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新型コロナ第2波のロシア
ロシア研究家 乾 一宇 欧州諸国より低い致死率 経済活動活発化させ共生図る 欧州で新型コロナウイルスの第2波感染拡大の勢いが増している。 ロシアは、第1波が5月上旬に1日の感染者が1万人台に達し、その後感染者が徐々に…
蔡総統の「バトル・オブ・タイワン」演説
平成国際大学教授 浅野 和生 香港の戦いは終わった これから台湾の戦いが始まる 10月10日、例年のごとく、台湾の蔡英文総統は中華民国の双十国慶節で国民にメッセージを発したが、今年の蔡英文演説は、「バトル・オブ・タイワ…
英国史上、第1位の大富豪
獨協大学教授 佐藤 唯行 ユダヤの金貸しアーロン 巨額の未回収債権、国王が没収 英国史上、最大の金持ちと聞いてロスチャイルド家の名を想起する方は多いだろう。けれどそれは正しくない。英紙『サンデー・タイムズ』の「英国史上…
英国のEU離脱と漁業への影響
一般社団法人生態系総合研究所代表理事 小松 正之 水産物の輸出入で混乱も 英水域から他国漁船締め出しへ ブレグジット(Brexit)は英国の欧州連合(EU)からの離脱で、2016年6月の国民投票の結果、52%の国民が離…
露のシリア軍事介入から5年
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 政治的解決の展望見えず 戦後復興への資金調達は困難 ロシアがシリア内戦に軍事介入して今年で5年目に当たる。プーチン政権は、1980年に締結されたソ連・シリア友好協力条約に基づいて、ソ連…
バイデン候補絶賛の悪質メディア
エルドリッヂ研究所代表、政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 不都合な事実には触れず 米誌、大統領選直前に情報操作 米大統領選を約2週間後に控えた10月19日、半世紀にわたって音楽や文化をはじめ、社会問題、政治問題な…
オーウェルの予言した国家
哲学者 小林 道憲 共産革命から全体主義へ 失われる言論・思想・良心の自由 ジョージ・オーウェルが1945年に出版した小説、『動物農場』は、共産主義革命の過程とその結果を巧みに寓話(ぐうわ)化したものであった。そこでは…
学術会議会員任命拒否に思う
元統幕議長 杉山 蕃 国民意識と乖離した組織 政府は抜本改革へ周到な準備 菅内閣最初の決断として、学術会議会員の任命推薦者105人中6人を拒否する発表を行い、野党、学術会議、一部マスコミ等の反発を買い、国民の注目すると…
軍事忌避と民主主義の「怠惰」
東洋学園大学教授 櫻田 淳 国家は「獰猛なドーベルマン」 飼い馴らす技藝こそ政治の本質 現下、日本学術会議に寄せられた批判の焦点の一つになっているのが、2017年の「軍事的安全保障研究に関する声明」を含めて、学術研究の…
真実の「日本国憲法」成立過程史
大月短期大学名誉教授 小山 常実 議会審議もGHQが統制 自虐史観植え付け憲法に偽装 当たり前のことであるが、独立国の憲法は、その国の政府や議会(国民)の自由意思によってつくられる。だが「日本国憲法」は、この原則に反す…
米大統領選結果はいかに決まるか
アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 投票制約する事例が横行 期日前短縮や身分証明厳格化 長かった米大統領選挙戦がやっと終わろうとしている。しかし、投票日の翌朝までに新大統領が決まるか、何よりもいか…
古文書が伝える災害の教訓
拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 優れた古代の観測記録 地震の周期や被害想定に有益 大海人皇子は、天武天皇元(672)年に起きた古代日本最大の内乱である壬申の乱を勝ち抜き、天武天皇として即位する。そ…
「超高齢長寿社会」とどう向き合う
メンタルヘルス・カウンセラー 根本 和雄 強い意志持ち柔軟に処世 『呻吟語』が語る老いの豊かさ 我が国の65歳以上の高齢者人口は3617万人、総人口に占める割合は28・7%で過去最高を更新し、しかも100歳以上の高齢者…
コロナ後の日本の広報外交
エルドリッヂ研究所代表、政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 移行期の学者ら招き研修 親日派の次期リーダーを養成 コロナウイルス感染が流行する前、国際防災会議のため、フィリピンへ行った。火山、台風、地震、土砂崩れなど…
今求められる魂のホームベース
名寄市立大学教授 加藤 隆 豊かな「我―汝」関係を 神仏の「呼びかけ」願う人間 流行歌はその時代の人々の願望を映すと言われる。流行歌研究によると、年代によって特徴的なフレーズが見られるという。1970年代は「花が咲く」…
沖縄革新の二枚舌を暴く
OKINAWA政治大学校名誉教授 西田 健次郎 浦添は認め辺野古は反対 埋め立てに善悪の区別はなし 現在の沖縄革新について論述する前に、1960年の第1次安保闘争から72年の祖国復帰実現までの沖縄近現代史に触れたい。 …
「防衛白書」に目を通そう
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 自衛隊理解へ国民必読の書 日本取り巻く安保環境を詳述 わが国では、政府の国民への情報公開として各省庁は周知のように毎年「白書」(外務省は「外交青書」)を発出している。安全保障分野では「日本…
金正恩政権揺るがす水害・蛮行
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 一番軽い表現の「謝罪」 目当ては韓国からの食糧援助 朝鮮語に「ヤクサクパルダ」という言葉がある。意味は「すばしこい、こざかしい、小利口、如才ない」である。 射殺事件、異例の通知文 国…
日米同盟強化で対中関係安定化を
平成国際大学教授 浅野 和生 「意思疎通は可能」な状況に 日本に協力求めざるを得ぬ中国 中国共産党機関紙・人民日報のニュースサイト「人民網」日本語版は、9月16日、菅義偉首相の対中政策に対して、中国国際問題研究院国際戦…
デジタル庁創設に向けて
日本安全保障・危機管理学会上席フェロー 新田 容子 対ロシア情報戦に備えよ SNS駆使し官民共同で対抗 米中の通信技術に係る舌戦激化について連日メディアが取り上げる中、我が国ではロシアについての発信はヘッドライン程度の…
菅新政権は日本を再生できるか
鈴木政経フォーラム代表、経済学博士 鈴木 淑夫 全要素生産性の向上図れ 規制緩和と構造改革の徹底を 安倍前首相が健康上の理由で、来年9月までの自民党総裁任期を残して退任し、後任に菅義偉前官房長官が自民党新総裁に選ばれ、…
英国ユダヤ大富豪の実像
獨協大学教授 佐藤 唯行 企業買収で儲け不動産投資 移民出自や自力独行型の苦労人 英国のユダヤ大富豪と聞いて、ロスチャイルド家を思い浮かべるのは昔の話だ。今や様変わりした彼らの姿を次に紹介しよう。情報源は米経済誌『フォ…
文化大革命の再現図る中国
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ ギャルポ チベットで洗脳教育復活 強制労働で伝統的生活を破壊 最近、皆様がお気付きのように中国政府は南モンゴル、いわゆるモンゴル自治区で学校教育でのモンゴル語の使用を廃止し、一層中…