メディア批評
民進代表選、基本政策なければ「受け皿」は他に、と引導渡した日経
◆ピントのズレた両者 「最大の焦点は、党の基本路線を左右する、共産党との衆院選協力のあり方である」(読売・社説22日付) 民進党は明日の臨時党大会で、新しい代表を選出する。この21日から始まった前原誠司・元外相と枝野…
児童虐待防止を訴えつつ家庭教育支援法に反対する左派紙の二枚舌
◆26年連続で最多更新 子供への虐待や育児放棄(ネグレクト)、いわゆる児童虐待はれっきとした犯罪だ。児童虐待防止法は「何人も、児童に対し、虐待をしてはならない」とうたっている。 児童虐待は昔からあったが、統計が残って…
「朝鮮半島危機は新たな局面へと進んだ」と警告を発する文春
◆変化した“前提条件” 北朝鮮が米国本土にまで届く大陸間弾道ミサイルの開発に成功したようだ。これについて週刊文春(8月31日号)は、「朝鮮半島危機は新たな局面へと進んだ」との見方を紹介している。こう指摘するのは「日本政…
御用メディアが多い中東で批判を浴びるカタールのアルジャジーラ
◆自由で独立した報道 カタールの衛星テレビ局アルジャジーラ。サウジアラビア、エジプトなどアラブ4カ国から閉鎖要求を突き付けられ、強い圧力にさらされている。イスラエルでも、支局の閉鎖が決まるなど、体制に左右されず、自由で…
「加計」騒動の本質 既得権失う官僚の反乱
政治主導で「自治王国」崩壊 野党や左派メディアがあれほど大騒ぎし、国会閉会中審査にまで至った「加計(かけ)」問題。安倍晋三首相が友人のために行政手続きを歪めたとの前文部科学事務次官・前川喜平の主張を裏付ける明確な証拠は…
メディア萎縮の真相 政府の圧力は捏造
左派記者らの印象操作 加計学園問題では、怪文書にも等しい文科省内のメモが報道機関にリークされた。それに基づいて、メディアは自由に疑惑を報道した。また、前文部科学事務次官が記者会見を開き、加計学園による獣医学部新設には「…
“出来過ぎ”の内需主導GDPに持続への経済体質強化を求めた各紙
◆企業へ注文付けた産 2017年4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比1・0%増、年率換算では4・0%増と、大方の予想を上回る高い伸びとなった。しかも、個人消費や設備投資などの内需…
軍備への努力伝えたスウェーデン報道も空しい朝日社説の危機感欠如
◆興味を引く現地取材 北朝鮮の核・ミサイル開発、中国軍の太平洋進出―、わが国を取り巻く安保環境は一段と厳しくなっている。 グアムへのミサイル発射の北の恫喝では島根、広島、高知などの上空を飛ぶことになるので、周辺9県で…
今年下半期に来る「大波」と経済構造の転換を予測するエコノミスト
◆地政学的リスク増大 このところ世界的に株価の下落が目立つ。8月上旬には2万円台を付けていた日経平均株価(2日の終値2万80・04円)も中旬以降では、18日には1万9470・41円と1万9500円台を割り込み、500円…
終戦記念日の前後に自虐史観から日本軍批判の番組を並べたNHK
◆戦争防止に役立たず 今年も「8月15日」を前後して、テレビでは戦争番組が多かった。毎年のことだが、特にNHKスペシャルで多かった。「本土空襲 全記録」(12日)、「731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~」(13…
戸別補償制度を再主張
「民進」の農政特集/北日本では選挙効果も 民進党の機関紙「民進プレス」は、政策特集中心の月刊紙という体裁になってから半年経(た)つ。党の動きは同党ホームページなどネットで、ということだ。党内対立が激しく、党内動向を編集…
幹事長が評論家インタビュー
一新を図る「自由民主」/変わるか?政治スタイル 評論家は政治家をインタビューするが、政治家が評論家をインタビューするのはまれだ。自民党の機関紙「自由民主」(7・25)1面では、二階俊博幹事長が政治評論家・森田実氏の表敬…
