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米国がテロとの戦いで岐路に
12年前の米同時多発テロ以来、テロ防衛、安全保障を最優先してきた米国だが、ここにきて大きな岐路に直面している。安全保障か、プライバシーかの選択で、安全保障優先の政策が限界に来つつあるのだ。過去1年近く続いてきた国家安全…

新憲法を生んだアラブの春
東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 イスラーム集団と距離 過激派と最後の闘争の時代 アラブの春と呼ばれた連続的な騒乱事件は4年目に入った。チュニジアに端を発した騒乱は旧政権の体制を維持しながら大統領、国会議員を国民の手で…

日中冷戦の現状と本質捉えた洞察と丁寧な分析の読売「政治の現場」
◆共産主義の政治宣伝 日本と中国の関係は、尖閣諸島をめぐる中国の言いがかりに日本が屈しないことなどから、今や“冷戦状態”に入っていると見ていい。日本は、何が何でも日本を貶(おとし)めようとする悪意に満ちた中国の覇権攻勢…

朴槿恵大統領の「統一は大当たり」発言が話題
韓国の朴槿恵大統領が新年の記者会見で「南北統一は大当たりになると思う」と述べてから1カ月以上が過ぎたが、マスコミや識者を中心にこの発言が話題になり続けている。来年は分断から70年、「韓半島の春」を求める機運は高まるのだ…

It’s a bird! It’s a drone! 「鳥だ!いや無人飛行機だ!」
It’s a bird! It’s a drone! Humphrey Bogart’s classic line in the movie “Casablanca” could take on a sinister n…

尖閣所在の地で再び保革一騎打ち 石垣市長選、来月2日投開票
中国が領海・領空侵犯を繰り返す尖閣諸島が所在する石垣市の市長選が3月2日投開票される。石垣島は南西諸島防衛の要であり、国益にも直結する大事な選挙だ。現職の中山義隆氏(46)=自民推薦=と前職の大浜長照氏(66)=無所属…

強い打算で始まる舛添都政
政治ジャーナリスト 細川 珠生 自公と三者三様の思惑 残念な投票率と女性候補不在 国政選挙より長い選挙のはずだが、首都・東京の顔を選ぶ選挙は、「あっけなく」終わった。投票日前日に45年ぶりの大雪に見舞われたとはいえ、あ…

やまと歌の起源は愛の交歓 萬葉集研究家 四宮正貴氏に聞く
建国記念の日特集 きょうは建国記念の日。日本の国の形成と共にあったのが和歌でした。萬葉集はじめ古今和歌集など勅撰和歌集も編纂(へんさん)されました。この和歌がどのようにして生まれ、どのような性格を持ち、どうして今日まで…

都知事選に脱原発のシングルイシュー迫った朝日、毎日の肩すかし
◆選挙中に「原発」連載 東京都知事選で脱原発派候補が敗北した。とりわけ細川護熙(もりひろ)、小泉純一郎両氏の元総理コンビによるシングルイシュー(単一争点)化は都民から拒絶された。細川氏は次点どころか3位に終わった。朝日…

日本文化を育んできた森 NGO緑の協力隊関西澤井隊代表 澤井敏郎氏に聞く
林業再生の道 木はわが国の伝統文化や生活に欠かせないものだ。最近、その良さが見直されてはいるが、林業は地味であまり語られることがない。効率ばかりを追い求める風潮は、山の荒廃をもたらしてきた。もっと光が当てられるべき分野…

アジア諸国で軍拡進む 14年版「ミリタリー・バランス」
英国際戦略研究所が発表 英国際戦略研究所(IISS)は5日、世界の軍事情勢をまとめた年鑑「ミリタリー・バランス」(2014年版)を発表した。IISSのジョン・チップマン所長の概観説明によれば、アジア諸国で軍備増強が進ん…

中国宇宙開発戦略に注目を
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 軍と一体化し領域拡大 経済・外交にも巧みに活用 中国は2013年の国内十大ニュースの3番目に宇宙開発の成果を上げていた。中国の国内外の十大ニュースは毎年末に国営通信社・新華社によって選定さ…

