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延長国会で国民守る議論を
政治ジャーナリスト 細川 珠生 効果ある集団的自衛権 会期制は通年制に変更せよ 1月26日に始まった第189通常国会は、6月24日までの会期を9月27日まで95日間延長することになった。今国会の最重要法案である集団的自…
対露政策の変更に動く米国
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 緊張関係「核」レベルに ウクライナで引かぬロシア 米国と欧州対ロシアの緊張が高まっている。ロシアはポーランドと接するロシア領カリーニングラードやバルト3国沿…
辺野古基地建設を推進せよ
軍事評論家 竹田 五郎 中国側に「回収」の狙い 沖縄防衛のため海兵隊必要 5月18日付東京新聞は1面トップで、「3万5000人『屈しない』」と、特別大書して、辺野古基地建設反対の沖縄県民大会の状況を報じた。参加した作家…
ケネディのイスラエル政策
獨協大学教授 佐藤 唯行 軍事バランスから支援 アラブ諸国寄りソ連に対抗 第2次大戦勃発直後、ひとりのラビ(ユダヤ教の導師)がロンドンの米大使館を訪れていた。ナチス支配下の中欧に取り残された自分の妻子(米国籍者)の救出…
評価すべきG7での安倍外交
評論家 太田 正利 国際政治に存在感示す 中国の現状変更にも「反対」 6月7日からドイツ南部のエルマウ城で開催された先進国7箇国首脳会議(G7サミット)における首脳同士のやりとりは、日本が国際政治におけるプレーヤーにな…
中国の南沙軍事拠点化問題
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 南シナ海実効支配の危機 懸念示す米国防総省年次報告 5月には中国の軍事動向に関する米国防総省の年次報告書(米レポート)や中国政府の「中国の軍事戦略」(国防白書)など重要資料が続けて公表され…
中国主導AIIBと日本の態度
鈴木政経フォーラム・経済学博士 鈴木 淑夫 外交利用なら参加せず 国際秩序に取り込む戦略を 中国主導で創られる予定の「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」の創設メンバー候補国に、日本は米国と共に加わらなかったが、これに…
火山大国・日本の防災対策
拓植大学日本文化研究所客員教授 濱口 和久 富士山の噴火に備えよ 避けられない広範囲な災害 鹿児島県屋久島町の口永良部島の新岳で5月29日午前、噴火が起きた。気象庁の発表によると、噴火に伴って発生した火砕流は、約2㌔㍍…
過激集団IS「建国」から1年
東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 一大目的失って分散か 遺跡侵略は水を求める逃避行 昨年の6月末、イスラーム暦9月、断食の最初の日に建国宣言をイスラーム世界に発した「過激集団IS」は、「カリフ制の復活」という目標を掲げ…
マイナンバーの導入に思う
評論家 大藏 雄之助 情報漏洩防止の徹底を 隔世のグリーンカード騒動 このところ毎日のように「マイナンバー」についての解説がテレビ・新聞・ラジオで報じられている。なんでも今年の10月5日から政府は全国民に「1人に一つ」…
末期症状にある金正恩政権
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 諫言した幹部次々銃殺 兄は英国へコンサート観光 この国から伝えられてくる情報には唖然(あぜん)、愕然(がくぜん)とするものが多い。金正恩が北朝鮮の政権の座について4年になるが、この間に…
沖縄2紙と翁長知事の異様
OKINAWA政治大学校名誉教授 西田 健次郎 辺野古反対なら無批判 県民の「知る権利」に応えず 琉球新報、沖縄タイムス両紙を主軸とする沖縄のメディアは連日、「辺野古(へのこ)基地反対」の大合唱を流している。曲がりなり…
韓国の歴史認識は朝日誤報
日韓弁護士協議会元会長 秋山 昭八 最悪の外交関係の発源 筋違いな日本非難国会決議 過般5月13日、韓国国会は安倍総理の米議会演説を糾弾する決議を採択したことは、誠に非礼と言わざるを得ず、また、明治日本の産業遺産群を世…
虚偽で行われたイラク攻撃
京都大学名誉教授 渡辺 久義 9・11等に探求サイト 公式説明を疑わない日本人 少し前の話だが、JR福知山線事故の被害者遺族と会社側が、糾弾と弁明といったスタンスでなく、両者共同で事実を正確に知ろうという会合が行われた…
大訪中団歓迎に騙されるな
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 国際秩序を脅かす中国 毅然とした姿勢を貫徹せよ 中国はまたもや日本を騙(だま)そうとしている。3000人の大代表団を率いて北京を訪問した二階自民党総務会長たちの歓迎会に習近平主席…
日本孤立化狙う戦略的動向
元統幕議長 杉山 蕃 宣伝・心理戦に本腰を 日米新指針その後の課題 前回意見を披露した日米防衛協力の指針の再見直しについては、予定通りの運びとなり、安倍首相の訪米、首脳会談での合意、米両院議員総会での演説、その後の反応…
独大統領のアルメニア人追悼
日本大学名誉教授 小林 宏晨 明確に「集団虐殺」の見解 政治解決を要する事実の承認 ガウク独大統領は4月23日、100年前(1915年)の第1次世界大戦中にオスマン帝国がアルメニア人民に対して行ったとされる虐殺事件に関…
「予想外」の英保守党大勝
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 世論調査覆す選挙戦術 古かったミリバンド労働党 5月7日の英国総選挙は、予測がつかない大接戦と見られていたが、保守党が労働党に「予想外」の大差をつけ、過半数…
6日戦争とジョンソン大統領
獨協大学教授 佐藤 唯行 強力にイスラエル支援 親シオニストの福音派信仰 ケネディ暗殺の直後、副大統領から大統領に昇格したジョンソンのもとを、不安に満ちた表情のイスラエル外交団が訪れていた。このとき、ジョンソンは彼らに…
沖縄の復帰を知らない若者
沖縄大学教授 宮城 能彦 反省すべきは大人たち イデオロギーで歴史を解釈 今年も5月15日がやって来た。 1972年(昭和47年)5月15日は沖縄が日本に復帰した日である。昭和30年代以前に沖縄に生まれた者にとっては…
物で解決しない子供の貧困
名寄市立大学教授 加藤 隆 個人主義で未熟な親に 質素な幸せ見た戦前外国人 「こどもの日」の5月5日が過ぎたが、明るい響きとは裏腹に、子どもの貧困が日本社会に広がっている。世間では株価2万円、春闘ベア最高水準の新聞見出…
日米新「蜜月」時代の沖縄問題
東洋学園大学教授 櫻田 淳 知事訪米の土産は何か 被害者意識で物事語る陥穽 4月下旬以降の安倍晋三(内閣総理大臣)の訪米は、黒船来航以来、160年に及ぶ歴史の中でも時代を画する意義を持つものである。 日米首脳会談に際…
いま「医療倫理」を問い直す
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 遺憾な群大医学部事故 患者が納得し同意する診療を インドの偉大な指導者M・ガンディー(1869~1948)は、七つの社会的大罪をあげて、その一つに人間性なき科学を指摘している。そ…