オピニオン
ステルス機F35配備に期待
元統幕議長 杉山 蕃 国内生産体制の整備を 大出力エンジンの開発急務 先日、岩国基地への米海兵隊F35Bの配備予定が公表された。4カ月後の来年1月には10機が、引き続き6月に6機が加わるという。航空自衛隊のF35Aの導…
首相所信表明、気盛んなれど勇み足は禁物
臨時国会が開幕し、安倍晋三首相が所信表明演説を行った。憲法改正に挑戦する意気込みや2020年以降を見据えた国造りなど「未来」への言及も数多く、「志定まれば、気盛んなり」(吉田松陰)の名言を想起させる内容だった。 しか…
交流人口、年間1000万人時代へ
開館50周年迎えた駐札幌大韓民国総領事館 駐札幌大韓民国総領事 韓惠進氏に聞く(下) 駐札幌大韓民国総領事館が開館したのは50年前の1966年のことであった。2018年に北海道は、開基150年を迎えることから、北海道と…
日印連携しアジアに平和を
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 挑発繰り返す中朝パ 冷静過ぎるメディアの報道 北朝鮮がいよいよ日本の経済的水域圏内にミサイルを飛ばしてきた。日本国政府もメディアも極めて冷静に対応した。メディアがこのような危機に…
富山政活費不正、公金私物化の蔓延にあきれる
富山市議会(定数40)での政務活動費(政活費)の不正取得問題では、議長を含む自民党会派7人、民進党系会派2人の計9人が辞職し、公職選挙法の規定により11月6日に補欠選挙が行われる事態となった。 議長ら市議9人が辞職 …
北核実験で習主席正念場に
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 G20会議の成功台無し 問われる制裁手抜きの責任 9日に北朝鮮は本年初に次ぐ第5回目の核実験を強行して世界に衝撃を与えた。核実験は、10キロトンと過去最大規模で「核弾頭」爆発実験の成功が初…
日本キューバ、関係強化で北朝鮮を牽制せよ
安倍晋三首相が日本の現職首相として初めて、社会主義国キューバを訪問した。首都ハバナでラウル・カストロ国家評議会議長と会談し、経済、北朝鮮問題などを協議した。 安倍首相が現職初訪問 首相はキューバの死因トップであるがん…
対麻薬戦への対応 、日本外交に求められる新工夫
「麻薬犯罪者は殺せ」。フィリピンのドゥテルテ新大統領の対麻薬戦「戦果」は、着々増大している。警察作戦で殺害した麻薬関係者は9月上旬までで1105人。ほか自警団などによるものなど、人権団体が超法規殺人と批判するものを合わ…
首相国連演説、対北包囲網強化を主導せよ
安倍晋三首相は国連総会の一般討論演説で「北朝鮮は今や、平和に対する公然たる脅威としてわれわれの正面に現れた。今まさに、国連の存在意義が問われている」と強調し、核実験や弾道ミサイル発射を強行する北朝鮮を痛烈に非難して国際…
もんじゅ廃炉、核燃料サイクルを堅持せよ
政府は高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、廃炉を含め抜本的な見直しを行うことを決めた。地元と協議しながら廃炉に向けて最終調整を進め、年内に結論を出す方針だという。もんじゅ開発の挫折は残念だが、わが国の原子力…
リオ五輪で日本勢奮闘 スポーツで輝く若者たち
強い心が希望を拓く ブラジルのリオデジャネイロで開かれたオリンピック、パラリンピックが閉幕した。オリンピックでは日本は過去最多の41個のメダルを獲得した。 男子体操団体総合で金メダルが取れたのは、内村航平選手をリーダ…
新聞は社会の木鐸たれ
軍事評論家 竹田 五郎 世論に迎合する「東京」 戦争を学ばず平和を論ずる 8月3日、東京新聞は、今年度防衛白書について、①「『安保法は平和のため不可欠』 違憲の指摘には触れず」と題し、同書は「安保法について章を立て『国…
集団的自衛権の行使禁止は憲法上許されない
安全保障関連法が成立して1年が経過した。これで安保法制は完備したと見る向きがいる一方、民進党は蓮舫新体制下でも集団的自衛権の行使容認部分を憲法違反とし、安保法を廃止するよう主張している。 いずれの見方も、大きな間違い…
拉致問題、制裁強化しつつ対話模索を
5回目の核実験や日本の排他的経済水域(EEZ)に着弾した弾道ミサイル発射などで北朝鮮の脅威が一層増し、北に対する制裁や迎撃体制の強化が声高に叫ばれる中、日本人拉致問題の解決が後回しにされるのではないかと危惧されている。…
若返り薬NMNの衝撃
獨協大学教授 佐藤 唯行 シニアの生活様式一変 変わる世代間のカネの流れ 不老不死の願望は人類の歴史と共に古い。 日本最古の歴史書『古事記』の中にも垂仁天皇の勅を奉じて不老不死の秘薬を探すうちに常世(とこよ)の国に至…
辺野古判決、翁長知事の違法認定は適切だ
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、埋め立ての承認を取り消した沖縄県の翁長雄志知事を国が訴えた訴訟で、福岡高裁那覇支部は「承認取り消しの撤回に応じないのは違法」との判決を言い渡した。国…
開館50周年迎えた駐札幌大韓民国総領事館
駐札幌大韓民国総領事 韓惠進氏に聞く(上) 広がり見せる相互交流 駐札幌大韓民国総領事館は今年、開館50周年を迎える。ひと頃の韓流ブームが去り、冷風が日本と韓国の間に吹き込んでいると思いきや、北海道を訪れる韓国人観光客…
結党30年迎える台湾・民進党 蔡主席の下、団結・再生
平成国際大学教授 浅野 和生 包容力ある政治で前進を 台湾の蔡英文政権の与党、民主進歩党が、この9月で結党30年の節目を迎える。この30年は、台湾の民主化完成、政権交代を含む普通の政党政治が実現する過程であった。 さ…
韓国に強まる「核武装論」
北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射と核実験によって、米国の「戦略的忍耐」は限界に達しつつある。また、北朝鮮は今月4、5の両日、中国の杭州で開催された20カ国・地域(G20)首脳会議の期間中に中距離弾道ミサイル3発を発射して…
トランプ氏が追い上げ、テレビ討論会が焦点に
2016米大統領選 米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏が一部世論調査で民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官を逆転している。選挙戦の勝敗を左右する「スイング・ステート(揺れる州)」でもトランプ氏が追い上げてい…
敬老の日、実りある老後の後押しを
きょうの「敬老の日」を前に総務省が発表した人口推計によると、65歳以上の高齢者は3461万人で、総人口に占める割合は27・3%、過去最多を更新した。女性に限れば30・1%が高齢者で、初めて3割を超えた。 総人口の3割…
注目の日米金融政策決定
経済学博士 鈴木 淑夫 方向正反対の両国中銀 量的緩和縮小・マイナス金利深掘 今月20、21日に、日米の中央銀行が同時に重要な政策決定をする。米国の連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政…
ウズベキスタン、戦略的な結び付きの継続を
中央アジアのウズベキスタンで約四半世紀にわたり政権の座にあったイスラム・カリモフ大統領が今月、78歳で死去した。ウズベクは中央アジア最大の人口(約3000万)を抱え、中露の狭間にあり、さらにアフガニスタンとも国境を接し…