ミャンマー反政府勢力はなぜ油送管を襲わないのか


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 ベンガル湾に面したミャンマーのチャオピューと中国雲南省を結ぶパイプラインが昨年夏から、稼働を始めた。中国の最大の狙いはマラッカリスクの回避だ。

 マラッカ海峡は狭いところは幅がわずか2・7㌔。有事になれば、簡単に封鎖される懸念の高い戦略的要衝の地だ。これまで中東やアフリカから運ぶ原油のほぼすべてが、このマラッカ海峡経由の輸送ルートに依存してきた中国とすれば、何としても第2、第3のルートを確保し、エネルギー安全保障を担保する課題があった。


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