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ユダヤ人に寛容だったイスラム世界
獨協大学教授 佐藤 唯行 オスマン帝国が難民厚遇 有能かつ脅威とならない存在 欧米先進国のキリスト教徒の間でユダヤ人への敵意が薄れた今日、反ユダヤ主義の主戦場は中東・北アフリカのイスラム世界へ移ってしまった。ところが中…

「自由民主」常敗区の5小選挙区で初勝利
小沢一郎氏を破った岩手3区など、野党共闘の手痛い誤算 衆院選挙で小選挙区選挙が始まった1996年以来の四半世紀、自民党が一度も勝てなかった小選挙区で今回当選した選挙区がある。同党機関紙「自由民主」(11・23)は2面に…


「赤旗」に衆院選総括、敗退も歴史的意義と自賛
党内から責任論湧かず、野党共闘を手放さぬ共産党 共産党は、10月末の衆院選挙で公示前の12議席から10議席に敗退し、共闘した立憲民主党は、公示前110議席から100議席を割る96議席の惨敗だった。立民の創党者、枝野幸男…

代表選スタート 「立憲」のまま政権取れるか
《 記 者 の 視 点 》 衆院選敗北の責任を取って辞任した枝野幸男前代表の後継を決める立憲民主党の代表選が19日、告示された。逢坂誠二元首相補佐官、小川淳也元総務政務官、泉健太政調会長、西村智奈美元厚生労働副大臣の4…


EVは「理屈」抜きの世界の「流れ」
小説家 高嶋 哲夫氏に聞く 災害や感染症など日本の抱えるさまざまなリスクを小説化してきた高嶋哲夫氏が、新たに電気自動車(EV)をテーマとした小説「EVイブ」(角川春樹事務所)を著した。小説は世界のEVシフトに乗り遅れた…


脱炭素めぐる「地獄」描くダイヤモンド、新技術紹介するエコノミスト
対応開示が経営圧迫 国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が、英グラスゴーで開催された。ここでは「産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑える努力をする」ことなどで合意を得た。ただ、石炭火力については当初…


世界的インフレ懸念と成長減速
鈴木政経フォーラム代表、経済学博士 鈴木 淑夫 金融緩和の転換図る各国 政策変えぬ日本、異常な円安に 世界の新型コロナウイルスの新規感染者が減少に転じ、感染力の強いデルタ株の猛威が峠を越した夏の終わり頃には、コロナ禍で…

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イエメンで攻勢強めるフーシ派 米大使館職員拘束
内戦が続くイエメンの首都サヌアにある米大使館で、反政府武装組織フーシ派が侵入し、大使館職員が拘束される事件が起きた。バイデン米政権のレンダーキング・イエメン担当特使が8日にイエメンの暫定首都アデンを初めて訪問してから数…

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「聖戦」志向せぬタリバン 支援と圧力で「理性化」を
中央アジアから見る アフガン情勢 アフガニスタンとの国境の町、ウズベキスタンのテルメズ近郊には、カラ・テパなど古代の仏教遺跡が多数ある。遺跡のすぐ近くを国境のアムダリア川が流れ、川に沿ってフェンスが続いている。その方向…


革新共闘のオール沖縄と決別、自公候補を支援
赤嶺昇・沖縄県議会議長に衆院選の総括などについて聞く 先ごろ行われた衆院総選挙で中道保守が議席を増やした。翁長、玉城両県政を支えた「オール沖縄」とたもとを分かち、衆院選では自公候補を支援した沖縄県議会の赤嶺昇議長に、衆…


ウズベクが積極関与 ーアフガン情勢
中央アジアから見る アフガン情勢(下) 中央アジアコーカサス研究所長 田中哲二 ウズベキスタンは、2016年ごろからアフガンに影響力のある中国・ロシア・インド・パキスタン、それにアフガンと国境を接するタジキスタン、トル…


空想的観念論の「社説余滴」、中国報道を反省する歴史決議が必要な朝日
習批判で各紙足並み 中国共産党が中央委員会総会で「歴史決議」を採択した直後に中国を訪ねた。と言っても先週の話ではなく40年前の1981年のことだ。「百万ドルの夜景」とうたわれた香港から空路で上海に入った。空港は原っぱも…


