今年の日本経済を展望する


鈴木 淑夫

鈴木政経フォーラム代表、経済学博士 鈴木 淑夫

 2021年の年頭に当たり、今年の日本経済を展望してみたいと思う。

 振り返ると、この2年間の日本経済は散々であった。19年は、13年から6年間続いた景気上昇が終わって、緩やかな自律的後退局面に入り、最後の10~12月期には景気後退下の消費税率引上げという失政と大型台風に襲われ、マイナス成長に陥った。その揚げ句、20年は年初から新型コロナウイルス感染症が流行り始め、4~6月期まで、3四半期続けて実質国内総生産(GDP)は落ち込んだ。


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