オピニオン
高速増殖炉、資金と人材の活用追求を
高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、原子力規制委員会(規制委)は、もんじゅの運営体制の抜本的改善を求める勧告を、監督する馳浩文部科学相に出すことを決めた。勧告は日本原子力研究開発機構(原子力機構)に代わる適…
高まる共産党脅威論 議席増と裏腹の支部衰退
労組で減少する支部 共産党の、安保法制廃止の国民連合政府樹立の呼びかけが、話題となっている。10月25日に投開票された宮城県議会議員選挙では、共産党は改選前の4議席から8議席に倍増した。来夏の参議院議員選挙で、共産党の…
日本も南シナ海での米作戦に協力せよ
中国が南シナ海で覇権確保の動きを積極化させていることに対し、米国が「航行の自由作戦」を展開している。 日本政府はこの作戦を支持しているが、与党の自民党内から中国の人工島建設は「日本には関係ない」として非難する向きが出…
「津波防災の日」知識と行動
拓殖大学地方政治行政研究所客員教授 濱口 和久 「てんでんこ」で高台に 早期避難し自分で命を守れ 11月5日が「何の日」か知っている国民は、どれだけいるのだろうか。日本政府(内閣府・気象庁など)の広報不足もあり、ほとん…
同性カップル証明書、結婚制度の意義問い直せ
東京都渋谷区はきょうから、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認めるパートナーシップ証明書を全国で初めて発行する。男女の結婚の意義を薄れさせてしまいかねないなど、マイナスの影響を憂慮せざるを得ない制度だが、逆に証明書…
日韓首脳会談、関係改善の第一歩としたい
安倍晋三首相と朴槿恵大統領による日韓首脳会談がソウルで開かれた。両国首脳の会談は実に3年半ぶり、両首脳同士が第三者を交えず正式に会談するのは初めてだ。遅きに失した感は否めないが、これを冷え込んでいた関係の改善へ向けた第…
憲法9条で盲信する「平和」
軍事評論家 竹田 五郎 軍事力を誇示する中国 安保法に「戦争法」論は誤り 現憲法公布から69年が経つが、第9条による国民の「平和ボケ」は強く、9月19日未明に参議院において野党の強い抵抗を排して成立した安保法により我が…
文化の日、伝統継承・創造・発信強めよ
きょうは文化の日。文化は我々の生活とりわけ精神生活の豊かさに直結するとともに、近年は経済力、軍事力、政治力と並ぶ国力の重要な要素として文化力がますます注目されてきている。日本の文化的な状況を改めて見詰める日としたい。 …
過去からの教訓は未来への指針
歴史に学ぶ面白さ 歴史探訪ゼミナール主宰 佐藤義信氏に聞く 我が国の中学・高校で勉強する歴史、とりわけ世界史は西欧史が中心となっているといっても過言ではない。とりわけ大航海時代以降の世界史の中心舞台は西欧であった。覇権…
「健康寿命」を延ばす養生法
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 予防医学で「未病」治す 食、息、睡眠など秘訣八カ条 「健康寿命」とは、病気などで日常生活が制限されることなく、自立的に生活できる期間で、世界保健機関が健康の指標として提唱している…
高校生政治活動、教師の違法行為に罰則科せ
選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたのを受け、文部科学省は事実上禁止していた高校生の政治活動について46年ぶりに見直す新たな通知を出した。 学校外では原則として容認する一方、学校の政治的中立性を確保するため校内の活…
戦後教育の失敗を修復せよ
NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 制度いじりで解決せず 個性を育む鍛錬など基盤に 昨今、フェミニスト諸団体や「反日NGO」さらには外務省までもが「児童の権利条約」の実効措置を奨励してきたがた…
あす日韓首脳会談 米国の要請で韓国決断
「慰安婦」進展には懐疑的 韓国世宗研究所日本研究センター長 陳昌洙氏に聞く 3年半ぶりとなる日韓首脳会談が2日、ソウルで行われる。韓国の朴槿恵大統領は就任以来、いわゆる慰安婦問題で日本側が“善処”することを会談の前提条…
アサド政権退陣の道筋付けよ
シリア内戦の収拾を目指し、米国、ロシア、サウジアラビアなど欧米や中東計17カ国の外相らによる会合がウィーンで開かれた。 イランが初参加し、全ての主要関係国代表が初めてそろって交渉に臨んだが、シリアのアサド政権の退陣を…
オバマ米国と平和賞の呪縛 南シナ海対決で解けるか
今年のノーベル平和賞は、「アラブの春」の民主化と過激派テロが同居する国チュニジアで、国内対話を進め、民主化を守ってきた4団体、「国民対話カルテット」の受賞が決まった。地域の民主化運動全体への波及効果が期待される。 ノ…
中国の人口政策、強権による管理はひずみ生む
中国が「一人っ子政策」の廃止を決定した。1979年から36年間続いた同政策で高齢化が予想以上に進行し、いびつな人口構成や労働力不足、社会保障費の増大を招いて中長期の成長の足かせになりかねないとの判断があった。 「一人っ…
安保法制のPR不足 改善を要する政府・与党
反対派に押された印象 安保法制は成立したが、反対派の議論に押された感じを国民に与えた。そこで、政府・与党側の立場から、問題点を指摘する。 1 緊張感不足について 戦後、日本の安保政策は、保守派と中間派の支持で成り立…
南シナ海、「航行の自由」継続へ決意示せ
米海軍のイージス駆逐艦が南シナ海の南沙(英語名・スプラトリー)諸島に中国が造成した人工島から12カイリ(約22㌔)内に進入した。「航行の自由」を守るための作戦だ。 中国外務省は「中国の主権と安全を脅かす」「地域の平和…
南・東シナ海の中国人工拠点
評論家 太田 正利 我がシーレーンの危機 軍事に利用される可能性も 中国による東シナ海のガス田開発がらみの海洋施設建設の実態が明らかになってきた。そもそも、日中両国は、既に2008年に日中の中間線に隣接する白樺ガス田を…
沖縄を「健康」拠点に
島尻安伊子 沖縄・北方担当相に聞く 島尻安伊子沖縄・北方担当相は28日、世界日報社を含む報道各社のインタビューに応じ、沖縄振興策や北方領土対策などについて語った。 ――沖縄振興では具体的に何をやっていくか。 沖縄は…
首相中央アジア歴訪で関係強化へ布石
安倍晋三首相は、モンゴルそして中央アジア5カ国の歴訪を終えて帰国した。日本の首相が中央アジアを訪問するのは9年ぶりで、トルクメニスタン、タジキスタン、キルギスの3カ国は初めてだ。 中国が急速に影響力強化 中央アジア…
一日も早い辺野古移設実現に努めよ
石井啓一国土交通相は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に関し、翁長雄志知事による辺野古の埋め立て承認取り消しの執行停止を決めた。これで知事決定は一時的に無効となり、防衛省沖縄防衛局は作業を再開する。…
望ましい政経分離路線
朝鮮半島は常に大陸国家と海洋国家の挟間で両勢力の橋渡し・緩衝地域と位置付けられた。代表的な例が13世紀、元は半島を前線基地として2回、日本を侵攻。16世紀、豊臣秀吉の2回にわたる朝鮮出兵も中国進出の橋渡しを拒んだためだ…