法を超えた日本の家庭家族


久保田 信之

弊害ある戦後個人主義

NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之

 西欧近代の個人主義と合理主義を無批判に肯定したGHQ(連合軍総司令部)支配下の憲法および民法は、成立から60年以上たった現在、日本の伝統文化から大きく離反していたことに原因して、日本社会を支えるはずの秩序を破壊し、今まで経験したことがないほどに日本人の精神的安定を混乱させている。

 そもそも、明治新政府も、『不平等条約』を改正してもらうために、との「危機感・劣等感」に突き動かされて、西洋の近代思想を容認し、馴染みのない法体系を整えたのだ。


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