「航行の自由作戦」と日本
小林 宏晨 2017/5/22 Viewpoint [会員向け]
2015年10月27日、アメリカのミサイル駆逐艦ラッセンは、中国が埋め立てた前哨基地スービ礁から12カイリ以内の航行を開始した。スービサンゴ礁は、中国が1988年以来占領し、埋め立て、2014年には約4平方キロの前哨基地となった。この「航行の自由作戦」(FONOP)開始に際してのアメリカの公式発表は、「国際法に適合した通常の出動であり、南シナ海における対立する領土請求権に対する結論を表明するものではない。しかし、この『航行の自由作戦』は、アメリカがこの海域における航行の自由の制限を受け入れないことを顕示するものである」とした。
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