オピニオン
次期米統参議長、長期的な対中戦略構築を
トランプ米大統領が次期統合参謀本部議長に指名したマーク・ミリー陸軍参謀総長が、上院軍事委員会の公聴会で国防戦略について証言した。 ミリー氏は、中国が今後1世紀にわたり米軍にとって「最大の脅威」になる可能性があるとの認…
野党の「同性婚」公約 有権者白ける「解釈改憲」
《 記 者 の 視 点 》 今回の参議院選挙で、各党は「LGBT」(性的少数者)に関する公約を掲げている。自民党は「広く正しい理解の増進を目的とした議員立法の速やかな制定を実現」とうたい、公明党も「理解増進法(仮称)の…
はやぶさ2の快挙、また新たな歴史をつくった
探査機「はやぶさ2」がまた新たな歴史をつくった――小惑星「りゅうぐう」へ2回目の着陸を行い、弾丸発射による地下物質採取にも成功した。世界初の快挙である。 はやぶさ2は今年末まで観測を続け、2020年末、試料の入ったカ…
生きた仏教が平和もたらす
インドで仏教復興 インドラ寺住職 ディクシャ・ブーミ(改宗広場)会長 佐々井 秀嶺氏に聞く インドは仏教発祥の地ながら、ヒンズー教の抑圧やイスラムのムガール帝国による300年間の支配によって仏教の火はいったん途絶えた。…
岐阜・中3死亡、いじめの情報を軽く扱うな
岐阜市の中3男子生徒がマンションから転落死した。いじめを苦に飛び降り自殺した可能性が高い。 女子生徒のメモを廃棄 生徒が亡くなったのは今月初めのことだ。市教育委員会などによると、同学年の男子数人が平手打ちなどの暴行や…
「日中新時代」とは何か
平成国際大学教授 浅野 和生 人権弾圧を強める中国 「正常な軌道」回復とは言えず 大阪の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)を前にした6月27日、安倍首相が中国の習近平国家主席と会談し、「日中関係は完全に正常な軌道…
露横断高速道、需給で相互依存を強める中露
ロシア政府はこのほど、中国と欧州を結ぶハイウエーの実現に向けロシア国内を横断する約2000㌔の高速道路を建設する民間投資家の計画を認めた。完成すれば、経済発展した欧州と中国を陸路で結ぶ物流網の大動脈として機能するとみら…
米国の国連人権理事会復帰が必要だ
“人権”理事会の立て直しへ 「国連人権理事会は人権侵害者の防壁だ」として米国が理事会を離脱してから1年。先日、中国の人権派知識人、滕彪(テンビャオ)氏の話を聞いたが、彼も「中国や人権落第国が頑張る理事会では、有益なこと…
文政権虚勢張れば存亡の危機
昨年、徴用工賠償判決、慰安婦合意破棄、レーダー照射等により韓日関係が悪化したが、日本を訪れた韓国人は750万人に達し、過去最多を記録した。日韓貿易も日韓関係が悪化するのと裏腹に増加する傾向である。 韓国の歴代大統領は…
イラン緊迫、ウラン濃縮は解決にならぬ
イランが核合意に反してウラン濃縮を再開し、中東の緊張が高まっている。米国による経済制裁の回避へ欧州を揺さぶることを狙ったものだが、反発を強める米国との軍事衝突の可能性もある。 核合意の上限を超える イランは5月、核合…
ベネズエラでの米露代理戦争
ロシア研究家 乾 一宇 政権と一蓮托生の軍高官 制裁強化受けドル抜きで貿易 民主主義が問われる時代になっている。その一つ、主権者は国民として、一応選挙には参加している。一方、その選挙が法の下に正当に行われているかが問題…
火災の露潜水艇、特殊任務に従事か
海底光ケーブルから情報を傍受 ロシア国防省は声明で、海床を調査する原子力潜水艇「ロシャリク(AS12)」で1日火災が発生し、14人が死亡したと発表した。事故が起きたのはロシア領海内とだけ発表されたが、報道によると現場は…
セブンペイ、顧客軽視の安全対策後回し
セブン―イレブン・ジャパンが今月から始めたバーコード決済サービス「セブンペイ」が不正にアクセスされた。約900人が計約5500万円の被害に遭った恐れがある。 被害発生の大きな原因は、なりすましを防ぐために広く用いられ…
独裁者に厳しいトランプ氏
アメリカ保守論壇 M・ティーセン 圧力と制裁弱めず 中露北首脳とは会談 トランプ大統領はアジア訪問中に1人でも、2人でもない、3人の独裁者に会った。北朝鮮に足を踏み入れた最初の米大統領になり、独裁者、金正恩氏との「素晴…
チベットで宗教弾圧強める中国
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 僧侶の数を強制的に削減 宿舎を観光施設に建て替え 香港の勇敢な市民たちは6月9日以来、香港から容疑者の中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例」に反対するデモを何回も行い…
対韓輸出厳格化、文氏はこれ以上信頼損なうな
政府が韓国を対象に半導体材料の輸出管理を強化した。日本企業に元徴用工らへの賠償を命じた韓国最高裁判決をめぐって解決策を示さない韓国政府への事実上の対抗措置だ。 韓国の文在寅政権の反日的な姿勢で、日韓関係は悪化の一途を…
国民対話に見る露大統領の持論
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 対露制裁「西側も損害」 ウクライナ新大統領は「悲劇」 ロシアのプーチン大統領(66)は6月20日、恒例の「大統領との直接ライン」(大統領と国民の直接対話)を行った。一般国民から提起され…
南シナ海、日米は共同訓練で関与強めよ
中国軍が南シナ海で対艦弾道ミサイルの発射実験を実施したことが確認された。 米政府は「南シナ海を軍事化しないという中国の約束に反する」として警戒を強めている。地域の安定に向け、日米が積極的に役割を果たすことが求められる…
左傾化を推進した韓国映画 偽情報で国民感情をあおる
《 記 者 の 視 点 》 映画の試写会によく足を運ぶ。映画で扱われる題材は多種多様だが、世界で何が起きているのかを知る窓口でもある。今回取り上げるのは韓国映画だ。韓国社会で何が起きているのか、ヒントにはなる。 ドラ…
北方領土、成果焦って足元を見られるな
20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に合わせ、日露首脳会談が行われた。 会談では、北方領土問題を含む平和条約締結交渉を引き続き進めることで一致したが、具体的な進展はなかった。 進展しない対露交渉 安倍晋三首…
長良川の風物詩・鵜飼
魚取れんでも川が楽しい 鵜匠 山下 純司氏に聞く 長良川の鵜飼(うかい)は、岐阜県の夏の夜を彩る幻想的な風物詩だ。松明(たいまつ)の火に引き寄せられたアユを、麻紐(あさひも)で結ばれた鵜が潜って捕まえる。1300年以上…
ウルムチ騒乱10年、少数民族への人権侵害許すな
中国新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで多くの市民が死亡した大規模な騒乱が発生してから、きょうで10年を迎える。 この間、中国共産党・政府はテロ対策を表向きの理由にイスラム教徒の少数民族ウイグル族に対する抑圧と監視を強…
「令和の時代」をどう生きる
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 感謝の心でストレス解消 荒波乗り越える心の処方箋 穏やかに清々(すがすが)しい思いで新しく「令和の時代」を迎え、“令(うるわ)しく、慈しみ”に満ちた平和を築き上げる時代であること…