オピニオン
中国利するウクライナ情勢
元統幕議長 杉山 蕃 流出する最新軍事技術 空母、ステルス機に転用も 今回は、膨張著しい中国軍事力と、ウクライナの情勢について所見を披露してみたい。まず中国海軍であるが、世界が注目する最大課題は国産空母の建設である。中…
「沖縄はすでにアジアの中心」 世日フォーラム沖縄で江崎孝氏
沖縄県の本紙読者でつくる世日フォーラム沖縄の第37回「沖縄と日本の未来を考える講演会」が26日、那覇市内で開かれ、沖縄の人気政治ブログ「狼魔人日記」管理人で評論家の江崎孝氏が「沖縄がアジアの中心となる日」と題して講演し…
福島新知事、将来像明示し復興加速を
東日本大震災とそれに伴う東京電力福島第1原発事故後初となった福島県知事選は、無所属新人で前副知事の内堀雅雄氏が初当選した。 内堀前副知事が当選 3選出馬を見送った佐藤雄平現知事は、内堀氏を後継指名した。内堀氏は自民、…
道義国家の礎築く西郷の教え 西郷隆盛の曾孫 西郷隆夫氏に聞く
日本人の心 「敬天愛人」で知られる西郷隆盛の遺徳を偲び、曾孫(ひまご)の西郷隆夫氏が縁深い福岡市近郊で西郷家に伝わる秘話を語った。10月11日、福岡南洲会の國分友貴氏(ブルーコンパス)が主催する「あすなろ塾」初回講演で…
共和党追い風の米中間選挙
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 不人気なオバマ大統領 内向き変えた「イスラム国」 大統領選挙に比べると関心度の低い中間選挙であるが、間近に迫った今年の選挙に向け二つの側面に焦点があたってお…
ODA見直し、大胆な戦略的活用を目指せ
安倍内閣は途上国援助の柱となってきた政府開発援助(ODA)の大綱を見直し、年内に新たな大綱を閣議決定する。国際環境が激変する中、ODAを戦略的に活用し、国際平和に寄与するのは先進自由主義国家として当然の対応だ。大胆な改…
アフリカ支援に環境配慮を
評論家 太田 正利 開発で人災が増す恐れ 深刻なエボラ出血熱の打撃 最近「三菱商事」がアフリカで油田の探鉱権を取得し、その事業費は8000億円と報ぜられた。既得権益を有する企業として、三井物産(モザンビーク)、伊藤忠(…
中国4中総会、「法治」で統制を強化するのか
中国共産党は第18期中央委員会第4回総会(4中総会)で「法に基づく国家統治(法治)」の推進を決めた。 党が法律の上に君臨 これまで中国では法律よりも指導者の意向が重要視され、「人治」への批判が国内外で強かった。「人…
カナダ議会乱射、国際協力でテロを封じ込めよ
カナダの首都オタワ中心部で、イスラム過激思想に共鳴していたとみられるカナダ人の男が戦没者慰霊碑を警護中の兵士を銃で撃ち殺し、連邦議会議事堂に侵入して乱射するというテロが発生した。男は議事堂内で射殺された。 イスラム教…
民主主義国家の弱点 戦争に不向きな政治制度
中国軍拡に英の教訓を 現在の日中関係は、第2次大戦直前の英独関係と似ている。民主主義の先進代表国家だった英国と海を隔てたヨーロッパ大陸に、ヒトラーによるナチス独裁国家が出現した。ヒトラーは世界支配の夢を持ち、極秘のうち…
ガス供給協議、早期の円満解決を望みたい
ロシアからウクライナへの天然ガス供給再開問題について、両国と欧州連合(EU)代表の3者協議が行われてきた。 ロシアが6月から停止 プーチン・ロシア大統領とポロシェンコ・ウクライナ大統領はこのほど、イタリア・ミラノで…
自主憲法派の世界連邦構想
大月短期大学名誉教授 小山 常実 無効論を退けた一因に 内閣憲法調査会報告書より 世界連邦構想(幻想)からする積極的平和主義 最近、1957(昭和32)年から1964年まで活動した内閣憲法調査会の報告書『憲法調査会報…
