オピニオン
中国国産空母、懸念される海洋進出強化
中国初の国産空母が遼寧省大連で進水した。「海洋強国」を掲げる習近平指導部は、さらに空母を建造する方針だ。 中国は東・南シナ海で強引な海洋進出を進めている。空母建造などの海軍力増強で、こうした動きに拍車が掛かることが懸…
トランプ大統領4カ月 帰ってきた「世界の警察官」
発言の裏に光る決断力 トランプ米大統領が就任してから4カ月が経(た)とうとしているが、当初から世界中の多くの人々が彼に抱いていた不安感が少しずつ溶解し始めているように感じられる。おそらくその最大の理由は最近の彼の外交政…
一番大切なのは平和と安定
東南アジアのラストフロンティア 駐日ミャンマー全権大使 トゥレイン・タン・ジン氏に聞く 東南アジアのラストフロンティアは、ベトナムとミャンマーとされた。ベトナムは中国リスクの避難先としての「中国+1」で、一足先に近代化…
極秘無人宇宙往還機Ⅹ37Bが帰還
開発目的めぐり憶測 宇宙に滞在していた米空軍の無人宇宙往還機X37Bが7日、これまでで最長718日間の飛行を終えて帰還した。X37Bはスペースシャトル型で全幅8・7㍍、フロリダ州ケープカナベラルのケネディ宇宙センターに…
新政権の親北路線に厚い壁
今回、野党「共に民主党」の文在寅候補が政権交代を実現した背景には、大型客船「セウォル号」の犠牲者に対する「弔い選挙」、また元秘書室長として自殺した盧武鉉元大統領の「弔い選挙」を演出し扇動した側面があった。 セウォル号…
米の通商政策、2国間協定よりTPP復帰を
ロス米商務長官は、3月の貿易統計で日本やメキシコに対する貿易赤字が増加したことについて「米国はこの膨張した貿易赤字にはもはや耐えられない」と批判する声明を発表した。 米労働者と企業を守るため、「通商相手との関係を再調…
台湾の主人公は誰なのか
平成国際大学教授 浅野 和生 「島に来た順」を忘れず 就任1周年の蔡英文政権 来る5月20日で、台湾の民進党・蔡英文政権が就任から1周年を迎える。 1年前の就任演説で、蔡英文総統は台湾が必要とする「問題解決」のため、…
韓国新大統領、北への融和的姿勢を転換せよ
文在寅氏が韓国の大統領に就任した。これで過去2代続いた保守政権から交代し、9年ぶりとなる革新系政権が誕生した。 だが文氏は、核・ミサイル開発を進める北朝鮮への融和的な姿勢が懸念されている。こうした姿勢を転換し、地域の…
依然危ういトランプ大統領
THAAD予算めぐり混乱 米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 私の反トランプの友人はほぼ全員が、安心したと言っている。もっと状況が悪くなることもあり得た。友人らはもっと悪くなるだろうと思っていた。不安はまだ消え…
首相改憲提起、9条の全面改正が不可欠だ
2020年に自衛隊の存在を憲法9条に明記する。安倍晋三首相は初めて憲法改正の目標時期を明らかにし、改憲の「本丸」とされてきた9条改正をテーマに掲げた。 わが国を取り巻く安全保障環境は一段と厳しさを増している。しかし、…
加速する沖縄と台湾の経済・観光・文化交流
台北駐日経済文化代表処那覇分処 蘇啓誠処長に聞く 台湾の製造業が相次ぎ進出、日台に息づく「惻隠の情」 東アジアの安全保障環境が厳しさを増している一方で、沖縄と台湾の友好関係は地域の安定に寄与するだけでなく、経済発展にも…
「影の国務長官」クシュナー氏
獨協大学教授 佐藤 唯行 米中首脳会談お膳立て 政権内の主導権争いで先行 米政権内の主導権争いが激しさを増している。 対立の主役は大統領上級顧問のジャレッド・クシュナーと首席戦略官バノンだが、4月初めに前者は後者を国…
マクロン氏勝利、EU安定化へ問われる手腕
フランス大統領選の決選投票で、中道系独立候補のマクロン前経済相が国民戦線のルペン候補を破って勝利した。 フランス北部出身の39歳。史上最年少のフランス大統領の出現だ。 二大政党不在の決選投票 選挙戦では高止まりする…
文氏を急追する保守派候補
トランプ米大統領は昨年の大統領選で、97%のマスコミから足を引っ張られたが見事に当選した。ヒラリー・クリントン氏はなぜ落選したのか。オールドメディアよりニューメディアのSNSがインパクトを発揮し選挙を左右する時代に変わ…
抑制的だった米のシリア攻撃
ロシア研究家 乾 一宇 事態は拡大せず収束へ 米露のホットラインも復活 トランプ米大統領は、シリア政府軍がイドリブの反政府側支配地域を化学弾で空爆、子供を含む多数の犠牲者が出たことに対し、2日後の4月6日、人道上の見地…
米軍特殊部隊、北有事へ作戦本格化
トマス氏は下院軍事委員会「新たな脅威と可能性小委員会」での証言で、陸海空特殊部隊が韓半島に駐留し、有事に備えていることを明らかにした。同氏によると、特殊部隊は、世界80カ国以上に約8000人が配備されているという。 …
クロマグロ、個別割り当て制導入も検討を
高級すしネタとして人気の太平洋クロマグロ漁で日本が難問に直面している。太平洋クロマグロは資源保護のために国際的な漁獲規制を行っているが、日本は30㌔未満の小型魚の今期漁獲枠である4007㌧を漁期終了を待たずに突破。6月…
「移民危機」再来の恐れ、左派政権樹立目論むソロス氏
マケドニア人ジャーナリスト チリマノフ氏に聞く マケドニア人ジャーナリストのツヴェティン・チリマノフ氏に、同国の政治的混乱の背景を聞いた。(聞き手=編集委員・早川俊行) 米国の大富豪ジョージ・ソロス氏は、自らの組織を通…
海底メタン、まずは生産技術の確立を
次世代エネルギー資源として期待される「メタンハイドレート」が4年ぶりに愛知・三重両県沖で産出された。 商業化への課題は多いが、まずは生産技術を着実に確立する必要がある。 日本近海に多量に埋蔵 メタンハイドレートは、…
日本国憲法施行70年 今の憲法は民族精神の敵
民族精神を守る義務 5月3日は今の憲法の施行から70周年だった。今の憲法を私は否定する。それは憲法としての役割を果たせず、むしろ逆効果が大きいからである。それは単なる安全保障上の問題だけではない。もっと根本的な問題があ…
銭湯の魅力、フランス人が再発見
手軽に毎日リフレッシュ 一般社団法人・日本銭湯文化協会公認 銭湯大使ステファニー・コロインさんに聞く 2020年東京五輪・パラリンピックに向けて日本の伝統文化を発信する動きが活発化している。しかし、伝統工芸産業は後継者…
米国の安全脅かす中国のスパコン
失うことは、米国の国家安全保障を著しく損ねることになる」と警告している。 報告によると、スパコンは、核兵器、サイバー戦、艦船、通信セキュリティー、ミサイル防衛、精密誘導兵器、極超音速兵器など、ほぼすべての近代兵器システ…
こどもの日 子供の幸せは家庭強化から
<できることたくさんあるよきみのてに> 「こどもの日」から始まる児童福祉週間の今年の標語である。優しく見守る父母や家族の中で、自分たちの可能性や夢を感じ取る子供の、しっかりした姿が思われる。香川県の8歳児の作品だ。 …