オピニオン
シリア化学兵器攻撃で露が情報操作
米政府は今週、シリアに対する巡航ミサイル攻撃の引き金となった化学兵器攻撃に関する電子・画像情報をもとに新たな情報を公開した。数十人の死者を出した化学兵器攻撃についての記者へのブリーフィングで政府高官は、ロシア政府は、同…
ナイジェリアの少女たちの悲劇
テロとの闘いに本腰を 米国のシリア攻撃、北朝鮮抑止、米露対立など国際安全保障情勢が激しく動く一方、西欧、ロシア、エジプトなど各地からテロのニュースも相次ぐ。 ウィキペディアによれば、今年1月~4月上旬の100日間に、…
人口減少、若者の結婚を後押ししたい
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が公表した推計によれば、2015年に1億2709万人だった日本の総人口は、53年に1億人を割る見通しで、65年には8808万人に減少する。 出生率の上昇によって1億人割れの時期…
北朝鮮めぐるサイバー戦 エスカレートする報復
米のサイバー破壊工作 北朝鮮の核武装の脅威で日米韓が揺れている。 韓国内に米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)配備を決定し、トランプ大統領は4月2日付の英紙でのインタビューで、「中国が北朝鮮に圧力を掛け…
世界に類ない大村の布教史
歴史教育でふるさとづくり 長崎県大村市議会議員 中瀬昭隆氏に聞く 昨年は遠藤周作の名作『沈黙』の刊行50周年。1988年に『沈黙』に出合ったアカデミー賞監督のマーティン・スコセッシ氏は、自身の信仰課題と同じテーマを見つ…
北朝鮮への軍事行動恐れる中国
米国が空母打撃群を韓半島近海に派遣、北朝鮮が新たに地下核実験を行う兆候が出ていることを受けて、北東アジアでの緊張が高まっている。 空母カール・ビンソンの派遣に先立ち、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が先週、フロ…
熊本地震1年、教訓風化させず復興果たそう
熊本地震の発生から1年が経過した。建物倒壊などによる直接死は50人に上り、震災関連死は222人(13日時点)に及んだ。復興への歩みは進んでいるが、熊本本来の姿を取り戻せるよう復興を加速させたい。 震度7を2回連続し観測…
少産多死社会を迎える日本
名寄市立大学教授 加藤 隆 多層的死生観の回復を 「生きる力の育成」が可能に 多面的なデータの分析によって、これからの社会の在りようが予測できる時代になった。たとえば、国立人口問題研究所の統計によると、日本の出生数は1…
今なぜ「敵基地攻撃」か? 小野寺五典氏
インタビューfocus 反撃能力が北の攻撃抑止 自民党政調会長代理・元防衛相 小野寺五典氏 核・ミサイル開発に血眼の北朝鮮に対し、トランプ米大統領は軍事力の行使をも示唆、日本を取り巻く安全保障環境は一気に緊張の度を増し…
G7外相会合、シリア問題で対露外交強化を
イタリアで開かれた先進7カ国(G7)外相会合が、シリア情勢などについて共同声明を発表して閉幕した。 声明では、シリアでの化学兵器使用に対する米国のミサイル攻撃に理解を示すとともに、ロシアには内戦終結に向けてアサド政権…
同性カップル里親、子供の家庭観混乱させるな
大阪市が男性の同性カップルを子供の「養育里親」に認定した。全国で初めてのケースとみられる。 両親の代わりを同性カップルに担わせれば、子供の家庭観形成に混乱を来す恐れがある。厚生労働省はガイドラインを見直し、追随する自…
金正男氏暗殺劇の背景
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 動機はコンプレックス 正恩氏に“白頭の血統”の呪縛 かつて北朝鮮を「ならず者国家」と糾弾したのはアメリカの大統領であったが、北朝鮮はこともあろうに2月13日にマレーシアのクアラルンプー…
英語学習、外部試験活用と授業力向上を
政府は中学3年で英検3級相当以上、高校3年で準2級相当以上の英語力を持つ生徒の割合を、2017年度までにそれぞれ50%にするという目標を立てている。だが、文部科学省が発表した16年度の「英語教育実施状況調査」の結果では…
判事指名めぐる戦い、ゴーサッチ氏の指名承認へ
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 共和党は議事妨害を阻止 あいまいな物言い、隠蔽(いんぺい)、露骨なごまかし、最高裁判事指名承認、議事進行妨害をめぐる共和党内のどたばたほど面白いものはない。議事進行妨害に反対…
「スマホ1日6時間」の衝撃
平成国際大学教授 浅野 和生 青少年の日常生活に支障 用時間抑制に蛮勇を揮え アップル社のiPhoneが日本で発売されたのは2007年7月、あれから今年で10年になる。Androidのスマートフォンは、それより2年ほど…
ロシア自爆テロ、わが国も対策を強化せよ
ロシア第2の都市サンクトペテルブルクの地下鉄で自爆テロが起き、13人が死亡、およそ50人が重軽傷を負った。当局は共犯者とみられる8人を拘束しており、組織的な犯行である可能性が高まった。過激派組織「イスラム国」(IS)と…
米のシリア攻撃、「無法」へ断固たる力の行使
トランプ米政権が、シリアに対する軍事行動に踏み切った。シリアのアサド政権が空爆で化学兵器を使用したと断定、その対抗措置として行った。 電撃的な行動で「力による抑止」の断固たる意志を国際社会に示した。 アサド政権がサ…
危機感の欠けた国会審議 新たな段階の脅威に対処を
北朝鮮の弾道ミサイル 前半国会は、文部科学省の天下りや陸上自衛隊の日報、そして森友学園問題に質疑が集中して肝心要の外交・安保の議論が等閑に付されてしまった。特に参院では森友学園問題ばかりが連日取り上げられ、徒(いたず)…
蜜源抱え田舎より蜜採れる
12年目の銀座ミツバチプロジェクト NPO銀座ミツバチプロジェクト理事長 田中淳夫氏に聞く 平成18年3月28日(ミツバチの日)、東京・銀座のビル屋上で養蜂を行うプロジェクトが始まった。都市と自然環境との共生を目指した…
駐韓大使帰任、日韓関係を重視した決断だ
いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる日韓合意の履行に反し、韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置されたことへの対抗措置として一時帰国していた長嶺安政駐韓大使と森本康敬釜山総領事について、政府は約3カ月ぶりに韓国に帰任させ…
「ソ連消滅」悲しむロシア人
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 「貧しさ、無秩序」恥じる 世論調査に見る国民の本音 共産党支配のソ連時代と今のロシアと大きく違う点は、イデオロギーにとらわれない世論調査が複数の調査機関で実施され、その結果が国民の思考…
米中首脳会談、北への圧力強化で協調せよ
トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が6、7日に初の首脳会談を行う。 トランプ大統領は習主席に、国連安保理決議に基づく対北朝鮮経済制裁の徹底した履行を強く求めるべきだ。 弾道ミサイルを発射 北朝鮮が東部の新浦か…
3月日銀短観、先行き悪化への懸念は強い
日銀が発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)では、景況感が輸出企業を中心に2四半期連続で改善した。海外経済の回復や円安の進行が追い風となったためである。 しかし、企業は先行きの悪化を見込む。内需も相変わらず力…