モンゴル安全保障の難題


茅原 郁生

危うい中露等距離外交

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生

 9月上旬に、日本モンゴル協会の創設50周年記念のモンゴル視察旅行に同行した。筆者にとっては1978年から5度目であったが、今回の印象は変わらぬモンゴルと激変したそれとの双方の交錯であった。カラコルムへの長途では、道路整備は若干進んでいるものの雄大な草原など地勢は変わらず、中国・ロシアの2大国に挟まれた国の苦悩にも変わらぬものを感じた。


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