消費増税と今後の日本経済
編集局 2014/4/14 経済|Viewpoint [会員向け]
10兆円近い緊縮的効果
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫
日本銀行が「量的質的金融緩和(いわゆる異次元金融緩和)」を打ち出して1年たったこの4月に、政府は消費税率を5%から8%へ引き上げた。異次元金融緩和は、97年度から15年間続いたデフレからの脱却を狙う政策であり、消費増税は高齢化による社会保障費の膨張で趨勢(すうせい)的に財政赤字が拡大するのを止めようとする政策である。デフレ克服も財政赤字拡大阻止も、現下の日本経済にとって大切な課題であり、二つの政策の狙いは正しい。
...【全文を読む】