オピニオン
熊本地震、被災者支援と復旧作業急げ
熊本県内でマグニチュード(M)6・5、最大震度7の地震が発生し、20~90代の男女9人が死亡、1000人以上が重軽傷を負った。被災地では断水やガスの供給停止などが続いている。被災者の支援と復旧作業が急がれる。 屋外避難…
アゼルバイジャンのナゴルノカラバフ、大国の代理戦争の場にするな
旧ソ連構成国の一つアゼルバイジャン西部のナゴルノカラバフ自治州で今月1日夜から2日にかけて、アゼルバイジャン軍とアルメニア系武装組織の間で軍事衝突が勃発した。 ナゴルノカラバフ自治州は、アルメニア住民が約8割を占め、…
千葉大生の少女誘拐 心創らぬ大学までの教育
大人社会にも問題提起 最近の新聞で驚くべき少女誘拐事件の実態が明らかになった。 2年半ぶりに親の元に逃げ帰って保護された朝霞市の少女(15)誘拐事件で、なんと犯人は千葉大学工学部の卒業間近な学生・寺内樺風容疑者(23…
アベノミクスの「視野狭窄」
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 世界の中の日本を見よ 移民検討し目標はGNIに 昨年10月に打ち出されたアベノミクスの第2弾では、2020年頃に名目GDPを600兆円にすることを目標に掲げ、これを実現す…
核抑止力の維持は必要だ
広島で先進7カ国(G7)による外相会合が開催され、核軍縮と核不拡散を訴える「広島宣言」を採択して閉幕した。 注目されたのは、ケリー米国務長官が第2次世界大戦で原爆を投下した米国の閣僚として初めて広島市の平和記念公園を訪…
衆院2補選、真正面から政策論争をせよ
町村信孝前衆院議長の死去に伴う北海道5区と宮崎謙介前衆院議員の辞任を受けて行われる京都3区の衆院補欠選挙が告示された。国政選挙としては第3次安倍政権発足後初となる。 同日選への判断も左右 特に北海道5区の補選は与党候…
原子力発電の継続を求める
評論家 大藏 雄之助 規制委安全審査で運営 遺憾な高浜差し止め仮処分 「3・11」と呼ばれる東日本大震災の大災害から5年が過ぎた。前回が昭和8年(1933年)3月3日の三陸地震だから78年ぶりであった。まさに寺田寅彦の…
拉致被害者の救出に向け改めて決意固めよ
北朝鮮による日本人拉致の問題が再び行き詰まりを見せている。被害者全員の帰国を実現させるには、最高指導者・金正恩第1書記が決断する以外に道はない。政府は金第1書記を動かす覚悟を改めて固めるべきだ。 返す意思なかった可能…
複数の文化共存するバングラ
首相顧問のリズヴィー教授が講演 タリバンの影響力を排除 イスラム社会だがイスラム国家ではない 来日中のバングラデシュ首相顧問のガウハー・リズヴィー教授は7日、都内で「政府は消えうせるのか―ガバナンスの将来」と題し講演し…
安倍長期政権を占う3カ月
政治ジャーナリスト 細川 珠生 景気回復と憲法改正を 日本の進路考え参院選に臨め はや3回目の国政選挙となる参院選挙が3カ月後に迫っている。“3回目の”というのは、安倍政権発足後、国政選挙が3回目であるということだ。 …
五輪候補の賭博、国民の期待裏切る愚行だ
リオデジャネイロ五輪のバドミントン男子シングルスでメダル獲得を期待されていた桃田賢斗選手(NTT東日本)が、所属先の先輩の田児賢一選手らとともに、国内の違法カジノ店で賭博をしていた。 日本を代表するスポーツ選手として…
トランプ認識は周回遅れでも、彼の提起する問題は無視できない
1992年の米大統領選予備選の最中、米南部のオクラホマ州の町を訪れ、「日本車たたき」場面に出会った。日本車の「侵略」が、米自動車産業に打撃を与え、日本の政治家の「米労働者は怠け者」発言なども伝わり、日本への怒りがあちこ…
川内原発の差し止め申請棄却は妥当だ
九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の運転差し止めを住民らが求めた仮処分申請の即時抗告審で、福岡高裁宮崎支部は差し止めを認めず即時抗告を棄却する決定を出した。「原発の新規制基準や原子力規制委員会の判断が不合…
文化庁に続き政府機関の地方移転進めよ
政府の「まち・ひと・しごと創生本部」はこのほど、文化庁を京都に移すなど政府機関の地方移転に関する基本方針を決定した。「東京一極集中」を打破し、地方創生に弾みをつけるには、より多くの政府機関の移転を進めていくべきだ。 …
北朝鮮は現実の脅威 衝動的な攻撃に備えよ
非難・制裁も顧みず 1982年1月8日生まれが正しければ北朝鮮の金正恩第一書記は現在34歳である。 聞知するところによれば、少年期にスイスに留学。帰国後、北朝鮮の最高学府である金日成総合大学と高級将校の教育機関である…
内部崩壊する「オール沖縄」
OKINAWA政治大学校名誉教授 西田 健次郎 翁長派「新風会」が分裂 知事給与引上げを自民阻止 本欄で再三指摘してきたとおり、保守陣営から寝返った翁長雄志沖縄県知事を支えた革保野合集団「オール沖縄」の内部崩壊がついに…
後半国会、TPP承認と関連法案成立を
後半国会の焦点となる環太平洋連携協定(TPP)の承認案と国内対策などを盛り込んだ関連法案が衆院で審議入りした。2月に環太平洋12カ国が署名したTPPは、発効すれば世界全体の国内総生産(GDP)の4割を占める一大経済圏を…
首都直下地震、帰宅困難者対策の強化を
政府は首都直下地震に備え、救助や物資輸送などの応急対策を示した計画をまとめた。 全国から自衛隊、消防、警察による広域応援部隊を東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県に最大約14万人派遣するなどの内容だ。発生から72時間を…
「人口減の脅威」を再論する
経済ジャーナリスト 尾関 通允 国内市場狭小化の恐れ 現況は不安の時代の始まり 日本は今日、まぎれもなく史上初めての「飽食の時代」のさなかにある。例えば、テレビやラジオ。本番とCMを含めて早朝から深夜まで飲食物がらみの…
テロリストへの核物質の流出阻止せよ
米ワシントンで世界50カ国以上の首脳らの参加の下、核安全保障サミットが開催され、核物質を用いたテロの阻止を「永続的な優先課題」とする共同コミュニケを採択した。 核テロが実行されれば甚大な被害をもたらす。何としても防止…
人口減少に立ち向かい地方創生果たす
北海道再生 北海道道議会議員 柿木克弘氏に聞く 自然が豊かな北海道。近年は本道を訪れる外国人旅行者も増え国際的な知名度も高まっている。その一方で人口減少の波は北海道も例外ではなく、札幌市を除いて道内各地の市町村にも押し…
中国を怒らせた金正恩政権
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 緊迫する中朝国境警備 巨費を核より人民に用いよ 筆者は3月末に中朝国境調査に行く予定であった。ところが、いつも案内してくれる中国の朝鮮族から「今は来ない方がいい。国境の警備が北朝鮮側だ…
教科書謝礼問題、教員にあるまじき行為だ
教科書会社が検定中の教科書を校長らに見せて意見を聞き、謝礼を支払っていた問題は、採択の公正性に疑念を抱かせた。 採択への影響大きい 文部科学省の調査によると、検定中の教科書を閲覧した公立学校の教員延べ1009人が採…