オピニオン
若者よ、世界を旅しよう
エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 留学のメリットは豊富 自由の扉が閉まらぬうちに つい最近、東欧を訪れる機会があった。この旅は、二つの理由から私にとって特別なものになった。 一つは、まだ…
家庭教育支援法、子供たちに必要な法整備だ
家庭での子育てや教育を支援し、子供たちに豊かな未来を――。そんな趣旨で全国の自治体の中には、家庭教育支援条例を制定し、家庭教育、子育て支援策に取り組むところがある。 これは本来、国が責任を持って進めるべきものだ。それ…
「航行の自由作戦」と日本
日本大学名誉教授 小林 宏晨 豪印と共に参加検討を 中国による現状変更認めず 2015年10月27日、アメリカのミサイル駆逐艦ラッセンは、中国が埋め立てた前哨基地スービ礁から12カイリ以内の航行を開始した。スービサンゴ…
万景峰号航路、制裁の抜け穴になりかねない
ロシアと北朝鮮を結ぶ貨客船「万景峰号」の定期航路の第1便が、北朝鮮北東部の経済特区、羅先の羅津港を出発してロシア極東のウラジオストク港に到着した。今後、1週間ごとに両港を往復する。 核・ミサイル開発を進める北朝鮮への…
「死んだらおしまい」なのか
名寄市立大学教授 加藤 隆 人間をダメにする死生観 現代科学は「死後生」に隣接 戦争や事故、あるいは地震や津波によって愛する者を亡くした人々が、喪失に暮れる日々の中で通常では体験できないような出会いをすることがある。東…
回復実感が乏しい国内景気
年率2・2%の成長で、約11年ぶりに5四半期連続のプラス――2017年1~3月期の国内総生産(GDP)速報値は、内外需が共に成長を牽引(けんいん)し、“いい数字”が並んだ。 だが依然として景気に力強さはなく、回復の実…
CIA長官、亡命の北元駐英公使と会見
反乱の可能性、意見交換 米中央情報局(CIA)のポンペオ長官が、4月末から5月初めにかけての極秘の韓国訪問時に、韓国に亡命した北朝鮮の太永浩元駐英公使と会い、北朝鮮の金正恩体制に対する反乱の可能性について話し合っていた…
高浜原発再稼働、裁判所は運転を妨げるな
関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町、出力87万㌔㍗)が約1年3カ月ぶりに再稼働した。関電は3号機も6月上旬に再稼働させる方針だ。 高浜3、4号機は司法判断で停止状態が続いていた。裁判所は偏った判断によって安全が確認…
共産化目指した日教組 指令に黙従せず教師辞す
教育が社・共の道具に 以前にも一度、五木寛之氏の「自分という奇蹟」の文面に触れたことがあったが、キリスト教信仰を思わせる一文があった。 同書の小見出し“一粒のライ麦の根が、どれだけ長いか”の中で、米国のある大学で、デ…
禅の心で世界に平和広めたい
海外布教の道 大満寺東堂 西山廣宣氏に聞く 欧米では禅がファッションのように人々に受け入れられている。昨年まで約40年間、スイス、オーストリアを拠点にヨーロッパで布教活動をしてきた曹洞宗大満寺(仙台市太白区)の東堂(先…
眞子殿下御婚約へ、爽やかなお二人を心から祝福
秋篠宮殿下御夫妻の長女、眞子殿下が婚約されるという、うれしいニュースが飛び込んできた。宮内庁の正式な発表はこれからだが、天皇陛下の御孫さまとしては初めての御婚約・御結婚となる。 天皇、皇后両陛下、秋篠宮殿下御夫妻や他…
ランサムウエアめぐりMSが情報機関を非難
基本ソフトの脆弱性を「蓄積」 世界150カ国でコンピューターウイルス「ランサム(身代金)ウエア」によるハッキング被害が確認されたことを受けて、コンピューターソフトの脆弱(ぜいじゃく)性を知っていながら、隠していたとして…
中国の潜在的脅威忘れるな
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 積極外交で覇権具現化 憲法改正し急ぎ対抗措置を 憲法記念日に恒例行事として第19回公開憲法フォーラムに参加した。会場に着き式次第を見て驚いたのは、公明党の国会議員の名前が載ってい…
米欧・韓国の選挙 外国の介入に懸念
昨年11月の米国から今月のフランス、韓国まで、注目の大統領選挙が終わった。欧州では12月のオーストリア大統領選、3月のオランダ総選挙もあった。 米欧選挙の勝敗因は、失業、移民・難民、テロ、白人貧困層の不満、反グローバ…
「一帯一路」会議、中国の野心に振り回されるな
中国の習近平国家主席が提唱したユーラシア経済圏構想「一帯一路」に関する国際会議が、北京で開催された。会議にはロシアのプーチン大統領ら30カ国の首脳級を含め、100カ国以上の代表が参加。日本からは自民党幹事長や経団連会長…
「核の恫喝」日本に向く恐れ
東洋学園大学教授 櫻田 淳 北朝鮮には「禊」を求めよ 対話再開の前提条件に 2002年1月、ジョージ・W・ブッシュ(当時、米国大統領)が一般教書演説でイラク、イラン、北朝鮮の3カ国を「悪の枢軸」と呼んで以降、北朝鮮は、…
北朝鮮無人機、20年前から生物化学兵器搭載
元駐ベトナム北朝鮮3等書記官が証言 北朝鮮は14日、北西部・亀城(平安北道)付近から弾道ミサイル1発を発射し、改めてその脅威を見せつけているが、一方で同市にある空軍飛行場では生物化学兵器を無人機に搭載し攻撃する準備がす…
北ミサイル発射、日米韓は安保スクラム崩すな
北朝鮮が北西部の亀城付近から弾道ミサイル1発を東方に発射し、約800キロ飛んで日本海に落下した。日本に直接の被害はなかったとはいえ、看過できない重大な脅威である。 北朝鮮の狙いを見極めつつ、日米韓3カ国を中心とする国…
FBI長官解任で深まる疑念
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 政府の説明は作り話 信じがたいことに、連邦捜査局(FBI)のコミー長官が、2016年7月にしたことが原因で17年5月に解任された。その理由は、ロッド・ローゼンスタイン司法副長…
明るくなってきた世界経済
経済学博士 鈴木 淑夫 非伝統的金融政策の収束 日本も完全雇用下で成長持続 世界経済の拡大に、少し勢いがついてきたようだ。4月に公表された国際通貨基金(IMF)の世界経済見通し(WEO)によると、世界経済は2012~1…
沖縄復帰45年、増している戦略的重要性
きょうで沖縄県の本土復帰から45年になる。第2次世界大戦で激しい地上戦が展開され、日米合わせて20万人の犠牲者を出した沖縄は、戦後27年間の米国統治を経て日本に返還された。 沖縄の苦難に思いをはせるとともに、中国や北…
北の核抑止に動き出した中国
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 国内外安定へ米と取引 自国の安保上の危機意識も 金正恩時代を迎えて北朝鮮は核・ミサイル開発を急ぎ、特に4月以降は重要な記念日ごとにミサイル発射など情勢を緊迫化させている。このような事態に中…
文在寅大統領、日韓関係を冷却化させるな
安倍晋三首相は韓国の文在寅大統領との電話会談で、慰安婦問題をめぐる日韓合意について「責任を持って実施することが重要だ」と述べた。これに対し、文氏は「国民の大多数が情緒的に受け入れることができないのが現実だ」と語ったとい…