韓国・北朝鮮
養子の“返品”
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 2年前、米国の映画女優アンジェリーナ・ジョリーが仁川空港でわんわん泣いた。彼女は息子のマドックスと別れる時「あまりにも泣いたので、息子は恥ずかしいだろうと思った」と当時を回想した。…
国民的話題は「国家針路の大転換」
韓国紙セゲイルボ 今年が選択の決定的機会に 昨年は脳裏から完全に消したい程ぞっとする年であった。新型コロナのためだけではない。4年近く三権分立を無視する超憲法的発想の国政運営が続き、民生の破綻と国家基盤の弱体化を招いた…
炎上した恋愛型AIー韓国から
地球だより いつでも気軽に会話でき、ちょっとした恋人同士の気分に浸れたらさぞ楽しいだろう―。韓国で昨年末に市販された人工知能(AI)チャットボット(自動対話システム)「イルダ」は、そんな男心をくすぐる仕掛けになっていた…
刑確定の朴槿恵前大統領と李明博元大統領 赦免めぐり 韓国大揺れ
文政権、選挙に利用か 韓国で朴槿恵前大統領と李明博元大統領の赦免問題が年明けから急浮上している。支持率が低迷する文在寅大統領が来年3月の次期大統領選で左派を再び勝利させるため、カードとして利用するのではないかとの見方が…
北朝鮮党大会 強硬路線で問題は解決しない
北朝鮮で約5年ぶりとなる朝鮮労働党大会が開かれ、金正恩氏は核武装路線の継続を強調し、米国や韓国に対する強硬姿勢を鮮明にさせた。だが、北朝鮮が周辺国を揺さぶっても国際社会による対北経済制裁を緩和させる保証があるわけではな…
有権者になる韓国「Z世代」
真正性と公正性を重要視 この欄で韓国の世代論を幾つか取り上げたが、何かにつけ流行や世界の流れに敏感で行動が早い韓国で、今や「Z世代」が論じられている。新東亜(1月号)で『Z世代はそんなのではなく』の著者・高スンヨン氏が…
李明博・朴槿恵「赦免」論の背景
「国民の統合」と「品格」のため 与党代表が口火、野党にも同調者 韓国の朴槿恵(パククネ)前大統領の3年9カ月にわたる裁判が終結した。「国政壟断(ろうだん)」で朴被告は懲役15年と罰金180億ウォン、他の容疑で懲役5年を…
金正恩氏の思惑 妹降格「米朝決裂の引責」
金正恩氏の思惑 北朝鮮第8回党大会(上) 金正恩氏の思惑 北朝鮮第8回党大会(下) 中国の支援で持久戦覚悟か 党大会では幹部の人事も発表されたが、最も関心を引いたのは正恩氏の妹・与正氏の降格だ。党の最高幹部は約30人い…
借金投資ブーム
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 投資と投機の違いは何か。私が行えば“投資”で、他人がすれば“投機”なのか。両方とも違う。ノーベル賞受賞者で近代経済学の父と呼ばれるポール・サミュエルソンは「まともな投資は、芝生が育…
「3年前の春」の日は、もうこない 対北朝鮮外交の再整備を
韓国紙セゲイルボ 北朝鮮は朝鮮労働党の第8回党大会で米国に一方的に前向きな対北政策を要求しながら、非核化には言及さえしなかった。今月20日に発足するジョー・バイデン米新政権が、どんな対応をとるかで韓半島情勢はもう一度揺…
金正恩氏の思惑、「核」連呼で国内引き締め
金正恩氏の思惑 北朝鮮第8回党大会(上) 金正恩氏の思惑 北朝鮮第8回党大会(下) 米韓揺さぶりも道筋見えず 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は5日から12日まで開催した第8回党大会で、経済計画の未達成を認める一方、核兵…
韓国慰安婦判決 係改善はもう望めないのか
またしても国際的常識を無視した判決が下された。ソウル中央地裁は韓国の元慰安婦ら12人が日本政府を相手取って起こしていた損害賠償請求訴訟で、日本政府に原告1人当たり1億ウォン(約950万円)の賠償支払いを命じる判決を言い…
北朝鮮 原潜建造 初めて認める
金正恩氏「設計終え最終審査」 バイデン米次期政権に揺さぶり 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が原子力潜水艦の建造計画を初めて公式に認めた。9日付の党機関紙・労働新聞が、5日に開幕した第8回党大会で正恩氏が言及したと伝えた…
人口デッドクロス
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 1年間に、生まれる新生児の数より死亡者の数が多くなる現象を、“人口デッドクロス(dead cross)”という。人口が自然減少するデッドクロスが発生すれば、その次に待っているのは人…
崖っぷちに立たされた文在寅政府
韓国紙セゲイルボ 民生中心の政策基調に転換を 文在寅政府が最大の危機を迎えている。ソウル行政裁判所の尹錫悅(ユンソンヨル)検察総長(検事総長)に対する懲戒停止決定で、同懲戒を裁可した文大統領も深い傷を負った。文大統領の…
「K防疫」危うし!ー韓国から
地球だより 新年を迎え、明るい話題を紹介したいところだが、巷(ちまた)ではどうしてもコロナをどう克服するのかという話で持ち切りだ。こちらの保健当局も「手洗い、マスク着用、ソーシャル・ディスタンス」を個々人が徹底すること…
文政権 レームダック化の兆し
コロナ再拡大、支持率30%台 検事総長叩きで民心離反 韓国の文在寅政権にレームダック(死に体)化の兆しが見え始めた。歯止めが掛からない不動産高騰、尹錫悦検事総長に対する強引な懲戒圧力などに加え、昨年末からは新型コロナウ…
ワクチン旅券
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 旅券は海外旅行客の国籍と身分を証明する国際身分証だ。旧約聖書には紀元前450年にペルシャの高官であるネヘミヤがユダヤに旅行したいと申し出ると、国王のアルタクセルクセス1世(アルタシ…
国民は偉大だが国家も偉大なのか
韓国紙セゲイルボ 検察改革に執着し泥仕合 2020年1月20日は国内初の新種コロナウイルス感染者が確認された日だ。その後、私たちの生活は一変し、大韓民国の2020年は暗鬱(あんうつ)だったが、しばらくはもっと暗鬱になる…
成果なき“北東アジア+責任共同体構想”
韓国紙セゲイルボ 政府の実質的推進意思が必要 “北東アジア+責任共同体構想”は文在寅政府の国政課題の98番目として、域内諸国との協力を通じて平和と繁栄の北東アジア秩序を実現しようとする韓国政府の取り組みだ。 同構想は…
AI面接官に戸惑う就活生ー韓国から
地球だより 今年はコロナ禍で新卒の就活が深刻だという。各企業とも収益ダウンで雇用枠自体を減らしているが、そもそも韓国はもう何年も就職難が続いている。学生にとっては弱り目に祟(たた)り目だ。あるニュース番組では金融機関を…
朝鮮半島2020年回顧 「左派独裁」邁進の文政権、北は経済三重苦に直面
今年、朝鮮半島は新型コロナウイルスの感染拡大でその対応に追われた一方、為政者たちの行き過ぎた言動などが国内外に波紋を広げた。韓国では文在寅政権による「左派独裁」とも呼ぶべき強権政治が続き、北朝鮮はいわゆる経済三重苦に見…
ブレーム・ルック
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「いい印象を与えるファッションは自分のブランドイメージを高めてくれる」。日本人の有名な著述家、福島哲史の言葉だ。ナポレオンは「人は彼が着た制服の通りの人間になる」と語った。着こなし…