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特攻隊員の慰霊に心遣いを

元統幕議長 杉山 蕃 多くは学徒・少年たち 国と社会で真の追悼しよう  今年も北の郷を残し、桜の季節が過ぎて行った。絢爛と咲き誇り、未練気もなく豪華に散っていく桜を見るたび、「靖国神社の桜と成って、咲いて会おう」と健気に…

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講和条約の発効を想起して

評論家 太田 正利 新生「日本国」誕生の日 名誉ある独立国の道標とせよ  わが国には多くの記念日があり、学校も休みなので楽しみにしている向きも多い。ただ、4月29日は旧「天長節」(昭和天皇誕生日、現・昭和の日)で祝日だが…

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中国の船舶差し押さえ問題

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 共同声明を再確認せよ 意図的に企てた関係の悪化  日中戦争以前の1936年に日本の海運会社に船舶を貸し出した中国の船舶会社の親族が、未払いの賃貸料などを求め訴訟した裁判を巡り、中国…

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高橋是清と在英ユダヤ大富豪

獨協大学教授 佐藤 唯行 日露開戦後の資金調達 エドワード7世拝謁に一役  日露戦争開戦直前、欧米の金融市場での資金調達を急務の課題としていた日本政府首脳はユダヤ大富豪の財力とネットワーク、彼らへのアプローチの重要性を適…

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新たな均衡を模索する米国

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき ロシア、中国との対峙 利害複雑で戦略的思考重要  オバマ大統領を迎えるアジアは期待と不安を抱いている。アジア回帰はまだアメリカの政策なのか。リビアやシリアでの…

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国の安寧害する教科書批判

NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 領土を教えるのは基本 卑屈な共産党や過激派  文科省は、教師が学習指導要領の内容を的確に教えるための「手引書」として「学習指導要領解説書」を発行しているが、今…

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ロシアに還ったクリミア

評論家 大藏 雄之助 明らかだった住民意思 絶対の正義はない国際政治  ロシア大統領プーチンはかねてから「ユーラシア連合」の名でソ連時代の版図と威信を回復したいという野心を隠していなかった。そこに今回、独立を宣言したクリ…

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冷静要す露のクリミア併合

日本対外文化協会理事 中澤 孝之 ウクライナ騒乱の帰結 プロパガンダ戦争の様相に  昨年11月以来、混迷を続けたウクライナ情勢は3月18日、独立宣言後のクリミア自治共和国のロシアへの編入条約調印のあと、4月に入ってドネツ…

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中国全人代の概要と教訓

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 なおも急増する国防費 安倍政権批判で求心力強化  中国では今春、第12期全国人民代表大会(全人代)第2回総会が北京で開催された。そこで審議された李克強総理の政府活動報告(政府報告)の概要を整…

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消費増税と今後の日本経済

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 10兆円近い緊縮的効果 問われる第3の拡張的政策  日本銀行が「量的質的金融緩和(いわゆる異次元金融緩和)」を打ち出して1年たったこの4月に、政府は消費税率を5%から8%へ…

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ウクライナ危機と軍の動き

ロシア研究家 乾 一宇 露軍臨戦下で駆け引き 火を噴くソ連崩壊後の対立  時は巡る。ソ連崩壊を20世紀最悪の地政学的惨事と嘆いたプーチン大統領に好機が巡ってきた。父祖の地キエフ=ルーシ、そのウクライナの政治的混乱に乗じ、…

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集団的自衛権と憲法変遷理論

日本大学名誉教授 小林 宏晨 一定期間改憲を先取り 自衛隊で「解釈」は「変遷」  筆者のドイツでの指導教授、故フォン・デア・ハイテ男爵は、1951年のマインツ大学教授就任記念講演で「暗黙の憲法変遷と憲法解釈」をテーマとし…

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美しい宇宙解釈と醜い解釈

京都大学名誉教授 渡辺 久義 「史上最大の知的挑戦」 ウィルコックの核心的洞察  私(ともう一人の共訳者)の翻訳したデイヴィド・ウィルコック『ザ・シンクロニシティ・キー-宇宙と人生を導く隠れた叡智』(創造デザイン学会訳、…

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日朝交渉の再開と拉致問題

山梨学院大学教授 宮塚 利雄 強面の宋氏が微笑外交 “ただ”はあり得ない北朝鮮  北朝鮮がミサイルを発射している。以前ならば、ミサイルやロケットを発射する金があるのなら、人民の「食べる問題」を解決するために、白米やトウモ…

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ホリスティック教育の薦め

名寄市立大学教授 加藤 隆 霊性回復し問題に対処 人間論が欠落している教育学  先日、ターミナルケア(終末期医療)についての講演会に出席する機会があった。その中で演者が印象的な指摘をしていた。いのちには二種類あるというの…

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論難に返す靖国神社異見

評論家 髙橋 正 「荒ぶる魂を鎮める」処 憤懣を抱いて逝った戦死者  菩提寺が東京の小石川にあった関係で、筆者は毎年、お盆には帰路、「ミタママツリ」で賑わう九段の靖国神社に参詣するのを常とした。「護国の英霊を祀(まつ)る…

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中国の脅威に一致団結せよ

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 首相批判は方向が違う 米国は日本の味方と明快に  相変わらず中華人民共和国は日本の領海、領空を侵して挑発行為を続けている。過去26年間は軍事費を2桁で増額し続けている。直近の全国人…

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江戸城天守を見上げる五輪を

評論家 太田 正利  伝承すべき日本の「宝」 世界に誇る文化遺産の再建  2020年の東京オリンピック――前回の1964年には池田内閣の末期で、競技場等の施設整備、東海道新幹線と東京モノレールの開業、東京国際空港のターミ…

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武器輸出に新基準を定めよ

元統幕議長 杉山 蕃 判然としない技術の境目 国際共同開発は時代の流れ  政府の「武器輸出三原則」改定案が自民・公明の与党プロジェクトチームで了承された。誠に結構なことであり、昭和42年佐藤内閣によって提示された政府方針…

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クリミア問題と西側の結束

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 戦闘的行動とるロシア 指導力発揮迫られる独首相  ウクライナの自治共和国であったクリミア半島がロシアに併合された。国際法や国際世論を完全に無視した大胆不敵な行…

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ウクライナ情勢に観る「好機」

東洋学園大学教授 櫻田 淳 びくびくしているロシア 対応に「創造性」要する日本  「ロシアは常に、びくびくしている」。ロシアは、建国以来、幾度となく外敵の侵入を受けてきた事情を反映し、こうした安全保障上の切迫意識を持って…

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東大の入試制度改革の混迷

評論家 大藏 雄之助 9月入学挫折し多様化 大学ランキングを過剰意識  日本の大学は制度疲労をきたしており、入試の方式を含めて文科省も種々提案しつつあるが、その契機となったのは東大だったから、今回はそれをとりあげたい。 …

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大震災3年に宗教を考える

哲学者 小林 道憲 文明を再生させる役割 科学発展しても不安な人心  わが国が東日本大震災に見舞われて丸3年になり、徐々にではあるが復興しつつあるようである。ただ、あまり注目されていないことだが、この大震災からの復興で宗…

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