オピニオン
国立西洋美術館、世界遺産登録で地域活性化を
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)は、このほど東京・上野の国立西洋美術館を含む7カ国17資産で構成される「ル・コルビュジエの建築作品」を世界文化遺産に登録するよう勧告。7月にト…
新孤立主義と日米同盟 次期米大統領に備えよ
「非支持者」動向が鍵に いよいよトランプ大統領の誕生が現実味を帯びてきた。共和党の対立候補たちが撤退し、事実上同党唯一の候補者となったのである。それに比べて民主党のクリントン候補は、いまだにサンダース候補の執拗(しつよ…
ユダヤ系米大統領誕生せず
獨協大学教授 佐藤 唯行 信心ないサンダース氏 ユダヤ票はクリントン氏に 長きにわたり在米ユダヤ人の母親たちは自分の子供らにこう言い聞かせてきた。「アメリカでは何にだって望む者になれるのよ。ただ、大統領を除いてね」。こ…
今の9条のままでいいのか
今国会で初めてとなる党首討論が行われ、安倍晋三首相と岡田克也民進党代表、志位和夫共産党委員長、片山虎之助おおさか維新の会共同代表がそれぞれ論戦を交わした。来年4月に予定される消費税率8%から10%への引き上げの判断、自…
自主憲法なく戦後は終わらず 桜田 義孝氏
桜田 義孝 衆議院議員に聞く 7月予定の参院選では改憲勢力が3分の2の議席を確保できるかどうかが大きな焦点となる。改憲推進派の一人、自民党の桜田義孝衆院議員(同党行政改革推進本部長)は本紙のインタビューに応じ、「自主憲…
日米韓防衛演習、最大の北ミサイル抑止だ
日米韓3カ国は来月、北朝鮮の弾道ミサイル発射を想定したミサイル防衛(MD)関連の演習を米ハワイ沖で実施する。北朝鮮によるミサイル攻撃の脅威が増す中、3カ国が実質的な防衛訓練で連携することは、最大の抑止効果を生み出し極め…
オバマ米大統領の広島訪問
教育研究者 杉原 誠四郎 日本人は謝罪を求めない 米研究者と語った原爆投下 オバマ米大統領が5月27日に広島を訪問することが決まった。 私は原爆投下70周年を期して、昨年、アメリカ人歴史学者ハリー・レイ氏と共著で、原…
オバマ氏ベトナム訪問、米は武器禁輸の全面解除を
オバマ米大統領は主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)出席のための訪日に先立ち、初めてベトナムを訪問する。米政府はベトナムに対し、武器の輸出規制を完全に解除することを検討しているが、南シナ海で軍事拠点化を進める中国を牽制(…
アスリートの違法行為、金銭至上主義で歪む
田浦無想流古武道第29代棟梁日本総合武術研究会会長 井久保 要氏に聞く 今年4月、日本の有力なバドミントン選手が違法賭博にかかわったとしてリオデジャネイロ五輪の日本代表選手の指定解除を受け、競技会無期限出場停止などの処…
習氏批判のネット事件続発
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 権力集中でも内憂外患 個人崇拝的敬称などを禁制 中国では来年秋の党大会を控えて政治的安定を揺るがしかねない事態が発生した。去る3月に中国のネットメディアに習近平主席に辞任を求める公開書簡が…
高校生投票、教員の違法に罰則規定設けよ
今夏の参院選から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられるのを受けて、高校では「主権者教育」が進められている。だが、それを口実に教員らが生徒に特定政党の主張を押し付けたり、違法な政治活動を行ったりしないか、懸念が広がってい…
熊本地震から学ぶ災害教訓
拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長 濱口 和久 家具類の固定化が必要 市町村施設の耐震化を急げ 最大震度7の地震が2度も起きる 4月14日午後9時26分ごろ、熊本県熊本地方を震源とするマグニ…
熊本地震1ヵ月、一日も早い避難生活解消を
熊本地震の発生から1カ月が過ぎた。避難者は依然1万人を超え、車の中で寝泊まりする人も多い。住まいの確保を急ぎ、一日も早く避難生活を終わらせるべきだ。 車で寝泊まりする人も 地震による直接の死者は49人で、熊本県南阿蘇…
三菱自動車、再建には不正解明が不可欠だ
燃費不正問題でブランドが大きく失墜した三菱自動車が、日産自動車の傘下に入り、経営再建を目指すこととなった。しかし、再建には不正の全容解明が欠かせない。 日産自動車の傘下に 日産は10月をめどに、三菱自株式の34%を…
ブラジルのルセフ大統領停職、リオ五輪への影響最小限に
ブラジル上院がルセフ大統領に対する弾劾裁判の開始を賛成多数で決定し、ルセフ氏は最大180日間の停職となった。 南米初開催となる8月のリオデジャネイロ五輪を前に、政治混乱が拡大したことは残念だ。ブラジル政府は五輪への影…
共産の政権参加は阻止を 目的のため手段選ばぬ共闘
本質隠し統一候補唱導 かつてないほど日本共産党の脅威が高まっている。日本共産党の「政権参加」である。夏に予定されている参議院議員選挙の1人区で、次々と日本共産党と民進党の統一候補が実現している。日本共産党としては、多く…
大きなステップ、オバマ大統領が広島を訪れる時
今月末の伊勢志摩サミットを機に、オバマ米大統領の広島訪問が実現する。2009年の就任直後の演説で、「核兵器を使用した唯一の核保有国」として、「核のない世界平和・安全」追求の先頭に立つと宣言し、ノーベル平和賞も受賞したオ…
マイナス金利政策の活用
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 「成長産業」に役立てよ 市場との対話重視で運用を マイナス金利政策の評判が、財界、とくに金融界で芳しくない。これは、2月11日の本欄で指摘したように、マイナス金利政策の副…
南シナ海の航行の自由守り抜く連携を
米海軍のイージス駆逐艦が、南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島に中国が造成した人工島から12カイリ(約22㌔)内を航行した。 中国はベトナムやフィリピンなどと領有権を争う南シナ海の大半の主権を一方的に主張し、軍事…
羽田耐震工事、許せぬ安全脅かすデータ改竄
羽田空港滑走路の耐震強化のための地盤改良工事で、東証1部上場の東亜建設工業(東京都新宿区)がデータを改竄(かいざん)し、仕様書通り施工できたかのように国土交通省に虚偽報告していた。メーカーやインフラ事業所の不祥事が相次…
シリア情勢に巧みな露戦略
ロシア研究家 乾 一宇 介入、撤退、抜け目なさ 稚拙だったオバマ米大統領 シリア情勢の推移を見ていると、プーチン露大統領の戦略的行動が功を奏している。 2011年にチュニジアで始まった「アラブの春」は、13年3月、シ…
北朝鮮党大会、「核保有」は容認できない
北朝鮮で第7回労働党大会が開かれた。金正恩氏は、北朝鮮が「責任ある核保有国」であると強調したが、到底容認できるものではない。 金正恩氏が委員長に 党大会は1980年以来、36年ぶりに開かれた。当時は正恩氏の祖父であ…
企業は「陰徳文化」を培え
企業の危機管理 企業リスク研究所代表 白木大五郎氏に聞く 日立製作所や関連企業でリスク管理の担当役員として活躍した企業リスク研究所代表の白木大五郎氏が新著「川柳・標語で学ぶ経営倫理とリスクマネジメント」(企業リスク研究…