眞子殿下御婚約へ、爽やかなお二人を心から祝福


 秋篠宮殿下御夫妻の長女、眞子殿下が婚約されるという、うれしいニュースが飛び込んできた。宮内庁の正式な発表はこれからだが、天皇陛下の御孫さまとしては初めての御婚約・御結婚となる。

 天皇、皇后両陛下、秋篠宮殿下御夫妻や他の皇族方もお喜びはひとしおと思われる。心からお祝い申し上げたい。

 お相手は大学の同級生

 眞子殿下は天皇、皇后両陛下の初孫で、平成3年生まれの25歳。国際基督教大学を御卒業後、英レスター大学大学院で博物館学を学ばれ、現在は東大総合研究博物館の特任研究員をされている。

 成年皇族として御公務にも熱心に取り組まれ、平成27年には中米エルサルバドルとホンジュラスを公式訪問された。今月31日からはブータンに行かれる。

 御学業と並行しての御公務への熱心な取り組みは、成年皇族としての強い使命感に裏打ちされたものと思われる。昨年8月の「全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」では、学んでこられた手話であいさつをされ、感動を呼んだ。

 眞子殿下と御婚約の運びとなったお相手は、大学の同級生の小室圭さん。お二人は、5年前に開かれた留学生の意見交換会で出会い、以来交際を深めてこられた。

 小室さんは現在、都内の法律事務所に勤務しながら一橋大学の大学院に在学中だ。かつて「湘南江の島 海の王子」にも選ばれた小室さんが記者の取材に応じる姿からは、誠実な人柄が感じられた。

 新しいカップルの誕生が、日本社会に爽やかな新風を起こしてくれることを期待したい。若い人たちがなかなか結婚できず、結婚年齢も遅くなる中で、希望を与える憧れの理想のカップルとなっていただきたい。

今後、一般の結納に当たる「納采の儀」が秋篠宮邸であり、婚約が正式に決まる。日を置いて小室さんの使者が宮邸を訪れ結婚式の日取りを伝える「告期の儀」、結婚式の数日前には、天皇、皇后両陛下に感謝の気持ちを伝える「朝見の儀」が皇居・宮殿で行われ、結婚式は来年になる見通しだ。

 女性皇族である眞子殿下は御結婚によって、皇籍を離れられることになる。それによって皇族の数も現在の19人から18人に減る。皇族数の減少で、皇族方一人一人の御公務の負担が増すことになり、真剣に対応を考えなければならない問題である。

 そういう中で、「女性宮家」の創設を検討すべきとの声もある。天皇陛下の退位を可能にする特例法案の付帯決議に「女性宮家」の検討を明記すべきと民進党などは主張している。

 旧皇族の皇籍復帰検討を

 しかし女性宮家の創設は、女系天皇につながる恐れがあり、安易に検討すべきではない。男系継承の歴史と伝統には、天皇を中心とした日本の国柄の核心があることを、この問題を論じる際、忘れてはならないだろう。皇位の安定的継承に向け、皇族の数を増やすためには、戦後、連合国軍総司令部(GHQ)によって皇籍を離脱させられた旧皇族の皇籍復帰を含めた検討を行うべきである。