放課後の教育支援体制、コーディネーターの育成急務
北海道教育委がフォーラム 小中学校の児童・生徒に対する放課後の教育支援などを推進する北海道教育委員会はこのほど、平成25年度の成果を発表する「北海道教育支援活動推進フォーラム」を札幌市内で開催した。教育での学校、地域、…

内閣府職員死亡の謎解きも謎に終わる新潮、文春のスパイ説、失恋説
◆韓国絡みの情報不足 韓国に行っていたはずの内閣府のキャリア職員が北九州沖で遺体となって発見された。1月18日の発覚から3週間がたっているにもかかわらず、真相は明らかにされていない。週刊誌の格好の題材となりそうなものだ…

比政府とMILFが近く包括的な和平合意へ
反対派はテロ活動を活発化 反政府勢力との和平を目標に掲げてきたアキノ政権に、大きな進展が訪れている。先月末にマレーシアの首都クアラルンプールで行われた、フィリピン政府と国内最大のイスラム反政府勢力であるモロ・イスラム解…

子宮頸がんワクチン「自分で決める」と言うも勧奨した「every.」
◆「お祝い」接種で被害 子宮頸(けい)がんワクチンの副反応問題が今ほど表面化していなかった3年前、市の保健センターから予防ワクチン接種の案内が自宅に届いた。当時中学1年生だった次女を対象にしたものだったが、パンフレット…

張成沢派の粛清続く北朝鮮
山梨学院大学教授 宮塚 利雄 狡兎死して走狗煮らる 人材喪失連鎖する独裁政治 昨年12月8日に、北朝鮮は張成沢国防委員会副委員長を「不正腐敗と不適切な女性関係、麻薬・賭博を行った」と断罪し、さらには「反党・反革命・国家…

反韓世論が膨張した日本
韓国反日圧力の陥穽 米バージニア州議会では、同州の教科書で「日本海」に韓国等が主張する「東海」を併記する案が2月6日、可決した。同州に居住する韓国系住民の「東海併記運動」が「地理学的・歴史的に広く定着し、国際的に確立さ…

過去に拘る朴槿恵大統領、「親中反日」に手を焼く米国
安全保障を揺さぶる韓国 中国と一緒になって「安倍叩き」「日本攻撃」を続けている韓国の朴槿恵(パククネ)大統領を米国は「親中反日」政治家と認識している――。 米ワシントンでコンサルタント事務所を主宰している劉敏鎬(ユミ…

きょう34回目の「北方領土の日」、安倍外交で仕切り直しを
2月7日のきょう34回目の北方領土の日を迎えた。北方四島(択捉(えとろふ)島、国後(くなしり)島、色丹(しこたん)島、歯舞(はぼまい)群島)の返還問題という日露関係の最大懸案を象徴するこの日に安倍晋三首相はソチ冬季五輪…

若者を北方領土返還運動の担い手に 北海道総務部北方領土対策本部北方領土対策局長 田尻忠三氏に聞く
きょう34回目の「北方領土の日」 いまだかつて一度も外国の領土になったことのない北方領土。ロシア(旧ソ連)の不法占拠は68年におよぶ。日本固有の領土である北方領土を追い出された元島民は、一日も早い帰郷を待ち望んでいる。…

「アラブの春」正念場、エジプトとチュニジアで新憲法
長期独裁政権打倒と民主化を目指した「アラブの春」が、エジプトとチュニジアで正念場を迎えている。両国とも、革命後約3年を経て、民主的・近代的憲法が承認された。次期大統領選と議会選が公明正大に行われれば、王制と独裁制、過激…

特定秘密保護法制定に思う
ロシア研究家 乾 一宇 先進各国より甘い制度 メディアのあり方検討を 我が国をとりまく安全保障環境は、民主党政権の内外政策の後遺症やオバマ大統領の「もはやアメリカは世界の警察官ではない」に象徴される米国の国力低下、それ…
