オピニオン
ふるさと納税、より良い制度の構築に努めよ
総務省がふるさと納税の新制度から大阪府泉佐野市を除外したことをめぐり、国の第三者機関「国地方係争処理委員会」が、判断を再検討するよう総務相に勧告することを決めた。 勧告に強制力はないが、「不指定は適法」としてきた総務…
露海軍実験場での爆発の真相
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 小型原子炉を開発中か 当局は「核爆発」の疑い否定 ロシア極北アルハンゲリスク州セベルドビンスク近郊ニョノクサ村の海軍実験場で8月8日、新型ミサイル実験に伴うと見られる爆発によって、国営…
北ミサイル開発、迎撃態勢のさらなる強化を
防衛省は北朝鮮が5月から8月にかけて断続的に発射した一連の飛翔体を分析した結果を公表し、少なくとも2種類の新型短距離弾道ミサイルが含まれていると明らかにした。日本をはじめ北東アジアの安全保障にとって深刻な脅威であり、引…
韓国との関係、文体制と市民を区別しよう
ソウル市民の日本人対応が知りたくて、8月中旬UPF会議参加で訪韓した際、街を歩いた。日本語の市街地図を目立つ様に持ち、ザ日本人旅行者丸出しで地下鉄に乗り、日本大使館に近い安国駅周辺を歩き回った。 地下鉄車内で立ってい…
ブラジル大統領、環境軽視の姿勢は容認できぬ
世界の原生林の3分の1を占め「地球の肺」と称されるアマゾン熱帯雨林が、続発する火災で過去最悪とも言われる危機にさらされている。 背景には、ブラジルのボルソナロ大統領の開発重視・環境軽視の姿勢がある。 アマゾン森林で…
故野呂田元防衛庁長官の教え
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 「受けた恩は忘れるな」 日印・日スリランカ友好に尽力 1965年、初めて日本の土を踏んでから早53年が経過した。その間、多くの日本の方々にお世話になった。特に日本滞在問題…
G20労働相会合、高齢者雇用のモデル示したい
松山市で開かれた20カ国・地域(G20)労働雇用相会合は、高齢者の雇用促進を盛り込んだ閣僚宣言を採択して閉幕した。 日本における高齢化は、世界でも例を見ないスピードで進んでいる。高齢者の雇用に関し、日本がモデルケース…
中国の根深い対沖縄戦略
元統幕議長 杉山 蕃 米軍撤退・属国化に狙い 国際的アピール加速は必至 ここ数年、中国の戦略学者、軍学者の琉球問題、就中(なかんずく)琉球独立に関する文献が増加の一途を辿(たど)っているという。我が国一般紙では、中国が…
米宇宙軍、軍事的優位性の確保が不可欠
米国で宇宙領域での軍事活動を統括する宇宙軍(スペースコマンド)が発足した。戦略軍やサイバー軍などに続く11番目の統合軍になる。 中国やロシアが宇宙の軍事利用を進める中、米国が優位性を確保することは米国自身や同盟国の平…
防災の日 気候変動で急務の災害対策
9月1日は「防災の日」。近年、わが国は大きな台風や豪雨に次々と見舞われ、新たな規模の自然災害の脅威に直面している。大雨の基準となる1時間50~100㍉、1日200㍉を超える降雨は珍しくなくなった。地球温暖化による気候変…
トランプ氏の黒人議員批判 民主党の“不都合な真実”突く
《 記 者 の 視 点 》 「カミングス氏がボルティモア市民のためにほとんど何もしていないことは非常に残念だ」。トランプ米大統領がツイッターで、東部メリーランド州ボルティモアを選挙区とする野党民主党のイライジャ・カミン…
iPS角膜移植、新たな治療法の確立を期待
さまざまな細胞に変わる人工多能性幹細胞(iPS細胞)から角膜の細胞を作り、けがや病気で角膜が傷ついた患者に移植する臨床研究を進めている大阪大が、患者1人に移植を行ったと発表した。 iPS細胞から作った角膜の細胞を移植…
令和日本 日本の存続は可能なのか
世日クラブ講演要旨 平成で失われた日本の強み 文芸評論家 小川 榮太郎氏 文芸評論家の小川榮太郎氏は22日、世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)で「令和日本 日本の存続は可能…
年金財政検証、支え手増やす制度改革を
厚生労働省が、公的年金の給付水準見通しに関する財政検証結果を公表した。少子高齢化が急速に進む中、年金制度を維持していくには支え手を増やす制度改革が求められる。 年金水準2割弱目減り 検証結果では現役世代の手取り収入と…
「香港の自由」を擁護する意味
東洋学園大学教授 櫻田 淳 西方世界の「出島」的存在 「天安門」の比でない武力弾圧 「香港の自由」が瀬戸際に立たされている。香港政府が企図した「逃亡犯条例」改正の動きに触発された香港市民の広範な抗議活動は、収束しない。…
アフリカ会議開幕、持続可能な経済成長に貢献を
わが国が世界に先駆けて主導してきたアフリカ諸国の問題解決と発展のための国際会議、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が横浜で始まった。平均年齢が若く経済成長率も先進諸国より高いアフリカには潜在力があり、ビジネス・パー…
G7サミット これ以上結束を揺るがすな
フランス南西部ビアリッツで先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれた。 個別テーマの成果文書は発表されたが、当初から予想されたとはいえ、首脳宣言の採択は見送られた。 首脳宣言を採択できず 議長国であるフランスのマ…
英新首相とEU離脱への疑問
アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬みき 国民の過半数の同意なし 問われる議院内閣制の在り方 英国でボリス・ジョンソン政権が誕生し、10月31日の欧州連合(EU)からの離脱に向け突進している。しかし、そも…
文氏側近の不正疑惑深まる
去る23日、韓国は日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を正式通告したが、翌24日には、北朝鮮がミサイル2発を試射。先月25日以来7回目だが、韓米合同軍事演習の終了(20日)後の発射は協定破棄で揺れる日韓の間隙…
香港デモ、武力で民意を踏みにじるな
中国本土への容疑者移送を可能にする逃亡犯条例改正をめぐって、香港で大規模な抗議活動が始まってから2カ月半が経過した。香港政府トップの林鄭月娥行政長官は改正案について、来年7月の事実上の廃案を明言しているが、デモ隊は完全…
「民主的な家庭」が生み出す悲劇
NPO法人修学院院長・アジア太平洋学会会長 久保田 信之 未婚・離婚増え、子供減る 「縦軸が支える常識」を無視 男女は基本的に平等であり対等な独立した個人である、と高らかに謳(うた)った日本国憲法が施行されて70年以上…
萩生田発言に怒る二階氏
燻り続ける「棚上げ」への導火線 例外はある。往生際が悪いのもいる。会社によっても異なるに違いない。だが、実権を揮(ふる)っていた社長から会長になる、勲章をもらう話が出たら、そろそろ経営の「第一線」からお引き取りいただき…
目が離せない台湾総統選
香港情勢、親中派候補に逆風 評論家 石平 8月14日からの4泊5日の日程で、久しぶりに台湾を訪れた。国民党総統候補の韓国瑜氏が市長を務める高雄市と、民進党が強い勢力を維持している台南市を中心にいろいろと見物して回った。…