安保法国会審議は未熟 議論に欠けた中国の脅威


南シナ海を脅かす中国

 「海国とは何の謂ぞ、地続きの隣国無くして四方皆海に沿える国を謂う也。軍艦に乗じて順風を得れば、日本道二、三百里の遠海も一、二日に走り来る也。備えに怠る事なかれ。江戸の日本橋より唐(から)、阿蘭陀(オランダ)迄境なしの水路也」―これは江戸時代後期の寛政3年(1791年)に上梓された林子平の『海国兵談』の一節である。

 この『海国兵談』は海外の大勢から見て海防の最も緊要なこと、海国にふさわしい国防体制を敷くことが必要であると主張した警世の書で、我が国最初の海防論と言われるものである。


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