オピニオン
北朝鮮の「核」威嚇 金政権崩壊を促すだけ
国際的に強い対北警告 日韓米の当局は、北朝鮮が朝鮮労働党創建70周年記念日の10月10日に合わせて核・ミサイルで挑発をするだろうとの予想をしたが、杞憂に終わった。 北朝鮮の挑発予告は、長年の閉鎖と孤立で窮地に追い込ま…
共産化防ぐため沖縄米軍駐留
世日クラブ 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)は15日、都内で、世界日報創刊40周年を記念し、稲嶺恵一・沖縄県知事時代に2期副知事を務めた牧野浩隆氏を講師として招き「日本の…
米国は対中牽制を強めよ
米オバマ政権が、南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島の中国の人工島から12カイリ以内に軍艦を送り込む作戦の是非をめぐり、最終判断に向けた検討に入ったもようだ。 中国は人工島造成と軍事拠点化を停止すべきだとの米国の…
8月コアCPI低下に慌てるな
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 必要ない追加金融緩和 趨勢現すのはコアコアの方 8月の生鮮食品を除く全国消費者物価(コアCPI)は、前年比マイナス0・1%となった。コアCPIが前年を下回るのは、異次元金…
辺野古移設、危険除去と抑止力維持に必要
沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設をめぐり、翁長雄志知事は、仲井真弘多前知事による埋め立て承認に「瑕疵がある」として正式に取り消した。 これに対し、防衛省沖縄防衛局は取り消しが違法だとして、行…
世界記憶遺産、認められぬ中国の“反日”登録
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に、中国が申請した南京事件の資料が登録された。 だが南京事件に関しては犠牲者数などに諸説があり、今回の資料が記憶遺産にふさわしいか疑問だ。ユネスコの「お墨付き」を得た中国…
山が荒れると水田の致命傷に
迂をもって直となす 有限会社田中農場代表取締役 田中正保氏に聞く(上) 鳥取県の田中農場というと鳥取県で知らない人はいないし、県外でも結構、その名は知れ渡っている。同農場では、有機栽培にこだわり続け、野菜の生命力と本当…
露大統領の陰謀か否か 総括待つ元スパイ死因審問
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 英内相に12月にも報告予定 やや旧聞に属するが、今年1月27日午前10時からロンドン王立裁判所第73法廷で始まったリトビネンコ暗殺事件公聴会のヒアリングはようやく7月末に終わった。9年…
労働党創建70年、際立った中朝融和の誇示
北朝鮮で朝鮮労働党創建70周年の記念行事が盛大に行われ、中国から共産党序列5位の劉雲山政治局常務委員が出席し、親密ぶりをアピールした。冷え込んだとの見方も出ていた中朝関係だったが、中国にとって北朝鮮の戦略的価値に根本的…
盤石な第3次安倍改造内閣
政治ジャーナリスト 細川 珠生 憲法改正へ論議深めよ 国民に精神力あっての活躍 第3次安倍改造内閣が発足した。昨年12月の総選挙での圧勝、先月末の自民党総裁選での無投票再選を経て、安倍体制は、発足してから最も盤石となっ…
民主党はまずは党内意見の集約を
民主党など野党は政府・与党に対し、臨時国会の早期召集を迫っている。 しかし、民主党内では安全保障政策や環太平洋連携協定(TPP)について意見の対立がある。意見を集約できなければ、国会での建設的な議論は期待できない。 …
アフガニスタンもまた厳しく
元レジェンドも舞台に再登場 難民、ロシア軍空爆、イスラム超過激派IS。シリアは混沌の極みだが、アフガニスタン情勢も厳しくなってきた。9月末、反政府ゲリラのタリバンが、北部の州都クンドゥズを一時制圧した。政府軍がその後奪…
TPP大筋合意、成長力を取り戻す原動力に
自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった価値観を共有する日米など12カ国が、環太平洋連携協定(TPP)締結交渉で大筋合意した。アジア太平洋地域の経済発展を取り込み、日本が成長力を取り戻す原動力となる。 公正な貿易…
安保法国会審議は未熟 議論に欠けた中国の脅威
南シナ海を脅かす中国 「海国とは何の謂ぞ、地続きの隣国無くして四方皆海に沿える国を謂う也。軍艦に乗じて順風を得れば、日本道二、三百里の遠海も一、二日に走り来る也。備えに怠る事なかれ。江戸の日本橋より唐(から)、阿蘭陀(…
防衛装備庁が発足、求められる予算の効率的使用
兵器、防衛装備品の研究開発、調達、輸出を一元的に担当する防衛装備庁が発足した。時宜を得た対応である。 国際情勢が緊迫化しているにもかかわらず、わが国の防衛予算は諸般の事情から大幅な増額を期待できない。このため、少ない…
朝鮮労働党70年への忠誠金
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 面子潰した中国に対抗 「給料止まった」国外労働者 この頃はあまり目立たなくなった北朝鮮の金正恩政権であるが、10月10日は「朝鮮労働党創建日」にあたり、金日成の誕生日である4月15日の…
安倍改造内閣、1億総活躍は家庭の繁栄から
第3次安倍改造内閣が発足した。主要9閣僚が留任、9閣僚が初入閣、1閣僚が再入閣の布陣は、短命内閣、短命閣僚の繰り返しだった自民党の政権復帰前と比較して安定感がある。 異例の延長となった通常国会で主要野党が強く抵抗する…
ノーベル賞、地道な研究努力が花開いた
今年のノーベル医学生理学賞の受賞者に大村智・北里大特別栄誉教授(80)、物理学賞に梶田隆章・東京大宇宙線研究所長(56)らが決まった。 日本人の医学生理学賞受賞は3年前の山中伸弥・京都大教授以来で3人目、物理学賞は昨…
命脈尽きる翁長沖縄県知事
OKINAWA政治大学校名誉教授 西田 健次郎 官邸と既に「手打ち」か 「辺野古」裁判次第で勇退も 沖縄県の翁長雄志知事は、したたかな野望のもと、巧緻に長けた選挙戦略・戦術を駆使して知事のイスを手に入れた。 翁長知事…
強制棄教裁判、信教の自由守った画期的判決
成人男性を拉致監禁し宗教団体からの脱会を強要したとして総額2200万円の損害賠償の支払いを命じられた親族と職業的改宗活動家、牧師の上告審判決で、最高裁第3小法廷(大橋正春裁判長)は職業的改宗活動家や牧師らの上告を棄却し…
中国は5年で内部崩壊する
孔子と老子 紘道館館長 松本道弘氏に聞く 中国崩壊が叫ばれて久しいが、紘道館館長の松本道弘氏もその論に与(くみ)する。孔子は縦社会の組織を作る上で大きな役割を果たしたが、やがてこうした組織は硬直化と機能不全をもたらす。…
法的喫煙年齢は引き上げよ
「18歳」引き下げは誤り より深刻なニコチン依存に 選挙権年齢が18歳以上に引き下げられ、成人年齢も民法改正により20歳以上から18歳以上に引き下げる議論の方向にある。このことにともない、喫煙が法的に許される年齢も18…
出生率向上、「家族支援策」を柱に据えよ
出生率を1・4から1・8まで回復させる――。安倍晋三首相は経済成長のための新たな「3本の矢」に子育て支援拡充を据え、出生率の向上に取り組む。少子化克服は国家的課題だ。それには子育てだけでなく、家族支援策が欠かせない。 …