オピニオン
羽田新ルート、住民の不安解消に努めよ
羽田空港の発着枠増加に向け、東京都心上空を通過する新しい飛行ルートの運用が来年3月29日に始まる。 ただ、地元住民は騒音や落下物などの発生を懸念している。国は住民の不安解消に努めるべきだ。 国際便の受け入れ強化 従…
日本人が忘れてならぬソ連の蛮行
拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 終戦後の引き揚げ船攻撃 子供や女性ら約1780人が犠牲に 日本軍は昭和20(1945)年8月15日(終戦の日)に戦闘を停止し、同時に武装解除した。その1週間前の8月…
中国が香港抗議デモで宣伝工作
中国共産党が最近、香港の民主派による抗議デモに関して好意的な報道をしないよう国営メディアに命じる内部文書を出していたことが明らかになった。米国へ亡命申請をしている中国人実業家、郭文貴氏が運営するサイト「郭媒体(グオ・メ…
米中摩擦、解消に向け中国は構造改革を
トランプ米大統領は、中国からの輸入品2500億㌦(約26兆円)分に昨年発動した制裁関税を10月1日付で25%から30%へ引き上げると発表した。9月1日に導入する対中制裁「第4弾」の税率も当初予定の10%から15%に引き…
「表現の不自由展」の陥穽 「芸術」に名借りた政治宣伝
《 記 者 の 視 点 》 脅迫を含め、抗議が殺到したことで、開催早々に中止に追い込まれた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」。芸術祭の実行委員会会長を務める大村秀章・愛知県知事…
GSOMIA破棄、北を利する安保毀損の禁じ手
国益を重視した冷静な判断とは到底思えない。韓国が日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の更新期限に合わせ、これを延長せず破棄する方針を明らかにし、日本政府に正式通知した。GSOMIAは特に北朝鮮の軍事的脅威が高まる…
災害に強いまちづくり
愛媛大学名誉教授・元愛媛大防災情報研究センター長 矢田部 龍一氏に聞く 豪雨などの災害が増える中、行政からの避難情報を受けても避難行動を起こさない、人々の防災意識の問題が指摘されている。愛媛大防災情報研究センター長時代…
平成で失われた「土着」の力
世日クラブ 文芸評論家 小川榮太郎氏が講演 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良〈ゆずる〉・近藤プランニングス代表取締役)の定期講演会が22日、都内で開かれ、文芸評論家の小川榮太郎氏が「令和日本 日本の存続…
あおり運転、法令の不備を早急に改善せよ
高速道路は、自動車が一方に高速走行するだけの一種の閉ざされた空間だ。そこであおり運転で無理やり車を停車させる行為が、死をも招きかねない重大事故につながる危険性を持つことは言うまでもあるまい。 だが、取り締まりの徹底だ…
外患・内憂の中国・習政権
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 米中角逐長期化の裏側 党高級幹部の不祥事も相次ぐ 先に大阪で開催された20カ国・地域(G20)サミットで来日した米中両首脳は、会談で米中貿易摩擦解消に向けて閣僚級会談の継続を決めるなど関係…
カシミール問題、印パの紛争回避に手を尽くせ
インドがパキスタンと領有権を争うカシミール地方のインド側、ジャム・カシミール州の自治権を撤廃したことをめぐって両国の緊張が高まっている。双方の言い分は平行線をたどっているが、宗教の違いによって繰り返されてきた紛争を回避…
ヌオン・チアと母 革命は家族と宗教に負けた
1970年代のカンボジアで超過激共産主義革命を実践したポル・ポト政権のナンバー2、ヌオン・チア元共産党副書記が今月初め93歳で病死した。 ポル・ポト革命は、国民150万人以上を直接、間接虐殺した暗黒革命だった。ヌオン…
テレビ報じぬ反文在寅集会
韓国では8月15日、光復(解放)74周年を迎えて、ソウル市の中心部に約30万~50万人(警察推計10万人)が集結し、大規模な反文在寅集会・デモを行った。 開催団体はさまざまに分かれていたが、雨空にもかかわらず、光化門…
辺野古移設、平和を守るため死活的に重要
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐって県は今月、石井啓一国土交通相が埋め立て承認撤回を取り消したのは違法として、国を相手取って決定の取り消しを求める抗告訴訟を那覇地裁に起こした。 県が新たに国を…
長期戦略なき安倍長期政権
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木淑夫 アベノミクス成果なし 消費増税後、景気後退リスク 参議院選挙の結果、自民・公明の与党が多数を維持し、安倍晋三内閣は本年8月24日に佐藤栄作内閣を抜き、11月20日に桂太郎内…
セブンペイ廃止、スマホ決済の安全対策徹底を
セブン&アイ・ホールディングスが、スマートフォン決済サービス「セブンペイ」を9月末で廃止することを決めた。不正利用が相次ぎ、対策を検討してきたが、セキュリティー確保が難しいと判断したためだ。 7月の開始からわずか3カ…
左翼の間で反ユダヤ増加
アメリカ保守論壇 M・ティーセン 発言に責任持たぬ政治家 凄惨な銃撃事件も 米国務省は最近、反ユダヤ主義の定義を改め、「現代イスラエル政治をナチスのそれと比較すること」も含めることとした。「不買、資本引き揚げ、制裁(B…
核武装は現実的な選択肢か
元原子力委員会委員長代理 遠藤 哲也 法律・条約・外交的に問題 日本として国際的自殺行為に 広島、長崎の74年目の原爆記念日を迎え、日本国民は「核兵器のない世界」を祈っている。しかし、現実には事態は、逆行しているとさえ…
北ミサイル、抑制的対応で増長させるな
北朝鮮が東部の江原道通川付近から日本海に向けて2発の飛翔体を相次いで発射した。米韓合同軍事演習を実施中の韓国に不満を示す狙いとみられる。 北朝鮮は7月末から6回にわたって新型短距離弾道ミサイルなどの飛翔体の発射を強行…
効果上げる対北朝鮮経済制裁
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 食糧事情の悪化鮮明に 一方で「ぜいたく品」輸入も 北朝鮮は7月25日と31日の朝に東部から日本海に向けてミサイルを発射した。このミサイル発射は8月の米韓合同軍事演習を前に文政権への圧力…
米戦略軍、核戦力強化へ新司令部
指揮、通信機能を大幅強化 米戦略軍の新たな司令部「核指揮・管制施設」がネブラスカ州オファット空軍基地に間もなく完成する。核戦力を管轄する戦略軍の中枢となる施設であり、核兵器増強を進める中国、ロシアを視野に、高度なセキュ…
豚コレラ、ワクチン使用もやむを得ない
岐阜、愛知両県に発生が集中していた豚コレラが、7月に入り三重、福井両県に広がった。 ウイルスの媒介役とされる野生イノシシの感染事例はさらに広域に及び、新たな発生県がいつ出てもおかしくない状況だ。 三重、福井両県にも拡…
麹町中学・工藤校長の挑戦
《 記 者 の 視 点 》 学ぶ力、生き抜く力を伸ばす改革 今、学校教育の現場で話題になっている教員の働き方改革。東京都内の名門公立学校として知られる千代田区立麹町中学校の校長・工藤勇一氏の教育改革、学校改革、教員の働…