原爆の日の共産系大会、禁止条約で「核の傘」離脱狙う
「赤旗」が仕掛ける亡国世論 日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」紙上では、8月になると広島・長崎の原爆の日を挟んで反核キャンペーンが盛んだ。特に今年は、同党も肩入れした核兵器禁止条約が7月7日に採択され、勢いづいた。 …
日本ファースト、二大政党制の行き詰まり打破から意義論じた小紙
◆同志を糾合する素地 「国会議員1人の政治団体の設立が、これほど注目されるのは異例だ。既成政党が国民の期待に応え切れていないことの裏返しと言えよう」(読売・社説10日付) 先の東京都議会選挙前に自民党を離党した若狭勝…
北朝鮮問題を軽視し核禁止条約不参加への批判を煽る左派メディア
◆「質問の文言」が影響 安倍内閣の改造後の各紙世論調査の結果がほぼ出そろったようだ。 内閣支持率の高い順で見ると、共同44・4%(7月比+8・6)、読売42%(+6)、日経42%(+3)、時事36・6%(+6・7)、…
新閣僚のアラ探しに終始し「将来の総理候補」潰す文春・新潮
◆江崎氏に集中砲火へ 「第3次安倍第3次改造内閣」がスタートした。週刊誌は血眼になって“身体検査漏れ”を探し、大臣席に就くやいなや引きずり降ろすべく、手ぐすね引いていた。ところが、自ら“飛んで火に入る夏の虫”がいたのに…
日本新党ゆかりの小池都知事らの因縁で政界再編を囃した「新報道」
◆国政進出アナウンス 7月の東京都議選での自民党敗退から1カ月。安倍晋三首相は3日に内閣改造を行い、第3次安倍第3次改造内閣を発足させた一方、圧勝した都民ファーストの会を率いた小池百合子都知事が国政進出に動き出した。 …
経済再生の原点求めるも「なぜ道半ば」の一因に消費増税触れぬ各紙
◆初心への回帰を強調 第3次安倍改造内閣がスタートした。学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題などで失った国民の信頼回復に全力を挙げるべく、閣僚経験者を多数配置した実務型布陣で、安倍晋三首相は組閣後の会見で、「経済最優…
「印象操作」批判に聞く耳持たず「フェイクニュース」の拡散続ける朝日
◆虚偽を32年間も放置 朝日の「あすへの報道審議会」(紙面論評)が「フェイク(偽)ニュース」が拡散する中でのメディアの役割について論じている(5日付)。テーマは「『トランプ時代』をとらえきれているか」。米国の話題だが、…
西欧科学の可能性と限界を見るNW日本版「癌治療レボリューション」
◆異分野学者が癌研究 週刊誌の今週の自然科学に関する話題では、ニューズウィーク日本版8月8日号の「癌治療レボリューション」特集の中の「宇宙研究者が挑む癌のミステリー」がダントツ面白かった。 がん治療の在り方に一石を投…
辺野古移設反対派の本音 全米軍基地の撤去が狙い
《 沖 縄 時 評 》 中国やISの侵略が可能に 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する市民が、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込んでから7月6日で丸3年を迎えたという。 ◆72年間戦争起こらず ゲー…
北のミサイル発射/中・露の事実上の国連決議破りを追及した産経
◆現実味を帯びる脅威 北朝鮮が先月4日に続いて28日深夜に、中国国境近くの舞坪里から発射した大陸間弾道ミサイル(ICBМ)について、米国や韓国の国防・研究機関などの分析・評価がまとまってきた。通常より高い高度のロフテッ…
前川氏の「嘘」に触れず読売の報道姿勢を批判した池上氏の朝日コラム
◆安倍政権つぶし狙い 加計学園の獣医学部新設問題をめぐる国会の第2回目の閉会中審査が行われた。前川喜平・前文部科学事務次官の「証言」から始まった加計問題だが、審査では大山鳴動してネズミ1匹どころか1匹も出てこなかった。…