「低線量の被曝は大丈夫」
世日クラブ
阪大名誉教授の中村仁信氏世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)は16日、都内で、世界日報創刊40周年を記念し、大阪大学名誉教授で彩都友紘会病院長の中村仁信氏を講師として招き「低線量放射線は怖くない~フクシマのこれから」と題した講演会を行った。
国際放射線防護委員会(ICRP)元委員の中村氏は、ICRPの年間1ミリシーベルトという線量限度について「非常に少ない線量」と指摘。「私が学生の頃は、少しの放射線でも、積み重なると危険とされてきたが、今では遺伝子が傷ついても修復されることが分かってきた。しかし、ICRPがいまだに基準を修正していないことが、いろいろな騒動のもとになっている」と述べた。
また、放射線によって活性酸素が増え、遺伝子が傷つけられることが、がんの要因になるが、「何も放射線だけではなく、運動やストレス、たばこ、飲酒でも活性酸素は増える」と指摘。その上で、安全な放射線量に対する個人的な考えとして「放射線に弱い人のことを考えたとしても、生涯で500ミリシーベルトまでは大丈夫。そうすると、福島のような避難は必要なかったことになる」と強調した。
冒頭にあいさつした近藤会長は「日本のエネルギー自給率はわずか4%。様々な電力のバランスを取りながら、国家の経済的な繁栄を図るのが政治の責任」と語った。






