オピニオン
辺野古移設反対派の既得権益<English付>
エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 派遣活動家に金銭配る 「基金」潤沢だが空疎な連帯 市民運動の特徴といえば、イデオロギーの分裂、リーダーと追随者の間の衝突、派閥争い、権力闘争、資金や支援の…
震災復旧談合、極めて悪質な裏切り行為だ
東日本大震災で被害を受けた道路などの舗装工事をめぐる談合疑惑は、復興を名目にした悪質極まりないものであり、厳しい処罰を下すべきだ。捜査に当たる東京地検特捜部と公正取引委員会は、事実を徹底的に解明する必要がある。 高速舗…
日比友好拓いた「赦し難きを赦す」
戦犯特赦に尽力した画家・加納辰夫 安来市加納美術館名誉館長 加納佳世子氏に聞く 天皇、皇后両陛下が26日から5日間の日程でフィリピンを公式訪問されるが、同国で戦後、戦犯として収容されていた旧日本兵の赦免に尽力した人物が…
台湾総統選 蔡氏勝利を祝う
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 花開いた蒋経國の英断 国民が知恵と勇気ある行動 台湾の国民が勇気と知恵をもって行動に出た。1月16日の台湾総統選及び議会の選挙は民進党が大躍進し勝利を収めた。総統選に関しては国民…
宜野湾市長選、追い風受け辺野古移設加速を
米軍普天間飛行場の移設問題が焦点となった沖縄県宜野湾市長選で、自民、公明が推薦した現職の佐喜真淳氏が大勝した。辺野古移設反対の翁長雄志知事を先頭に戦ってきた候補が敗北したことにより移設容認派には追い風となる。政府は普天…
日本人が知るべき日本列島
拓殖大学地方政治行政研究所客員教授 濱口 和久 広範囲に及ぶ火山の島 激しい気候変化と地震頻度 日本人は日本列島のことをどれだけ知っているだろうか。少々、地理の授業になるかもしれないがお付き合いいただきたい。 「日本列…
訪日客急増、一層の増加へ地方への誘致を
2015年の訪日外国人数(推計値)が1973万人となり、3年連続で過去最多を更新した。政府が20年までの目標として掲げる年間2000万人を前倒しで達成する勢いだ。 年2000万人に迫る 訪日客数は前年比で47・1%増…
施政方針、日本の未来開く「挑戦」を
通常国会で安倍晋三首相は施政方針演説を行い、経済成長、少子高齢化、厳しい安全保障環境などの懸案に「挑戦」し、答えを出すことを強調した。デフレからの脱却は道半ばであり、人口減少および中国の海洋進出や力による現状変更の試み…
結婚で繁栄する人類 家庭の基盤を崩す同性婚
懸念される渋谷区条例 昨年3月31日、東京・渋谷区議会でパートナーシップ条例が成立、米国で増加している同性婚が日本でも増えるきっかけになりそうだ。 人間にとり男女による正常な結婚は、地球人類の繁栄の基盤として神にも祝…
ロシアの安保戦略、かえって孤立を深めないか
ロシアのプーチン大統領は昨年の大みそかに「ロシア連邦の国家安全保障戦略について」と題する大統領令に署名した。2009年5月に作成された「2020年までの国家安全保障戦略」に代わるもので、署名と同時に発効した。 「戦略…
パラリンピック創始の哲学
獨協大学教授 佐藤 唯行 スポーツをリハビリに 亡命医師グットマンが発想 4年後のオリンピック東京大会を控え、同時開催されるパラリンピックへの関心も俄に高まっている。この国際的催しを創始した人物こそ、ナチスの圧制を逃れ…
イラン制裁解除、核問題の合意順守へ警戒を怠るな
核開発疑惑を受けてイランに科されていた経済制裁が解除された。核開発は当面は制限され、イランは国際的な孤立から解放される。だが、イランは核武装の野望を放棄してはいない。 保守派は依然として反発 イランは昨年7月、欧米…
廃棄カツ横流し、安ければと安易な判断戒めよ
廃棄した冷凍カツを流通市場に横流しし、それが消費者の口に入った不正転売事件は、これまでの食品にまつわる各種の事件の中でも類例のない極めて悪質なものと言わなければならない。健康と命にかかわる食の安全をあざ笑うかのような、…
シリア介入に動いたロシア
ロシア研究家 乾 一宇 アサド政権援護が目的 ISと反政府組織を標的に クリミア併合で孤立していたロシアが、シリア問題で主導権を握って行動している。9・11事件でプーチン大統領が、いち早く露米の協調関係を築いた状況に似…
緊急事態条項、独裁防ぐために法整備が必要
民主党の岡田克也代表はテレビ番組で、自民党の憲法改正草案に盛り込まれている緊急事態条項について、ナチスが政権獲得過程で利用したのと同様な条項であり、「恐ろしい話」と非難した。一知半解の議論である。 政治の怠慢でナチス台…
当初、モルディブで嫌われた日本の防波堤
モルディブの環境問題と日本 駐日モルディブ共和国全権大使 アハメド・カリール氏に聞く 21世紀はインド洋の世紀といわれるが、そのセンターに位置するモルディブの地政学的重要性は論を待たない。そのモルディブと日本の関係は結…
少年法適用年齢引下げの是非
一般社団法人教育問題国民会議理事長・弁護士 秋山 昭八 「国法上の統一性」は疑問 現行法の「20歳」を踏まえよ 9月10日、自民党の成年年齢に関する特命委員会が取りまとめた提言では、公職選挙法の選挙年齢が18歳以上とさ…
台湾次期総統、対中傾斜是正へ戦略再構築を
台湾の総統選挙で台湾独立を志向する最大野党・民主進歩党の蔡英文主席が、中国との融和路線を唱える与党・国民党の朱立倫主席を大差で破って勝利した。 女性総統の誕生は台湾史上初めてだ。蔡主席は4年前に敗れた雪辱を果たした。…
習中国主席の軍事改革動向
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 党優位で戦える軍隊に 「党の柱石」陸軍を格下げ 北朝鮮の核実験が注目を集めているが、着々と進められる中国の軍事改革からも目を離してはなるまい。そこで、昨年末の三つの新編組織と垣間見えてきた…
スキーバス転落、法令違反の厳しい追及を
長野県軽井沢町の国道18号碓氷バイパスで、大学生らスキー客を乗せた大型バスが道路脇の崖下に転落し、乗員2人を含む計14人が死亡、26人が重軽傷を負った。安全運行のためのルールは守られていたのか。徹底的に究明し、再発防止…
衆院選挙制度、党利党略超え改革案実現を
衆院選挙制度に関する有識者の調査会が、大島理森議長に改革案を答申した。 「1票の格差」を是正しつつ、地方にも一定の配慮をしており、妥当な内容と言える。各党は党利党略を超えて改革案を実現すべきだ。 「アダムズ方式」を…
守りたい伝統行事 心の教育に良いお正月
家族で迎える「年の神」 伝統や風習、歳事や儀式が年ごとに薄れて行く昨今、年頭を祝う日本古来の「正月」行事の陰が薄くなってしまった。 時代と共に移り変わることは仕方ないが、寂しい。 正月はもともと、「年の神」を家へ迎…
日米韓協議、北の核放棄へ中露に圧力を
北朝鮮が「水爆」と称する4回目の核実験を強行したことを受け、北の核問題をめぐる6カ国協議の日米韓3カ国の首席代表が緊急にソウルで会合した。 この3カ国の連携は北朝鮮の武力挑発を防ぐ外交努力として最も重要だが、特に今後…