オピニオン
恫喝も虚勢も張れない金正恩氏
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 対米外交戦略が破綻か バイデン氏なら相手悪過ぎ 12月に入ると北朝鮮の冬の寒さは厳しさを増す。例年ならば(といっても20年以上も前のことだが)各地の協同農場での豊作を祝う決算分配のお祭…
水虫薬患者死亡、あまりにもずさんな安全管理
製薬会社「小林化工」(福井県あわら市)の「爪水虫」などの治療薬に睡眠導入剤成分が混入していたことが分かった。 服用後に死亡した事例が生じたほか、健康被害に関する報告が既に100件以上寄せられている。薬の安全性への信頼…
日本学術会議 共産党の浸透を排除せよ
日本学術会議に関する自民党プロジェクトチーム(PT)は、学術会議の在り方について「独立した新たな組織として再出発すべきだ」とした提言案をまとめた。 学術会議は日本共産党による長年の浸透工作の結果、左派の学者が影響力を…
「パートナーシップ」の拡大 性愛のパンドラの箱を開ける
《 記 者 の 視 点 》 東京都足立区が来年度から、同性カップルを区として公認する「パートナーシップ制度」を導入すると発表した。また、兵庫県明石市は、同性同士を含めた未婚のカップルを「婚姻相当」と公認するとともに、そ…
『浄土真宗の智慧』を出版して
一番大事な正しく見ること 浄土真宗本願寺派称讃寺住職 瑞田信弘氏に聞く コロナ禍で大きな影響を受けているのが、葬儀や法要を収入の柱にしているお寺。日本仏教にはいろいろな宗派があるが、寺院と信徒数が最大なのは浄土真宗であ…
北方領土軍事化、対米警戒を言い訳にするな
ロシアが北方領土の択捉島に地対空ミサイル「S300V4」を実戦配備した。 加藤勝信官房長官が「わが国の立場と相いれず、受け入れられない」と述べたのは当然だ。北方領土は日本固有の領土であり、ロシアが軍事拠点化を進めるこ…
経済史における2020年の位置付け
鈴木政経フォーラム代表、経済学博士 鈴木 淑夫 終了したアベノミクス 供給改革重視の中期経済戦略へ 2020年の日本経済は、新型コロナウイルス感染症に振り回された、慌ただしい1年間であった。外出自粛や密集回避などに伴い…
秘密ネットワーク 米歴代政権に浸透 中国人教授講演で実態明るみ
中枢に「旧友」 情報工作で影響力 中国政府が、トランプ政権誕生までの数十年間、米政府の最高レベルに浸透し、「旧友」と呼ぶ支援者と工作員の秘密ネットワークを通じて米国の政策に影響を与えてきた実態が、中国政府に近い大学教授…
コロナ禍1年、発生源否定の中国は本末転倒
中国湖北省武漢市で新型コロナウイルス感染初期の患者が確認されてから、8日で1年が経過した。世界的流行(パンデミック)を引き起こし、洋の東西を問わず各国で外出制限などの非常事態措置が取られ、世界中の人々の暮らしや経済に大…
安保理は機能不全で、生物・化学安全保障は闇の中
2020年、新型コロナ大感染とも関連し、生物・化学兵器の問題、生物・化学安全保障の行き詰まりが、改めて浮き彫りになった。 10月、「オープンソサエティー正義のイニシアチブ」(OSJI)など、シリア内戦を追ってきたNG…
鳥インフル拡大、迅速な対応で封じ込めよ
国内の養鶏場としては先月、2年10カ月ぶりに発生した高病原性鳥インフルエンザの感染が広がっている。 殺処分される鶏は200万羽以上に達し、過去最多となる見通しだ。養鶏農家はもちろん、国や自治体は警戒を強める必要がある…
参院選「一票の格差」合憲の意味
