権による一連の対中政策演説の嚆矢(こうし)としてオブライエン安全保障担当大統領補佐官は6月24日、過去のアメリカの対中…

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国民総参加で海の生態系管理を

一般社団法人生態系総合研究所代表理事 小松 正之 水産資源は「共有の財産」 民間シンクタンク設立を提言  一般財団法人鹿島平和研究所(会長・平泉信之鹿島建設取締役)の海洋生態系研究会(主査・小松正之=筆者)は7月、「水産…

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安倍長期政権と日本経済

鈴木政経フォーラム代表 経済学博士 鈴木 淑夫 低成長の真因は供給側に 新規企業の市場参入促進を  安倍晋三首相が憲政史上最長の連続在職日数という記録を残して退任する。ここで大切なことは、「何日間在職したかではなく、何を…

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ロシアのワクチン開発の歴史

日本対外文化協会理事 中澤 孝之 18世紀に天然痘予防接種 ポリオから日本の子供を救う  ロシアの新型コロナウイルス対策本部によれば、9月2日の新規感染者は4952人で、累計100万5000人と、100万人の大台を突破し…

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中国軍の戦闘機開発事情

元統幕議長 杉山 蕃 国産ステルス機に傾注 課題はエンジンの高性能化  米大統領選挙を間近に控えて、中国、北朝鮮の軍事的行動は不活発の感がする。軍事的緊張を高める行為が、強硬派のトランプ米大統領を利することとなるのを恐れ…

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次の災害に備え相互支援協定を

エルドリッヂ研究所代表、政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 地域超え「共助」取り決め 学校・企業などからNGOまで  新型コロナウイルスは、社会がいかに相互依存しているかを示しているが、コロナ以前でもそうであった。 …

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トランプの米国対ハリスの米国

アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 進む人種と宗教の多様化 不安募らす白人クリスチャン  米民主党の副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員が指名された。移民2世、インド人とジャマイカ人の混血のハリス氏…

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『菜根譚』に学ぶ人間学の知恵

メンタルヘルス・カウンセラー 根本 和雄 混迷の世相変える倫理観 権勢に流されず「足るを知る」  天文18(1549)年に来日したスペインの宣教師、フランシスコ・ザビエル(06~52)は、こう語り、驚いたという。  “日…

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神丘のインマヌエル開拓団

名寄市立大学教授 加藤 隆 息づく自由・独立の精神 重要な「家」としての関わり方  北海道の南西部の今金町に神丘という地域がある。美瑛を思わせるなだらかな美しい田園が遥(はる)か向こうまで続いている。明治から戦時中までは…

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国民に知らされなかった震災

拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 鳥取、東南海、三河の3地震 大戦中、情報漏れを恐れた軍部  九州地方を中心に甚大な被害を出した令和2年7月豪雨。災害は豪雨だけではない。大地震が起きても甚大な被害が出…

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東洋学園大学教授 櫻田 淳 経済発展と関係なく実現 英国・日本から価値意識を相続  「経済発展を遂げれば、民主主義体制に近づく」  マイク・ポンペオ(米国国務長官)が去る7月23日の対中政策演説で指摘したように、この命題…

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核保有に固執する金正恩氏

宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 北の体制維持と身辺保護 コロナ感染を脱北者のせいに  金正恩朝鮮労働党委員長は強運の持ち主のようだ。世界中の指導者が中国・武漢発の新型コロナウイルス禍への対処に苦慮しているのに、金正恩委…

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盗品故買の帝王・ソロモンズ

獨協大学教授 佐藤 唯行 一大ニュースとなった逃走劇 獨協大学教授 佐藤 唯行  英文学の巨匠ディケンズの小説「オリヴァー・トゥイスト」の中には、フェイギンというユダヤの悪者が登場する。子供らにスリの技を仕込み、盗品を買…

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