メディア批評 rss

伊調馨選手へのパワハラ騒動をめぐり逆の立場で競い合う文春と新潮

◆文春は告発側に軸足  国民栄誉賞まで受賞した女子レスリングの伊調馨選手をめぐる「パワハラ」騒動は、見る者を不快にさせている。オリンピック4連覇という前人未到の偉業を達成し、国民的評価を受けているスポーツ選手がスポーツ以…

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性同一性障害を題材に「夫婦愛」を考えさせた「NNNドキュメント」

◆淡々と事実を伝える  メディアがLGBT(性的少数者)をテーマに取り上げる時、当事者の“自己決定権”ばかりを強調して左派イデオロギーによる社会変革運動に加担しがちになるが、性同一性障害を題材にしながら人権問題に偏らずに…

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瓦解する反辺野古派 「県民投票」めぐり亀裂

瓦解する反辺野古派 「県民投票」めぐり亀裂

《 沖 縄 時 評 》 移設妨害の限界浮き彫りに ◆法的拘束力ない投票  沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設をめぐって、移設反対派の一部が「県民投票」の実施を主張している。  2月の名護市長選挙で移設…

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米政権の鉄鋼輸入制限に「短慮」「危険な決定」と強い批判の読売、日経

◆貿易戦争になる恐れ  読売「報復合戦を引き起こす短慮だ」、日経「米政権は貿易戦争の危険を冒すのか」、東京「安倍首相は自制促せ」――。  米国のトランプ大統領が1日、鉄鋼メーカー幹部らとの会合で、鉄鋼とアルミニウムの輸入…

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緊急事態条項めぐり護憲派メディアに遠慮する「平時ボケ」の自民党

◆大震災に政府は無策  東日本大震災から7年を迎えようとしている。3・11。心に刻まれた月日である。  私事で恐縮だが、筆者の自宅は福島県郡山市にある。地震発生時、東京・渋谷にいた。ビルの事務所のケース棚が倒れ、ガラスが…

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減反補助金廃止で岐路に立たされるコメ農家とJAを特集したダイヤモンド

◆熾烈な研究開発競争  2月28日、日本穀物検定協会が2017年度産米の食味ランキングを発表した。それによると、これまで日本のコメの代表的な銘柄とされてきた魚沼産のコシヒカリが最高評価の「特A」から2番目に高い「A」の評…

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商業化など五輪テーマの収録に「憲法改正」の発言が出る「サンモニ」

◆朝日委員の妙な談話  日本選手が活躍した平昌冬季五輪の期間、テレビ番組もにぎやかな時間が続いた。金4、銀5、銅4のメダル13個は過去最多で、お茶の間の歓声も今までにない盛り上がりだったことだろう。  その中で、大会最終…

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平昌五輪閉幕、北の融和攻勢に非核化迫る圧力増強を支持した4紙

◆日本選手団が大活躍  「最強のチームジャパンであることを実証した」(日本選手団・斎藤泰雄団長)。  17日間にわたる熱戦を繰り広げた平昌冬季五輪が2月25日に閉幕した。史上最多92カ国・地域から約2900人が氷雪上で力…

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夫婦別姓論議で経済的不利益のみ重視し「子の利益」無視するリベラル各紙

◆夫婦同氏は庶民感覚  夫婦を同姓として「ファミリーネーム」(家族の呼び名)を一つにするのはわが国の伝統的な家族観に基づく―。  こんなふうに書くと、別姓容認論者から、すかさず反論が出そうだ。江戸時代、庶民は氏(姓)を名…

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2年後の東京五輪での北朝鮮によるサイバー攻撃に警鐘を鳴らす文春

◆猛攻に晒された韓国  平昌冬季五輪が終わった。厳寒、強風、入場チケットや宿泊、交通手段の確保困難など課題は幾つもあったが、何より北朝鮮の参加で政治ショーと化し、文在寅韓国政権がいかに北朝鮮との対話を求めて“丸裸”になろ…

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スクープ連発の「アクシオス」はネットニュースの先駆けとなるか

◆1年余で世界が注目  昨年から「アクシオス」という名前をメディアで見掛けることが多くなった。米国の新興のニュースサイトで、昨年1月、トランプ政権発足の直前にスタートした。トランプ政権をめぐるスクープを連発し、わずか1年…

