「影の国務長官」クシュナー氏
編集局 2017/5/09 Viewpoint|北米・中南米 [会員向け]
獨協大学教授 佐藤 唯行
米政権内の主導権争いが激しさを増している。
対立の主役は大統領上級顧問のジャレッド・クシュナーと首席戦略官バノンだが、4月初めに前者は後者を国家安全保障会議(NSC)常任委員から外すことに成功したのだ。これはバノンの外交面での影響力をクシュナーが封殺したことを意味する。内政面でのバノンの影響力はいまだ侮れぬといわれるが、トランプの側近ナンバーワンの座をめぐる競争において、クシュナーがリードしたことは間違いないだろう。
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