習中国主席の軍事改革動向


茅原 郁生

党優位で戦える軍隊に

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生

 北朝鮮の核実験が注目を集めているが、着々と進められる中国の軍事改革からも目を離してはなるまい。そこで、昨年末の三つの新編組織と垣間見えてきた軍事改革の具体的方向を探ってみたい。中国は昨年11月の中央軍事委員会(軍委)改革工作会議で大規模な軍事改革を決め、その第一歩として12月31日に習近平中央軍事委員会主席は陸軍指導機構(陸軍司令部)、ロケット軍、戦略支援部隊の3機関を新設し、軍旗授与式を挙行した。さらに、国防部から2隻目の空母建造の発表もあった。


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