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ナゴルノカラバフ紛争の“教訓”
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 勝敗決めた軍用ドローン 「攻撃型」導入に本腰入れる露 旧ソ連構成共和国のアルメニアとアゼルバイジャンは昨年9月27日から1カ月半近く、アゼルバイジャン領内のナゴルノカラバフ自治州をめぐ…
北朝鮮の原潜開発計画に思う
元統幕議長 杉山 蕃 周辺海域の監視網強化を 検討すべき対艦艇原潜の保有 北朝鮮の金正恩総書記は1月8日行われた第8回党大会で、戦略核兵器の一層の充実を謳(うた)い上げ、5年後には、潜水艦発射弾道弾(SLBM)搭載の原…
人生の来し方行く末を思う
名寄市立大学教授 加藤 隆 「命」に命令と使命の意味 人間の計らい超えた不思議さ 人生の来し方行く末を思うとき、人間の計らいを超えた不思議さにこころ打たれる。自分がこの世に生まれ落ちた不思議さ。人類史の悠久の時間の中で…
知ってほしい「等身大」の沖縄
沖縄大学教授 宮城 能彦 来年、日本復帰から半世紀 同じ国民として問題の解決を 年が明け、2021年になった。来年は沖縄が日本に復帰して半世紀となることに、ふと気が付いた。戦後、米軍統治下の沖縄に生まれ育った者には感慨…
バイデン大統領で米国民は結束できず
エルドリッヂ研究所代表 政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ トランプ支持者見下す発言 不正選挙を「陰謀論」と切り捨て ジョー・バイデンは、アメリカ合衆国憲法に定めている手続きを踏んで第46代米大統領に就任した。就任…
明暦の大火と防災都市「江戸」の建設
拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 武家屋敷・寺社など移転 橋増やし道広げ火除地設ける 「火事と喧嘩(けんか)は江戸の華」という言葉が生まれるぐらい、江戸は火災の多い都市であった。 江戸という都市の…
乳幼児教育支援の在り方見直しを
麗澤大学大学院特任教授 高橋 史朗 「子育ての質」高める政策に 「非認知能力」「共感性」を育め 菅総理は「自助、共助、公助、そして絆」という政策理念を掲げたが、自民党が昭和54年に「研修叢書(そうしょ)」として出版した…
菅首相に毅然とした対中外交期待
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 香港弾圧に声上げぬ日本 天安門事件での過ち繰り返すな 2020年は武漢ウイルスに振り回され、世界中が恐怖感と先の見えない不安な一年を強いられた。年末年始は皆様いかがお過ご…
中国共産党の野望と断固戦え
OKINAWA政治大学校名誉教授 西田 健次郎 浦添市長選は安保に直結 容認できぬ那覇軍港即時返還論 沖縄・那覇市に隣接する浦添の市長選が31日に告示され、2月7日投開票される。筆者はこれまで現職の松本哲治氏を応援して…
それでも民主主義体制の優位揺らがず
東洋学園大学教授 櫻田 淳 米の混乱は「再生」の萌芽 欧州指導者は峻厳な対中認識 1月6日午後(米国東部時間)、2020年米国大統領選挙結果を確定させる米国連邦議会上下両院合同会合の最中、ドナルド・J・トランプ(米国大…
バイデン次期米政権人事の葛藤
アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 多様性を反映、経験も豊富 ランプ支持者が嫌悪する集団 今月20日の米新政権発足に向け、次期大統領ジョー・バイデンは次々と人事を発表している。経験豊かで能力の高い…
ワクチン開発で影響力拡大狙う露
ロシア研究家 乾 一宇 世界に先駆けて接種開始 英製薬大手と共同治験実施も ワクチンには感染症の発症や重症化を予防する効果がある。昨年末、欧米で相次いで新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。その皮切りはロシアであ…
新たな年に米国の強大化を願う
平成国際大学教授 浅野 和生 中国の世界君臨阻むため 日本は可能な限り対米支援を 去る12月26日、英国の調査研究機関「経済・ビジネス研究センター(CEBR)」が世界193カ国の2035年までの経済予測を公表した。 2…
今年の日本経済を展望する
鈴木政経フォーラム代表、経済学博士 鈴木 淑夫 悪材料出尽くし反動回復か 事業変革や脱炭素などが課題 2021年の年頭に当たり、今年の日本経済を展望してみたいと思う。 振り返ると、この2年間の日本経済は散々であった。…
英砲艦外交の導き役
獨協大学教授 佐藤 唯行 英首相在任中、薩英戦争、下関戦争で砲艦外交を展開し、日本とも因縁浅からぬパーマストン。外相時代その予行演習をギリシャで行った際、導き役を務めたのがアテネ在住のユダヤ商人、ドン・パシフィコだった…
絶滅危機の駿河湾サクラエビ
一般社団法人生態系総合研究所代表理事 小松 正之 海洋生態系の悪化深刻 重視すべき陸・河川との関係 サクラエビ漁を抱える静岡県の漁業の衰退は壊滅的である。最盛期の38万㌧(1988年)が現在では29%の11万㌧(201…
中国の宇宙開発に求められること
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 人類共通の利益追求期待 歴史的怨念を超え国際協力を 昨年12月18日付の中国「人民日報」は無人探査衛星「嫦娥(じょうが)5号」が、月のサンプル採取後に無事地球に回収されたニュースを偉業とし…
極秘のロシア新国防計画
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 NATO軍への対応強化 軍事専門家養成へ教育を改善 プーチン・ロシア大統領は昨年11月13日、「2021~2025年ロシア連邦国防計画(以下、計画)の発効について」という大統領令第70…
『孫子』で読む中国の対米謀略戦
哲学者 小林 道憲 敵国情報収集を最重要視 虚偽情報流し内部分裂を図る 『孫子』というよく知られた兵法書は、今から2500年ほど前、中国春秋時代末期の将軍、孫武によってまとめられたものだといわれる。孫子は言う。戦争は国…
2021年 日本外交の課題
東洋大学教授 西川 佳秀 求められる“攻めの外交” 米新政権への楽観は禁物 コロナ災禍に襲われた2020年が過ぎ、新たな年が幕を開けた。有効なワクチンが行き渡り、21年が人類にとってコロナ封じ込めに成功した記念すべき年…
ミサイル対処方策の決定に思う
元統幕議長 杉山 蕃 一層のイージス艦増艦を 陸自のデジタル化推進も必須 政府は12月18日、6月に断念した陸上配備型迎撃システム「イージスアショア」に代わる代替方策について閣議決定し公表した。6月以降数次にわたる国家…
ケナンの対中・対日認識を振り返る
東洋学園大学教授 櫻田 淳 中国に疑念と不信の眼差し 日本には能動的要石の役割期待 米中両国の確執の様相が一層、第2次冷戦として定着していく現今の国際政治情勢を前にして、第1次冷戦初期の米国の対ソ連「封じ込め」政策の立…
回復力を促進する「信念体系」
メンタルヘルス・カウンセラー 根本 和雄 近年、新しい生物学として「エビジェネティクス」という分野が注目されている。それは「信念の生物学」と呼ばれている新しい分野で、米スタンフォード大学医学部教授(細胞生物学)のブルー…