オピニオン
日米首脳会談、対中抑止で一層の連携強化を
安倍晋三首相とオバマ米大統領はきょう、フィリピンのマニラで日米首脳会談を行う。4月に安倍首相が訪米し、ワシントンで行われて以来7カ月ぶり。日本としては、9月に成立した安全保障関連法が果たす役割についても改めて強調し、日…
基地反対で「辺野古」の名前使うな、区民の8割は移設を容認
前辺野古商工社交業組合会長 飯田昭弘氏に聞く 米軍普天間飛行場(宜野湾市)のキャンプ・シュワブ(名護市辺野古)沖への移設に伴うボーリング調査工事が再開し、ゲート前での反対活動が激化している。こうした状況に配慮し、政府は…
連続マイナス成長、「好循環」再生に大型補正を
2015年7~9月期の国内総生産(GDP)は、本紙でも度々(たびたび)懸念していた通り、実質で前期比0・2%減、年率換算では0・8%減で、2期連続のマイナス成長になった。 勢いのない内需に加え、海外経済の不振も重なり…
米海軍の南シナ海自由航行
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 紛争化は抑制する米中 仲裁の役割果たし得る日本 去る10月27日に第7艦隊所属のイージス艦・ラッセンが南シナ海のスービ(渚碧)礁・人工島から12カイリ以内をデモ航行した。中国は強く反発し、…
パリ同時テロ、国際社会はテロ根絶へ連携を
パリの市内と近郊で起きた同時多発テロで約130人が死亡した。言語道断の卑劣なテロであり、こうした非道な殺人行為を断じて許すことはできない。 私たちは犠牲者への深い哀悼の念を表するとともに、国際社会と連携し、犯行に関わ…
倉田百三と西田天香 名作『出家とその弟子』を生む
一燈園・燈影学園長 相 大二郎氏に聞く 倉田百三が大正7年に岩波書店から出した戯曲『出家とその弟子』は青年たちの共感を呼んで大ベストセラーとなり、各国語に翻訳されロマン・ロランも絶賛した。親鸞と弟子唯円の愛と罪をめぐる…
近親愛憎の心理
今回、日中韓首脳会談は冷え込んだ3国関係を溶かすきっかけとなった。今後、首脳会談を定例化し3カ国が持ち回りで開催することに合意したことが成果である。 英国、フランス、ドイツは隣国同士で「30年戦争」「100年戦争」を繰…
有力になる「写楽、写楽説」
文芸評論家 菊田 均 強力だった別人説30件 「謎」の面白さが生む諸著作 東洲斎写楽(写楽)の正体については、四半世紀前ぐらいまでは「謎」とされていた。「写楽の正体は不明」が常識だった。私自身も、だれか別の人物が写楽と…
パリ同時テロ、自前の防諜機関創設が不可欠
吉原恒雄・元拓殖大教授(安全保障論)に聞く ――今回のテロでIS(「イスラム国」)が犯行声明を出し、オランド仏大統領もISの犯行と断定した。ISの狙いをどう見るか。 狙いは、欧米諸国のISへの軍事的反撃や資金・要員獲…
自民党60年、改憲へ新たな出発の決意を
自民党が結党から60年を迎えた。原点に立ち返り、党是に掲げる憲法改正に向けて新たな出発の決意をすべきだ。 参院選後の発議目指す 自民党は1955年11月15日、当時の自由党と日本民主党の「保守合同」によって誕生した。…
伊犁事件調査した明治軍人
歴史家 金子 民雄 日本にない宗教民族闘争 「南京虐殺」の風説生む大陸 世界には日本人によく理解できないものがあるようだ。その一つが民族紛争。狭い島国に単一民族が居住しているから、互いに争ったり殺し合いをする民族闘争と…
訪日外国人観光客増加の鍵握る情報の発信とサービス
訪日外国人観光客増加のための政府の「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」(議長・安倍晋三首相)の初会合が開かれた。「2020年までに2000万人」という目標の達成の可能性が高くなったのを受け、新たな目標の設定や、実…
スー・チーさん これからが正念場
原理主義より柔軟性を 世界的に民主主義国が増えない中、ミャンマー総選挙で、アウン・サン・スー・チーさんの「国民民主連盟」(NLD)が超大勝した。スー・チーさんは通算15年も軟禁、投獄された苦難の末、とうとうここまで来た…
MRJ初飛行、世界へ羽ばたく大きな一歩
国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が初飛行に成功した。2008年の開発着手から7年、5度の延期を経ての初飛行で、日本の長年の悲願だった実用化へ大きな一歩を踏み出した。 MRJは今後日米で…
安保法制のミスリード マスコミは基礎知識持て
文藝春秋に事実誤認 平和安全法制に反対する人たちは、参議院で平和安全法制が成立したら、国会のデモはもっと激しくなる!と言っていた。 しかし、平和安全法制成立後の国会周辺は、極めて静かなものである。あの騒ぎはいったいな…
ミャンマー、有能な人材を幅広く登用せよ
ミャンマー総選挙で、アウン・サン・スー・チー氏率いる最大野党、国民民主連盟(NLD)が、軍人枠を除く改選枠の3分の2超の議席を獲得し、国会の過半数を確保する見通しだ。1945年6月生まれのスー・チー氏は今年で70歳。1…
アベノミクスは大丈夫か
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 生産性向上対策が大切 政策の道筋を明確にせよ 先月発足した安倍改造内閣は、アベノミクスの「新3本の矢」を揚げ、「一億総活躍」大臣を任命し、「一億総活躍」国民会議を発足させ…
閉会中審査、改正につながる憲法論議を
衆参両院の予算委員会で閉会中審査が行われ、当面する政治課題について質疑した。政府・与党が安全保障関連法を成立させるため、通常国会を9月まで延長したこともあり、野党側が要求した臨時国会に代わって開いたものだ。 内閣改造…
NHK倫理違反、視聴者にとってはやらせだ
NHKの報道番組「クローズアップ現代」のやらせ疑惑をめぐって、放送倫理・番組向上機構(BPO)放送倫理検証委員会(川端和治委員長)は「重大な放送倫理違反があった」とする意見書を発表した。 BPO検証委が意見書 対象…
対中韓関係は「半身の構え」で
東洋学園大学教授 櫻田 淳 幻滅に近い日本の感情 生命線視した戦前は大失敗 約3年半ぶりに再開された日中韓首脳会談は、来年以降の「定例化」という成果を残したと報じられた。この首脳会談を機に日中関係や日韓関係の膠着が打開…
中国は台湾の民主主義を尊重せよ
中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統がシンガポールで歴史的な会談を行った。内戦の末に1949年に中台が分断してから66年、最高指導者同士が会談するのは初めてだ。 双方は中国と台湾が不可分の領土であるとする「一つの中…
安保関連法成立を振り返る
ロシア研究家 乾 一宇 自衛に実のある議論を 常識ない特殊な国情を露呈 歴史を遡ると日本という国は、多くのアジアの国が植民地として支配されている時代、日清・日露戦争で大国、清・露国に勝った。大東亜戦争では連合軍に敗れ…
記憶遺産、中国の一方的主張に反論を
馳浩文部科学相は国連教育科学文化機関(ユネスコ)のボコバ事務局長と会談し、世界記憶遺産の選定過程に改善が見られなければ、分担金停止も含めた「あらゆる可能性を排除せず対応する」と述べて制度の改善を強く求めた。中国が申請し…