平成国際大学教授 浅野 和生 47都道府県体制の再編を 菅内閣は明日の国家像を示せ 11月18日、2019年参議院通常選挙の「一票の格差」について、最高裁大法廷は合憲の判断を下した。マスメディアは、裁判の趣旨に沿った法…
はやぶさ2 日本の宇宙探査の真骨頂示す
小惑星「りゅうぐう」の試料が入っているとみられるカプセルが、探査機「はやぶさ2」から分離され、計画通りにオーストラリア南部の砂漠に着地して宇宙航空研究開発機構(JAXA)により無事回収された。6年に及ぶサンプルリターン…
「韜光養晦」実現に拍車かける中国
日本安全保障・危機管理学会上席フェロー 新田 容子 サイバー攻撃集団を強化 外国軍の高品質データ入手へ 2020年は米中の覇権争いに明け暮れた一年とも言えるが、1990年代に鄧小平が中国の外交・安保方針として唱えた「韜…
改正種苗法 農産物守って輸出拡大を
ブランド果樹など新品種の農作物の海外流出防止を目的とした改正種苗法が、先の臨時国会で成立した。一部を除き、来年4月1日に施行される。 日本で開発されたブドウやイチゴなどの無断栽培が海外で相次いでいる。政府は種子や苗木…
中世英国のユダヤ女金貸し
獨協大学教授 佐藤 唯行 再婚相手の遺産で富蓄積 国王と親密関係築いた未亡人 「女金貸し」と聞くと「難波金融伝」「闇金ウシジマくん」の登場人物を思い浮かべる方もおられるだろう。実はユダヤ史学界でも昔から注目されてきたの…
大統領選不正疑惑 見過ごせば米民主主義は崩壊
米大統領選は、投票から1カ月以上が経過したが、いまだに勝者が確定していない。米主要メディアはバイデン前副大統領が勝利したとしているが、トランプ大統領側は大規模な選挙不正があったとして、法廷闘争に訴え最高裁まで争う姿勢だ…
大飯原発判決 不当で無責任な許可取り消し
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)で想定される地震の揺れ(基準地震動)が過小評価されているとして、福井県など11府県の住民127人が原子力規制委員会の設置変更許可処分の取り消しを求めた訴訟で、大阪地裁の森鍵一…
「教誨師」という仕事 死刑囚の魂の看取り人
《 記 者 の 視 点 》 今年、私が読んだ中で一番の本になるだろう。 講談社文庫から出ている堀川恵子著「教誨(きょうかい)師」だ。 半世紀もの間、死刑囚と対話を重ね、死刑執行に立ち会い続けた浄土真宗僧侶・渡邊(わ…
地域と家庭、学校に新風 コミュニティースクール
北海道十勝管内中札内村前教育長 上松丈夫氏に聞く かなり以前から子供たちの教育は学校、地域、家庭の連携が重要だと叫ばれてきた。文部科学省は平成29年度から全国の小中学校に対して地域住民や保護者が一定の権限を持って学校運…
米国防政策委 親中派委員らを解任
米国防総省の有力諮問機関、国防政策委員会に親中派、オバマ前政権時の委員が数多くいることを以前、指摘したが、ようやく委員の入れ替えが行われ、数日内に新たな委員が任命される。 ミラー国防長官代行は、「委員らの退任に感謝し…
香港民主派実刑、自由と民主否定する不当判決
香港の裁判所が、昨年6月の違法集会を扇動した罪などに問われた民主活動家の黄之鋒氏に禁錮13月半、周庭氏に同10月、林朗彦氏に同7月の実刑判決を言い渡した。 「逃亡犯条例」改正に反対 3人は昨年6月、中国本土への容疑…
地歩固めるミシュスチン露首相
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 メディア帝国構築に着手 閣僚人事で内閣掌握を強める ミハイル・ウラジーミロビッチ・ミシュスチン。今、この名前の人物を覚えている人は少ないのではないか。今年1月16日に連邦税務局長官から…