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明年度のマイナス成長回避を

日本金融財政研究所長 菊池 英博 不可欠な大型補正予算 甘すぎる増税後の政府見通し  2014年度予算は2月28日に衆議院で可決され、参議院の可決を待たずに予算が決まった。私は2月25日の衆議院予算委員会の公聴会に招請さ…

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浅野総一郎とサミュエル商会

獨協大学教授 佐藤 唯行 ユダヤの石油王と契約 湘南の貝殻がシェル商標に  ロシアとの戦いに備えねばならなかった明治中頃の日本。金本位制採用は急務の課題だった。国際金融市場で戦時公債を発行し、戦費を調達する際の前提条件だ…

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習近平政権の反腐敗闘争

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 成否は周永康氏の逮捕 中国の社会不安と全人代  中国の第12期全国人民代表大会(全人代)第2回総会が北京で開催された。全人代では習近平・李克強政権(習政権)の1年が総括され、国防費12・2%…

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日露の安全保障戦略の比較

ロシア研究家 乾 一宇 自ら縛る愚を犯す日本 露の「脅威」は米・NATO  昨年末、我が国で「国家安全保障戦略」(以下安保戦略)が戦後初めて制定された。安倍首相であってこその偉業である。  だが、内容において疑問に思うこ…

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愚かな欠損金繰越制度縮小

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 成長戦略への逆噴射に 法人税率引き下げと財源論  政府税制調査会は、法人課税ディスカッショングループを設け、法人実効税率引き下げとその財源について、3月から集中的に議論する…

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実教出版「日本史」の不採用

弁護士 秋山 昭八 最高裁判例を教科書に 事実に反する国旗国歌の記述  本年4月から使用予定の実教出版の高校教科書「日本史A」と「日本史B」に、国旗・国歌について「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記述していた…

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『言志四録』で老いを豊かに

メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 節度にある養生の工夫 佐藤一斎の随想録と死生観  古くより、〝日本に『言志四録』あり、中国に『菜根譚(たん)』あり〟と云われるように、我国の代表的な「人生訓」(養生訓)の書、それが…

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「平成版富国強兵」政策の行方

東洋学園大学教授 櫻田 淳 「世界の中の日本」志向を ド・ゴール流の政治に倣え  発足後1年、安倍晋三内閣の対外政策展開は、「完璧」と評するに相応しいものであった。しかし、昨年末、安倍晋三(内閣総理大臣)が靖国神社参拝を…

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靖国参拝問題解決のために

軍事評論家 竹田 五郎 中国の3戦に日本劣勢 行動は慎重に広報は強化せよ  昨年末、安倍総理の靖国神社参拝について、中・韓両国は「日本帝国主義復活への道を開くためである」として、安倍総理を強く非難した。一方、同盟国米国の…

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国際法上の人道的武力干渉

日本大学名誉教授 小林 宏晨 安保理専権事項に非ず 目標は虐待からの住民保護  基本的人権の保護は、武力禁止と並んで国際共同体に現れてから既に久しい。ところで一時、シリアへの武力攻撃について、これが国際法的に許されるか否…

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諸民族が交差してきたソチ

歴史家 金子 民雄 複雑なカフカスの歴史 難を逃れた遊牧民の仏教徒  2014年の冬季オリンピックが閉幕し、今度はパラリンピックが開幕する。ロシア南西部のソチという町の名は、知っていた人もごく限られていたのではなかったろ…

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対中対峙の持ち札弱い米国

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 領土問題でやっと反撃 結束必要なアジアの同盟国  中国の習近平国家主席は、着々と権力を掌握し、アメリカの専門家たちからは、鄧小平以来の強く、またヴィジョンのあ…

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尖閣領空侵犯措置に万全を

元統幕議長 杉山 蕃 監視能力の強化が必要 各種の対応に訓練を重ねよ  先日、安倍総理は答弁のなかで、東シナ海での領海・領空主権維持に係る行動を念頭に、航空活動における時間的推移の厳しさから、不測の事態が起こりやすく、確…

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天地人の条件揃う日印関係

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 深い信頼感示すインド 半永久的な結びつきが可能  日印関係がより一層進化した。昨年11月末から12月の初めにおける今上陛下、皇后陛下のインド公式ご訪問に続き、今年1月26日には安倍…

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憲法改正は普通に行うべし

評論家 大藏 雄之助 適切に対応する諸外国 日本での矛盾の放置は重大  従来わが国は国家の当然のこととして自衛権を保有しており、その延長上に存在する集団的自衛権も保持しているが、その行使は日本国憲法第9条により禁止されて…

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明治海軍のユダヤ製殊勲艦

獨協大学教授 佐藤 唯行 日清・日露戦争で戦果 勝利を助けた英ヤーロー社  未曽有の国難、日露戦争に際し、米英独のユダヤ系金融資本が戦費調達に苦しむ日本政府に援助の手を差し伸べてくれた逸話は良く知られている。しかし、戦場…

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仏教キリスト教融合への道

筑波大学名誉教授 加藤 栄一 世界平和の努力を通じ 教派超える称名や神秘体験  世界に22億余人のクリスチャン、4億人近い仏教徒がいるが、その内、仏教とキリスト教の融合を特に熱望し、その実現を自分のデスティニー(使命、天…

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法を超えた日本の家庭家族

NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 弊害ある戦後個人主義 自然や文化伝統とつながれ  西欧近代の個人主義と合理主義を無批判に肯定したGHQ(連合軍総司令部)支配下の憲法および民法は、成立から60…

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エコノミストに映る日中問題

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 衝突は世界経済大混乱 対立あっても協力を大きく  尖閣国有化以来こじれてしまった日中関係は、現在に至っても解決の兆しが見えない。この問題は、基本的には国際政治・外交・軍事の…

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新憲法を生んだアラブの春

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 イスラーム集団と距離 過激派と最後の闘争の時代  アラブの春と呼ばれた連続的な騒乱事件は4年目に入った。チュニジアに端を発した騒乱は旧政権の体制を維持しながら大統領、国会議員を国民の手で…

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強い打算で始まる舛添都政

政治ジャーナリスト 細川 珠生 自公と三者三様の思惑 残念な投票率と女性候補不在  国政選挙より長い選挙のはずだが、首都・東京の顔を選ぶ選挙は、「あっけなく」終わった。投票日前日に45年ぶりの大雪に見舞われたとはいえ、あ…

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中国宇宙開発戦略に注目を

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 軍と一体化し領域拡大 経済・外交にも巧みに活用  中国は2013年の国内十大ニュースの3番目に宇宙開発の成果を上げていた。中国の国内外の十大ニュースは毎年末に国営通信社・新華社によって選定さ…

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張成沢派の粛清続く北朝鮮

山梨学院大学教授 宮塚 利雄 狡兎死して走狗煮らる 人材喪失連鎖する独裁政治  昨年12月8日に、北朝鮮は張成沢国防委員会副委員長を「不正腐敗と不適切な女性関係、麻薬・賭博を行った」と断罪し、さらには「反党・反革命・国家…

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