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軍事演習が示す中露関係
9月初旬にモスクワからシベリア地方で行われたロシアの軍事演習「ボストーク2018」は、特筆すべき点が二つある。一つ目は30万人もの兵士が参加した冷戦以来の大規模なものであったこと。二つ目に初めて3200人もの中国人民解…
ウォーレン氏、サンダース氏との戦いへイメージ一新 Warren refurbishes image for battle with Sanders
エリザベス・ウォーレン上院議員は2020年大統領選出馬への「真剣な検討」の姿勢を示しており、バーナード・サンダース上院議員と同じ土俵で戦うことになりそうだ。 ウォーレン氏はサンダース氏と同様、リベラルな政策を持ってい…
普通の子供を素晴らしく
開拓力と誇り持つ人材育成 平成の松下村塾塾長 中塩 秀樹氏に聞く 長く教育の現場で働いてきた中塩秀樹氏は今年4月、山口県岩国市で「日本の未来を切り拓く、誇りある日本人」を育成するため、「松下村塾」を平成の世に復活させた…
ウズベキスタンの政治・経済改革
ウズベキスタンが、経済の自由化や政治の民主化など改革に向け大鉈(なた)を振るい始めている。同国では前カリモフ大統領の急逝を受け、シャフカト・ミルジヨエフ元首相が2016年12月の選挙を経て大統領に就任して、間もなく2年…
党に腹心そろえ改憲の布陣
懸案にどう挑む 第4次安倍改造内閣 (中) 先月20日に総裁連続3選を果たした安倍晋三首相だが、石破茂元幹事長に追い上げられ、圧勝して最後の任期に弾みをつける思惑が外れた。今回の組閣も総裁選で借りをつくった各派閥の意向…
シリア反政府勢力、国境地域から撤退
イスラエル、人道支援を終了 内戦が続くシリアで、昨年6月からの同国軍による攻撃を受けて、イスラエル国境付近の地域を拠点としていた反体制勢力が撤退、国境地域はシリア政府の支配下に入った。これを受けてイスラエル軍は9月13…
解明進まぬ露親子襲撃事件
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 容疑者2人は関与否定 被害者の退院後の足跡も不明 英国南西部の都市ソールズベリーで今年3月初めに、ロシア人2重スパイの元軍参謀本部情報局(GRU)機関員(元大佐)セルゲイ・スクリパリ(…
第4次安倍改造内閣 総仕上げへ有力後継競わす
懸案にどう挑む 第4次安倍改造内閣 (上) 安倍晋三首相は9月20日の総裁3選勝利後の記者会見で、内閣改造・党人事について「しっかりとした土台の上で、できるだけ幅広い人材を登用していく」と語った。その言葉通り、今回の人…
本庶氏ノーベル受賞で日本の基礎研究の現状に警鐘を鳴らす産経・毎日
◆「免疫療法」に道開く ユーラシア大陸の北西の果てスカンジナビア半島から2日、朗報が飛び込んできた。ノーベル賞週間の皮切りとなる医学生理学賞に京都大学特別教授の本庶(ほんじょ)佑(たすく)氏が選ばれた。 人間の体には…
イスラエルとパレスチナ 育て、融和の心の種と芽
米主導の圧力の結果、朝鮮半島の南北融和は急進展。だがパレスチナは、国連パレスチナ難民救済事業機関への拠出停止その他の米国の圧力に強く反発、対イスラエル融和どころか第3次インティファーダ(民衆蜂起)の懸念すら出ている。 …
個々の国に対する尊厳を The majesty of the individual
預言者ダニエル(注)はライオンの洞窟に入った。こう言っても、誰も、トランプ大統領のことを聖書の英雄だとは思っていない。しかし、彼も、また、疑心に満ちた「世界の指導者たち」の群れの中に踏み込んで行き、彼らのばかにしたよう…
カトリック教会性的虐待問題、フランシスコ・ローマ法王窮地に