「新たな全体主義」から子供を守れ
麗澤大学大学院特任教授 高橋 史朗 国連利用する左派NGO 人権振りかざし過激な性教育 9月に発足した「こども政策の推進に係る有識者会議」の座長や構成員は概(おおむ)ね重厚な人事といえるが、配布資料には懸念される内容も…


韓国与野党大統領候補 安保観の違い歴然
尹氏 日米韓で対北軍事協力を 北の非核化より平和体制 李氏 韓国大統領選挙(来年3月)に出馬する革新系で与党「共に民主党」公認の李在明前京畿道知事と保守系で最大野党「国民の力」公認の尹錫悦前検事総長の安全保障政策の輪郭…


秋田市、フレイル予防で健康長寿の街づくり
東大高齢社会総研と協定、「フレイル予防講演会」を開催 「命が尽きる直前まで身体も心も元気に過ごしたい」と誰もが願う。近年「フレイル予防」が広がっている。秋田市でも本格的な取り組みがスタートした。 フレイルとは、要介護…

。左側対岸にアフガニスタンの石油精製所が見える-150x150.jpg)
中央アジアから見る アフガン情勢 田中哲二
中央アジアから見る アフガン情勢(上) 「友好橋」通し貿易活発化 国境の町・テルメズ アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが政権を掌握して3カ月になる。今後アフガンはどこへ向かうのか。このほど、中央アジアのウズベキ…


子供たちに安心できる居場所の設置が不可欠
全国的に増加する不登校生徒、その傾向は北海道でも同じだ。こうした不登校に陥った児童生徒に対して学校や地域はどのように支援すべきかをテーマとするセミナーがこのほど札幌市内で開かれた。民間団体の北海道人格教育協議会が主催。…


衆院選で負けた立民・共産にエール送る毎日、鋭く敗因指摘する新潮
維新が希望の票奪う 衆院選は野党共闘した立憲民主党と共産党が負けた。サンデー毎日(11月21日号)はこれを「リベラル敗退」という。そこで応援に出た。「リベラルよ、負けて強くなれ」とエールを送っている。 同誌コラムの「…

新首相に注目する韓国、慰安婦合意反故に腹立ち
日本で岸田文雄政権が誕生したことに韓国は強い関心を抱いている。戦後最悪と言われる両国関係に改善の道が開かれるかどうか、新しい指導者に注目しているのだ。 おおむね韓国メディアは「安倍・菅政権を継承する」とみているが、彼…

拮抗する韓国大統領選、支持基盤に極左集団の影
各党の候補出そろう、李在明氏に左派政権継続の「特命」 韓国大統領選の各党の候補がほぼ出そろった。与党共に民主党からは李(イ)在明(ジェミョン)前京畿道知事、野党国民の力からは尹(ユン)錫悦(ソンニョル)元検察総長(検事…

「ジェンダー平等」の公約、生活実感とズレ
自民党の“実質勝利”となった先の衆院選は、大物議員の落選が相次いだことで注目を集めた。その一人に、立憲民主党副代表の辻元清美氏(大阪10区)がいる。 投票結果が出た今月1日、辻元氏はSNS上の動画で「本当にごめんなさ…


米国の量的緩和縮小に日銀も出口探る議論始めよとする毎日の先走り
経済状況異なる日米 米連邦準備制度理事会(FRB)が、新型コロナウイルス禍への危機対応で2020年3月に導入した異例の量的金融緩和の縮小開始を決め、金融政策の正常化に踏み出した。 新聞では東京と本紙を除く5紙が社説で…


辛亥革命110年と中華民国(台湾)国慶節
平成国際大学教授 浅野 和生 国際社会に「台湾」を強調 「中華人民共和国」とは別の国 今から110年前、1911年10月10日の武昌蜂起をきっかけとして、12年1月1日、孫文を初代臨時大総統とする中華民国が成立した。そ…