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「保守」と「リベラル」 冷戦終結で対立軸曖昧に

政党に歴史と政策の一貫性必要  昨年から、論壇において「保守」「リベラル」とは何か、といった論議が続いている。グローバル化、情報化などで社会構造が複雑になったことで、政党における対立軸が入り組み、分かりにくくなったことを…

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幼児教育の無償化 効果は貧困家庭に限定

「質」高める取り組み重要  幼児教育の無償化が国会だけでなく、論壇でも論議されている。昨年の総選挙の争点になる一方、与党は「人づくり革命」の政策パッケージの目玉として、幼児教育を無償化するとしている。  背景にあるのは少…

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黒田日銀総裁再任で2期目5年間の課題・責任に言及した各紙社説

◆産経など続投を評価  読売「日銀緩和に問われる柔軟姿勢」、朝日「『次の5年」国会で語れ」、毎日「代えられない政府の事情」、産経「路線継続の成果問われる」、日経「再任後の黒田日銀総裁が背負う重い課題」、東京「問題を先送り…

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産経誤報でも免責はされぬ沖縄2紙による米軍への「ヘイトスピーチ」

◆記事を削除して謝罪  産経は昨年12月12日付に「日本人救った米兵 沖縄2紙は黙殺」との記事を掲載したが(ネット「産経ニュース」では同9日付)、2月8日付で確認できなかったとして記事を削除し、沖縄2紙に対する批判に行き…

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トランプ米大統領が手掛ける地下高速鉄道敷設にケチつけるNW日本版

◆「土地収用権」で注文  トランプ米大統領が計画する、ニューヨークとシカゴ(約1200キロ)をトンネルで結び、5時間足らずで移動できる高速鉄道敷設について、ニューズウィーク日本版(2月13日号)が「『夢の超高速鉄道』は落…

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LGBTの人権を強調しても思想信条の自由に触れぬNHKの二重基準

◆LGBT運動を牽引  この欄で筆者は日本のLGBT(性的少数者)運動を牽引しているのは、メディアにおいてはNHKであるとこれまで何度も指摘し、その動きに警鐘を鳴らしてきた。性的少数者の人権を大義名分に、性の多様性や性行…

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「公明」に外交戦略、中韓とのパイプ役を強調

慎重を要する対中傾斜  公明党の機関誌「公明」3月号は特集「日本の外交戦略と積極的平和主義」を載せた。巻頭で「中韓とのパイプを生かし世界の平和と安定に貢献」と題し、山口那津男代表がインタビューに答えている。 「日本の外交…

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名護市長選と「赤旗」、米軍機事故などで必勝態勢

自公の選挙対策に歯ぎしり  「稲嶺ススム市長必勝へ6党が勢ぞろい」(見出し)。共産党の機関紙「しんぶん赤旗」(1・28)は、沖縄県名護市の市長選で3選に挑んだ稲嶺進市長の街頭演説(同27日)に「日本共産党、立憲民主、民進…

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名護市長選の自・公機関

知事選にらむ「自由民主」、「オール沖縄」の軸足くじく

名護市長選の自・公機関紙  「激戦を制し知事選へ弾み」―自民党機関紙「自由民主」(2・13)は1面トップに公明、日本維新の会とともに推薦した渡具知武豊氏の名護市長選当選を受け、さっそく沖縄県知事選に向ける見出しを立てた。…

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北の融和姿勢に懐疑的かつ「非核」が大原則の慎重論を展開した各紙

◆北が微笑み外交展開  氷雪上の熱戦を繰り広げる平昌冬季五輪もやや色あせて見えるような光景である。何より開会式以降、肝心の競技よりもサポーターの方がフットライトを浴び、五輪が美女応援団や芸術団の振りまくさっそうとした愛嬌…

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市長選結果を受け入れず民主主義を否定する沖縄タイムスの阿部氏

◆「敗者は民主主義」?  「敗者は日本の民主主義」。こんな見出しの解説記事に思わず「えっ!?」と唸(うな)ってしまった。  沖縄県名護市の市長選挙で米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する現職、稲嶺進氏が移設容認派の与党候…

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沖縄・名護市長選の勝因は公明党の「根こそぎ作戦」だと分析する文春

◆新潮は“進次郎効果”  秋の沖縄知事選の前哨戦として重要な意味を持つ名護市長選は新人の渡具知(とぐち)武豊氏が「オール沖縄」で翁長雄志知事らの支援を受けた辺野古移設反対の現職稲嶺進氏を大差で破った。  週刊新潮(2月1…

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