大司教時代から隠蔽か 「汝、嘘を言うなかれ」と独誌特集 全世界に13億人の信者を抱える最大のキリスト教会、ローマ・カトリック教会は今、次々と明らかになる聖職者による未成年者への性的虐待問題に直面し、その対応に苦慮してい…
「生きる力」の意味再考を
名寄市立大学教授 加藤 隆 死生観の涵養こそ必要 主語と目的がない戦後教育 子どもたちに「生きる力」を育てることこそ急務だと耳にする。この言葉が公になったのは、20年前の中教審答申である。「子ども達に必要となるのは、い…
中国、AIで米軍情報を分析
中国軍は人工知能(AI)を駆使し、米軍などの公開情報を基にしたデータベースの構築へ、情報収集活動を強化している。 中国中央軍事委員会の装備調達通告書によると、中国軍は、半年間で「外国軍に関するオープンソース情報データ…
北海道教委やJAなど「読み聞かせ」を支援
道内の「読み聞かせ」ボランティア6団体に図書を贈呈 幼稚園や小学校などで行う「読み聞かせ」の有効性が指摘される中で、地域ボランティアによる実践活動が広がりを見せている。北海道では北海道教育委員会、JA北海道、北海道コン…
マルクスの言う「妖怪」を想起させるLGBT支援派による言論つぶし
◆批判一切許容せず かの有名なマルクスの『共産党宣言』(1848年)は「一個の妖怪がヨーロッパに徘徊している。共産主義という妖怪が」との書き出しで始まる。昨今のLGBT支援のマスコミ報道に接するたびに、この一文が脳裏を…
暴行疑惑は民主党の時間稼ぎ
アメリカ保守論壇 M・ティーセン 最高裁判事指名で公聴会 カバノー候補が反撃 2人の娘の父親として、娘たちには、尊厳を持って扱われ、性的暴行を決して受けることのない社会に生きてほしいと思う。暴行のようなことがあれば、真…
マケイン氏と共に逝った米国
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 共通の価値観より国益 自由と民主推進の理想喪失 アメリカ上院の重鎮ジョン・マケイン議員が8月、悪性の脳腫瘍である神経膠腫(こうしゅ)で逝去した。遺族以外で死…
ハイテクが起こす問題をハイテクで解決できるか疑問なアエラ記事
◆投資フォーラム盛況 アエラ9月24日号「個人の体験が進歩を後押し 中国テクノロジー日進月歩の原動力」は、中国でハイテク開発や起業の目的に福祉充実などを挙げる起業家も少なくないという記事。リード文で「ITの進化が速い中…
元チェコ大統領、グローバリズムを潰すために欧州には革命が必要だと主張 Ex-leader says Europe needs revolution to crush globalism
チェコ、そして欧州大陸は前世紀、ファシズムと共産主義から脱した。だが、バツラフ・クラウス前チェコ大統領は、欧州は何としてももう一度解放される必要があると主張する。今回は、グローバリストと多文化主義者による支配からの解放…
シリアでのロシア機撃墜で関係悪化が懸念されるイスラエルとロシア
◆食い違う両者の主張 内戦が続くシリアで17日、ロシアの偵察機イリューシン20がシリア軍による「誤射」で撃墜されたことを受けて、情勢がいっそう複雑化するとの懸念の声が上がっている。 搭乗していたロシア兵15人が死亡、…
「国防は国民の義務」自覚を
軍事評論家 竹田 五郎 隊員募集苦労する自衛隊 産経「鎮魂の日」報道に違和感 8月16日付の産経1面は、戦後70年間も平和を継続し得たのは「平和の祈り」のおかげである、というような紙面づくりで、全国戦没者追悼式における…
意味のない並列表記 、「集団自決」は「玉砕」
歪められた沖縄戦史 慶良間諸島「集団自決」の真実上原 正稔 (24) 今、目の前に分厚い本がある。昨年3月発行の『沖縄県史(新版)沖縄戦』だ。翁長雄志知事(当時)は発刊の言葉で「本書が平和の創造への一助となることを期待…