共産の政権参加は阻止を 目的のため手段選ばぬ共闘
本質隠し統一候補唱導
かつてないほど日本共産党の脅威が高まっている。日本共産党の「政権参加」である。夏に予定されている参議院議員選挙の1人区で、次々と日本共産党と民進党の統一候補が実現している。日本共産党としては、多くの1人区で勝利し、続く衆議院議員選挙の小選挙区で野党統一候補を実現させ、選挙で勝利し、新政権に参加したい意向だ。
日本共産党は、4月10日に第5回中央委員会総会を開催した。志位委員長は、その中で、「全国32の1人区のすべてで野党統一候補の実現をめざす」、「中央でも県段階でも政策課題での一致点を豊かに発展させる」、「すみやかに衆院選小選挙区での選挙協力の協議に入ることを呼びかける」、「野党連立政権についての前向きの合意をつくるために力をつくす」と述べた。参院選、衆院選で野党統一候補を勝利させつつ、他の野党といろいろな問題で政策協議を発展させ、日本共産党の提唱している「国民連合政府」を実現させるのが日本共産党の戦略だ。
多くの国民は日本共産党の本質を知らない。日本共産党は、政権の獲得を目的とする革命政党で、労働者階級が政権を握れば、生産力が発展し、労働者のユートピアが実現するという思想である。そこでは、物がありあまるほど生産され、戦争も人権弾圧も不要になるという思想である。そのようなイデオロギーを抱く日本共産党員は、1950年代前半、ソ連共産党の指示に無条件に従い、武装闘争を展開した。
警察官を襲撃して殺害したり、日本全国で100件近くの交番を火炎瓶で襲撃したり、地主宅を襲撃し、子供たちや女中まで襲撃したりした。労働者階級のユートピアを実現するという目的のためなら手段を選ばないのが日本共産党の本質である。(日本共産党の過去の暴力犯罪などについては、私の作成したウェブサイトhttp://againstjcp.jimdo.com/を参照ください)
日本共産党が期待しているのが青年団体であるSEALs(シールズ)である。未来を担う青年が野党共闘を訴えていると宣伝して、国民の共感を得ようとしている。しかし、シールズの中心メンバーと関係の深いカトリック社会問題研究所は危険な思想を持っている。
彼らの出版する雑誌である『福音と社会』279号(2015年4月30日出版)12㌻には、「(私たちは安保法制に反対するが)そのためには、私たち自身、相応の覚悟を新たにすることが求められる。……私たちが武力攻撃に晒されたとき、それでも自らは徒手空拳でそれに対抗し、国際社会に義を訴えて武力攻撃を退かせることができるとの信念を保持する覚悟である。……ウクライナが置かれた現状をわが身に置き換え、それでも戦争放棄に殉じる覚悟があるか」とある。日本から自衛隊を撤廃するが、北朝鮮などの侵略時には徒手空拳で自ら殉ずるという思想である。
極左と青年運動の争奪
また、青年運動内部での日本共産党と極左集団との対決も本格化してきた。昨年10月、京都大学で極左の中核派が校舎をバリケード封鎖し、日本共産党の京都大学組織が封鎖の解除を要求し、激しく対立した。現在、中核派は日本共産党の打倒を強く呼びかけ、急速に右展開する日本共産党に見切りをつけた党員が中核派に合流していると主張している。
また、極左の革マル派はJRの労働組合内部で若い活動家を大量に獲得し勢力を強めている。今後、意味のない殺戮(さつりく)、共産主義団体内部での衝突、暴力事件が激化してくるだろう。過去、極左間の内ゲバで死者100人以上を含む数千人が重軽傷の犠牲者となった。シールズに大切な若者たちを参加させてはならない。
さらなる日本共産党の危険性については、上述の私の作成したウェブサイトを参照下さい。みんなで力を合わせて日本共産党の政権参加を阻止しよう。