オピニオン
苛政に苦しむ北朝鮮人民
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 信頼失った金正恩政権 エリート層の亡命が相次ぐ 昨今の北朝鮮情勢を観察・分析している時、『論語』の次の一説を思い出した。 孔子の弟子の一人に子貢という者がいた。ある時、子貢は師に「政…
福音派、クリントン氏に強い反感
インタビューfocus 米大統領選、どう動く宗教票 米ピュー・リサーチ・センター上級研究員 ジェシカ・マルチネス氏 米大統領選で「宗教票」の動向は選挙結果を左右する重要な要素だ。米調査機関ピュー・リサーチ・センターのジ…
有識者会議、皇室の伝統踏まえ徹底論議を
天皇陛下が生前退位の御意向を滲(にじ)ませたお気持ちを表明されたのを受け、政府が設置した「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」が初会合を開いた。象徴としての在り方、そしてわが国の国体に関わる重大なテーマであるだけ…
中朝の核の脅威に警鐘、敵基地攻撃能力の保持を
世日クラブ 元護衛艦隊司令官 金田秀昭氏が講演 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)の定期講演会が18日、都内で開かれ、元護衛艦隊司令官の金田秀昭氏が「現実味増した金正恩の核…
新興5ヵ国、枠組みの限界示した首脳会議
インド南部ゴア州パナジで開かれていた新興5カ国(BRICS)首脳会議は、国際政治・経済に関する「ゴア宣言」を採択して閉幕した。 足並みの乱れ浮き彫りに ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカのBRICS首脳は、…
前代未聞の2016米大統領選<English付>
エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 2大政党制の矛盾露呈 棄権や第3の候補に投票も 今年の米大統領選挙についてどこから説明したらいいだろうか。間違いなく、今までの選挙で最も風変わりなものにな…
中国ガス田開発、看過できない背信行為だ
政府は東シナ海の日中中間線付近で中国が設置した16基のガス田開発施設のうち、10月に入ってから2基で新たな天然ガスの生産活動を示す炎を確認した。これで炎が出る施設は12基となった。共同開発についての日中合意を無視した行…
子供たちの豊かな成長支える
コミュニティ・スクールと地方創生 岩国市会議員 前野弘明氏に聞く 学校と保護者や地域の人々がともに知恵を出し合って、子供たちの豊かな成長を育むコミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)。現在でこそ、コミュニティ・スク…
楽観できない習近平軍事改革
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 見えてきた党軍間の軋轢 習氏「依然、非常に困難」と吐露 習近平政権になって34回目になる党中央政治局の集団学習が去る7月28日に開催された事実とその様子を伝える新華社電が『月刊・中国情勢』…
二重国籍禁止法案の真意
インタビューfocus 国益優先は国会議員の責務 日本維新の会幹事長 馬場伸幸氏 民進党蓮舫代表が台湾国籍をも保有することが発覚して浮上した二重国籍問題は、その後、十数人の国会議員が二重国籍者であると指摘され、波紋が広…
代替フロン、温暖化防止へ削減進めよ
アフリカ・ルワンダの首都キガリで開かれた「モントリオール議定書」の締約国会議は、エアコンなどの冷媒に使われ、温室効果が極めて高い「代替フロン」の生産を規制する議定書改定案を採択した。地球温暖化防止に向け、着実に削減を進…
金融政策枠組み転換の長短
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 持久戦型の運営を評価 物価目標2%に固執するな 日本銀行は、去る9月20~21日の政策委員会政策決定会合において、13年4月以来先月までの「量的・質的金融緩和」「その拡大…
歴史を塗り替える中国
インサイト2016 筑波大学名誉教授・理学博士 遠藤 誉 2016年9月20日、米ワシントンDCのナショナル・プレス・クラブで国際シンポジウムが開催された。主催はアメリカの大手シンクタンク「Project(プロジェクト…
タイ国王死去、愛国の念を貫いた「大地の父」
タイ国民にとって、プミポン国王はかけがえのない存在だった。その国王が大樹が倒れるように逝った。タイ国民は国王を「大地の父(ポー・クロン・ペン・ディン)」と呼んできた。仏教の保護者であり国軍の統帥権を保持する国家元首への…
恋文と女性蔑視の差、どうなる米大統領の器とダチョウ
世界には、米国に再び「世界の警察官」を務めると言ってほしい、との声も強い。例えば、ラスムセン前北大西洋条約機構(NATO)事務総長は最近の米紙で、オバマ政権がそれを放棄したから、中東、ロシア、中国、北朝鮮など重大問題を…
大規模停電、不測の事態への備え万全に
東京都内の約58万6000戸に影響が出た大規模停電は、埼玉県新座市の東京電力施設内のケーブル火災が原因だった。ケーブルの経年劣化が火災につながったとみられている。 ケーブル劣化で漏電か 停電の影響で、都内では鉄道など…
2次補正成立、低迷する景気に弾みつけよ
2016年度第2次補正予算が成立した。決定している総事業規模約28兆円の経済対策の第1弾となるものである。 日本経済は最近の円高の影響もあり、内外需とも冴(さ)えず、牽引(けんいん)役不在の低迷状態にある。企業にも奮…
ロシアとの戦略的対話 新関係は潔い4島返還で
孤立に追いやる米欧 プーチン大統領の今年12月の来日が決定し、北方領土問題かつ今後の日露平和条約交渉の展開に我が国では大きな関心を呼んでいる。戦後70年以上たった今、両国の打開策に期待が集まる。 ロシアは冷戦後、「疑…
多様性ある社会を目指して
慶應義塾大学特別招聘教授 茂雄 必要な国民の意識改革 再チャレンジ助ける体制を 今月初め、国内主要企業の多くが来春採用予定者を集めて内定式を開いた。女子内定者の一人が「定年までこの会社で頑張ります」と決意表明している姿…
衆院補欠選挙、政権選択の争点を占う前哨戦
衆院東京10区と福岡6区の補欠選挙が告示され、23日の投開票に向けて選挙戦に入っている。7月参院選後に展開した動きである東京都知事選、内閣改造、民進党代表選を経てから初の国政選挙であり、次期衆院選の前哨戦としても注目さ…
米大統領選、討論会の意義を再確認せよ
米大統領選が来月8日の投票日まであと1カ月と迫る中、中西部ミズーリ州セントルイスのワシントン大で2回目のテレビ討論会が行われた。共和党候補ドナルド・トランプ氏の巻き返しが見られたが、CNNの調査によると、先月末に行われ…
平成の二宮金次郎を体現
利他の精神 夕張再生の会代表理事 上田博和氏に聞く 警備会社、ビルのメンテナンス会社などを経営し日本青年会議所(JC)専務理事を歴任した上田博和氏(46)が現在、精力的に取り組んでいるのが財政破たんした北海道夕張市の再…
英国は80年代を再現できるか
平成国際大学教授 浅野 和生 女性首相選び保守党結束 労働党は左派党首再任で混乱 9月24日、イギリス労働党は、党大会でジェレミー・コービン党首の続投を発表した。これによって、労働党は波乱の時期を迎えることになった。 …