訪朝団派遣、北朝鮮のペースに乗せられるな
政府は北朝鮮による日本人拉致被害者らの再調査の現状を把握するため、27~30日の日程で政府訪朝団を平壌に派遣することを決めた。 不安募らす被害者家族 訪朝団は外務省の伊原純一アジア大洋州局長が団長を務め、同省や警察…
日米同盟、統合運用で連携強化期待 ロバート・エルドリッジ氏講演
「沖縄の負担軽減は可能」 世界日報の愛読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)は21日夕、都内で第157回定期講演会を開き、在沖米軍海兵隊政務外交部次長のロバート・エルドリッジ氏が「東アジ…
空爆だけでイスラム国掃討に対処できるのか
イラク北部からシリア東部の地域を占拠しているイスラム教スンニ派の過激組織「イスラム国」は、6月末に国家樹立を一方的に宣言して以来、着実に勢力拡大を続けている。 一方、イスラム国に対抗する各国の連携は緒に就いたばかりだ…
米世論戦で勝った日露戦争
獨協大学教授 佐藤 唯行 「ユダヤを味方にせよ」 助言得て成功した金子男爵 大国ロシアに対して乾坤一擲(けんこんいってき)の戦いを挑んだ明治政府。屈指の米国通、金子堅太郎男爵に密命を託した。米国内で友好的な対日世論を盛…
女性2閣僚辞任、首相は任命責任の重さ自覚を
「女性の活躍」を改造内閣の看板に掲げて起用された女性2閣僚の小渕優子経済産業相と松島みどり法相が就任わずか48日で辞任した。第2次政権初の辞任でもあり、安倍政権には大きな痛手となろう。安倍晋三首相は任命責任の重さを自覚…
日本型経営に大変革の波 企業リスク研究所代表 白木大五郎氏に聞く
性弱説こそリスク管理の王道 日立製作所や関連企業で労務、人事、リスク管理やコンプライアンス(法令遵守<じゅんしゅ>)の担当役員として辣腕(らつわん)を振るった「企業リスク研究所」代表の白木大五郎氏は若手経営者を育成する…
根本精神曖昧な教育基本法
名寄市立大学教授 加藤 隆 「人格完成」の人間像を 制定過程審議で生じた齟齬 戦後の道徳教育は、一貫して「人間尊重の精神」を基調として展開してきた。学習指導要領の記述に「道徳教育の目標は、教育基本法および学校教育法に定…
皇后陛下傘寿、心からのお祝いと感謝を
皇后陛下はきょう80歳の傘寿を迎えられた。心からお祝いを申し上げたい。 天皇陛下が昨年12月23日、80歳の誕生日を迎え、両陛下がともに傘寿となられたことは、国民にとって大きな喜びである。 天皇陛下に寄り添われ …
モンゴル安全保障の難題
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 危うい中露等距離外交 国連や日米の支援に期待感 9月上旬に、日本モンゴル協会の創設50周年記念のモンゴル視察旅行に同行した。筆者にとっては1978年から5度目であったが、今回の印象は変わら…
リニア認可、将来の位置付けを明確に
太田昭宏国土交通相は、東京(品川)と名古屋を結ぶリニア中央新幹線について、JR東海が申請していた工事実施計画を認可した。 開業すれば巨大経済圏が誕生し、日本経済の活性化につながろう。一方、人や企業が大都市に集中する動…
なぜ日本はノーベル賞を多く獲得できるのか
今年のノーベル物理学賞は、青色LEDの開発と実用化に成功した研究者である赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏に決定した。これにより日本のノーベル賞の受賞者は米国籍の南部陽一郎と中村修二の両氏を含め22人となった。韓国と中国は…