オピニオン rss

中台首脳の握手を危惧する

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 台湾の民主主義を守れ 移民論議は宗教を前提に  現象を見て原因を軽視する傾向が現在の日本の指導層に見えるのは残念である。これは政界のみならず財界や言論界でも言えることである。だから…

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COP21、実効性ある新枠組み作れ

 2020年以降の地球温暖化対策の新たな枠組みを決める国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)がきょうから、同時テロ以降厳戒態勢が続くパリで開催される。温室ガスの2大排出国、中国と米国はもちろん、先進国途上…

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中国の南シナ海領有の野望

元統幕議長 杉山 蕃 巧妙に進める実効支配 国際協議による解決が重要  APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議、ASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議が行われ、懸案の南シナ海における中国の一方的な領有権主張、…

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露軍機撃墜、IS掃討作戦に齟齬を来すな

 トルコ軍機が領空を侵犯したとしてロシア軍機を撃墜したことで、双方が非難の応酬を繰り広げている。  パリ同時多発テロ後、過激派組織「イスラム国(IS)」掃討を目指す国際包囲網構築の兆しが見えてきたが、この件でほころびつつ…

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衆院選違憲状態、選挙制度改革は改憲を念頭に

 「1票の格差」が最大2・13倍だった昨年12月の衆院選について、最高裁は「違憲状態」と判断し、国会に選挙制度の速やかな抜本改革を求めた。これで衆院選の違憲状態判決は3回連続となる。  最高裁判決は3回連続  裁判では、…

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五木寛之氏の講演録 「自分という奇蹟」に共感

深く感じる人生の意味  最近ふと手に取った文庫本、五木寛之氏の「自分という奇蹟」(PHP文庫)を読んだ。内容はスミセイライフミュージアム「生きる」の講演録で、大変深く人生の意味を感じさせる内容だった。  久々に心和む思い…

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空自の緊急発進年々増加

世日フォーラム沖縄 自民・田村氏が警鐘  本紙の読者でつくる「世日フォーラム沖縄」主催の第38回「沖縄と日本の未来を考える講演会」が26日夕、沖縄県那覇市の沖縄県立博物館・美術館講堂で開催され、自民党政調会調査役の田村重…

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H2Aロケット、打ち上げビジネスの扉開く

 カナダの商業衛星を搭載したH2Aロケット29号機で打ち上げの4時間後、衛星を無事目標の軌道に投入した。国産ロケットによる商業衛星の打ち上げは初めてである。  29号機は衛星の静止軌道への移動負担を軽減する第2段ロケット…

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衝撃的なパリ同時テロ事件

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 通信手段駆使するIS 対策が追いつかぬ治安機関  パリでの同時多発テロは、2001年にアメリカで起きた9・11同時多発テロと同じ深い衝撃と恐怖をもたらした。今…

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野党結集論議、最悪の国難に対処する政策を

 来年参院選を前に野党間で自民・公明の与党に対抗するための構想が民主、共産、維新の各党内でさまざまに浮上している。野党がばらばらでは勝てないとの認識によるものだが、政権奪取を展望する以上、最悪の国難に対処し得る政策を練り…

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普天間移設作業の進展を歓迎

在沖米国総領事 ジョエル・エレンライク氏に聞く 在沖米軍の影響を軽減 辺野古以外に選択肢なし  米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沖への移設をめぐり、国と沖縄県の対立が法廷闘争に発展した。同飛…

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杭打ち不正、「安全第一」貫ける建設業界に

 旭化成建材が行った杭打ち工事の不正問題で、過去約10年間に手掛けた3052件を調査した結果、360件で工事データの流用など不正が判明した。不正に関与した現場担当者は61人に上った。  住民の安心と信頼を大きく揺るがす事…

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海外の沖縄ウォッチャー<English付>

エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 学者というより活動家 罵声浴びせ飛行妨害も画策  今回は沖縄の学者と親密な海外識者の公平な学識を犠牲にした行動主義、日本居住または訪問客としての地位の問題に…

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積極的平和主義で国際貢献を

 安倍晋三首相は一連の国際会議に臨み、多くの首脳会談でも意見交換を行った。今後も積極的平和主義に基づく国際貢献への決意を示すとともに、日本の立場に理解を求めていかねばならない。 人工島に「深刻な懸念」  トルコで開かれた…

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大学生を防災リーダーに

災害に強い社会づくり 愛媛大学大学院教授 防災情報研究センター長 矢田部龍一氏に聞く  大災害に遭遇しても被害を最小限にするには地域の防災力が鍵になる。行政はそのための仕組みを作り、地域や職場で防災訓練・教育を行っている…

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危うい高層マンション事例

経済ジャーナリスト 尾関 通允 恐るべき工事の手抜き 企業の社会的責任感が不足  明治期から大正・昭和期にかけて文壇で活躍した幸田露伴(1867~1947)に『五重塔』という名作がある。仕事一筋の頑固者の大工の十兵衛が、…

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大阪維新勝利、対立超え「新たな設計図」を

 任期満了に伴う大阪府知事と大阪市長のダブル選は「大阪維新の会」の候補がいずれも制した。これで5月の住民投票で頓挫した「大阪都構想」が息を吹き返す。  しかし、これをもって全面的に信任を得たと考えるのは早計だ。低投票率は…

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社会主義者の米ユダヤ系議員

獨協大学教授 佐藤 唯行 サンダース氏は3人目 民主党大統領予備選で健闘  米民主党の大統領選予備選で首位に立つクリントンを一時、窮地に追い込む勢いを見せ、現在でも第2位を占めているのがバーニー・サンダース上院議員だ。サ…

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辺野古移設、日本全体の安全保障に必要

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐる安倍政権と沖縄県の翁長県政の対立は法廷に持ち込まれた。  政府は辺野古沿岸部埋め立て承認を翁長雄志知事が取り消し処分としたのは違法だとして、県に代わって…

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露ドーピング問題、ウミを徹底的に洗い出せ

 世界のスポーツ界を大きく揺るがせたロシア陸上界の組織的ドーピング問題は、国際陸上競技連盟(IAAF)がロシア陸上競技連盟(ARAF)に暫定的資格停止処分を下すという事態を招いた。  国家機関ぐるみと言われる旧ソ連時代か…

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ここ一番のルーティーン W杯から日常まで効果的

心のトレーニング技法  今秋のラグビーW杯での日本チームのこれまでにない活躍ぶりや五郎丸歩選手らの活躍が日本を沸かせ世界からも大いに注目され、同時にメンタルコーチの存在も注目を集めた。  スポーツの世界でしばしば使われる…

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国連総長訪朝、核・人権解決の覚悟問われる

 潘基文国連事務総長が北朝鮮を訪問する可能性が取り沙汰されている。実現すれば最高指導者の金正恩第1書記との会談が予想されるが、国際社会は核開発や人権侵害などの諸懸案でどこまで突っ込んだ話し合いをするのか注目している。  …

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道徳教育教科化と今後の課題

教育研究者 杉原 誠四郎 生徒指導と一体で見直せ 他教科と異なる文章評価で  道徳教育の教科化が実現に向けて準備が進んでいる。本年3月学習指導要領の一部が改訂され、従来の教科書になかった「道徳の時間」が、教科書のある「特…

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