オピニオン rss

首相は国民に安保法案の丁寧な説明を

 安倍晋三首相(自民党総裁)は党首討論で、集団的自衛権行使を認める安全保障関連法案について「憲法の範囲内」と強調した。法案をめぐっては、衆院憲法審査会で参考人の憲法学者3人が「憲法違反」と断じて以降、反対の声が強まってい…

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「低線量の被曝は大丈夫」

世日クラブ 阪大名誉教授の中村仁信氏  世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)は16日、都内で、世界日報創刊40周年を記念し、大阪大学名誉教授で彩都友紘会病院長の中村仁信氏を講師…

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廃炉工程見直し、スピードより着実な作業を

 政府は東京電力福島第1原発の廃炉作業について、1~3号機の使用済み燃料プールに保管されている核燃料の取り出し開始時期を、最大で3年遅らせることを決めた。廃炉完了まで30~40年とする従来の目標は維持する。   リスク減…

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中国の南沙軍事拠点化問題

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 南シナ海実効支配の危機 懸念示す米国防総省年次報告  5月には中国の軍事動向に関する米国防総省の年次報告書(米レポート)や中国政府の「中国の軍事戦略」(国防白書)など重要資料が続けて公表され…

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周氏無期判決、反腐敗に名を借りた権力闘争

 小役人だけでなく、大物政治家の汚職も許さないという意味の「トラもハエもたたく」とのスローガンを掲げた中国の習近平政権にとって、最高意思決定機関である共産党中央政治局常務委員会のメンバーだった周永康氏の裁判こそは、“反腐…

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中国主導AIIBと日本の態度

鈴木政経フォーラム・経済学博士 鈴木 淑夫 外交利用なら参加せず 国際秩序に取り込む戦略を  中国主導で創られる予定の「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」の創設メンバー候補国に、日本は米国と共に加わらなかったが、これに…

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出生率低下、官民挙げての対策強化を

 厚生労働省が発表した2014年の人口動態統計によると、1人の女性が生涯に生む子供の数の推計値を示す合計特殊出生率は1・42で、前年から0・01ポイント低下した。低下は9年ぶりだ。 人口減少の流れ加速  出生率は現在40…

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G7の結束で温暖化対策の新枠組み決定を

 ドイツで開かれた先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)は首脳宣言に、国際社会が世界の温室効果ガス排出量を2050年までに10年比最大70%削減する長期目標を共有することを「支持する」と明記した。G7が地球温暖化抑制への…

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戦後70年の忘れ物 心を失い金儲けに捌け口

戦い続けた愚かさ響く  戦後70年、靖国神社に参拝し、亡き戦死者の霊に感謝しながらも、この大戦が敗戦となるまで戦い続けた愚かさ。これは、アジアを救う、という名目であっても自国を犠牲にする必要はなかったのだ。  開戦前、海…

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防衛省設置法、「文民統制」には反しない

 防衛省設置法の改正によって、統合幕僚長、陸海空幕僚長と内局官僚が同格で防衛相を補佐することが明確化された。これで、他の主要諸国には見られない異様な状況が解消されたことを歓迎する。  ただ、これによって防衛行政、自衛隊運…

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火山大国・日本の防災対策

拓植大学日本文化研究所客員教授 濱口 和久 富士山の噴火に備えよ 避けられない広範囲な災害  鹿児島県屋久島町の口永良部島の新岳で5月29日午前、噴火が起きた。気象庁の発表によると、噴火に伴って発生した火砕流は、約2㌔㍍…

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腰を据えて着実な安保法案の成立を

 政府は、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法案について合憲見解を提示した。  自民、公明の与党は今通常国会中の成立を目指し今月24日までの会期を延長する方針だが、脇の甘さが見られる。気を引き締めて法案の審議に当…

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G7サミット、中国への圧力で大きな成果

 ドイツ南部エルマウで開催された主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)は「自由と法の支配」を共通理念に一致結束するとの首脳宣言を発表した。  さらに、中国やロシアを念頭に「力による領土の現状変更の試みを許さない」との姿勢…

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過激集団IS「建国」から1年

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 一大目的失って分散か 遺跡侵略は水を求める逃避行  昨年の6月末、イスラーム暦9月、断食の最初の日に建国宣言をイスラーム世界に発した「過激集団IS」は、「カリフ制の復活」という目標を掲げ…

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齢者地方移住、一極集中是正へ有力な施策

 民間有識者でつくる日本創成会議は、東京圏で高齢者が急増し、2025年に介護施設が約13万床不足するとの推計をまとめ、その解決策として、東京圏に住む高齢者の地方移住を促進するよう提言した。  東京圏での介護施設不足は今の…

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モディ政権の1年と日本 印経済を活性化、外交でも成果

大阪国際大学名誉教授  岡本幸治氏に聞く  2014年5月の総選挙でインド人民党が勝利を収め、首相に就任したナレンドラ・モディ氏は、経済発展に成功したグジャラート州首相時代の経験を生かし、インドの経済振興、安全保障の確立…

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マイナンバーの導入に思う

評論家 大藏 雄之助 情報漏洩防止の徹底を 隔世のグリーンカード騒動  このところ毎日のように「マイナンバー」についての解説がテレビ・新聞・ラジオで報じられている。なんでも今年の10月5日から政府は全国民に「1人に一つ」…

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日ウクライナ、有意義な対露政策での連携

 安倍晋三首相がウクライナの首都キエフで、ポロシェンコ大統領と会談した。ロシアによるウクライナ領クリミア半島併合後も政府軍と親ロシア派の衝突が続くウクライナ情勢について、両首脳は「力による現状変更を決して認めない」との認…

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末期症状にある金正恩政権

宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 諫言した幹部次々銃殺 兄は英国へコンサート観光  この国から伝えられてくる情報には唖然(あぜん)、愕然(がくぜん)とするものが多い。金正恩が北朝鮮の政権の座について4年になるが、この間に…

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自転車の危険運転による事故防止を

 自転車の悪質・危険な運転者に安全講習の受講を義務付ける改正道路交通法が施行された。安全意識を根付かせて、自転車の危険な運転による事故を防止したい。  高額賠償のケースも  自転車運転者講習制度は、14歳以上の利用者が対…

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中国にらみ日比の戦略的関係強化を

 安倍晋三首相は、国賓として来日したフィリピンのアキノ大統領と会談し、中国が一方的に岩礁埋め立てを進める南シナ海情勢を踏まえ、防衛協力の強化で合意した。会談後発表した共同宣言では、中国の行動に「深刻な懸念を共有する」との…

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FIFA汚職事件、うみを出し切り出直し図れ

 幹部の汚職事件に揺れる国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長が辞任を表明した。  ブラッター会長は先月末の会長選挙で5選を果たしたが、腐敗を招いた責任を問う声が高まっていた。FIFAはうみを出し切って解体…

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政府はリスクを語れ 自衛隊任務は危険が伴う

「隊員擁護」も政争の具  5月27日、安全保障関連法案が衆院平和安全法制特別委員会で審議入りした。今月1日までの審議時間が計22時間と、新聞記事に出ていたが、その殆どを私は視聴したことになる。率直な感想は、これでは国民は…

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