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特定秘密保護法制定に思う
ロシア研究家 乾 一宇 先進各国より甘い制度 メディアのあり方検討を 我が国をとりまく安全保障環境は、民主党政権の内外政策の後遺症やオバマ大統領の「もはやアメリカは世界の警察官ではない」に象徴される米国の国力低下、それ…
名護市長選結果は予想通り
沖縄大学教授 宮城 能彦 「誇り」を傷つけたお金 沖縄問題は県民感情の問題 名護市長選挙が終わった。 結果は、普天間基地の辺野古への移設に反対する現職の稲嶺進氏が、移設推進を訴えた前自民党県議の末松文信氏を大差で破り…
「靖国」不戦の誓い積極発信を
評論家 太田 正利 世界中の戦没者を祀る 戦犯の為にミサをあげた法王庁 昨年末の安倍総理による靖国参拝に対し、中韓両国がまたまた問題にしているようだ。もううんざりで、いい加減にしてもらいたい。ここでは、所謂(いわゆる)…
政敵を恩赦した露大統領
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 ソチ五輪控えた配慮か 独がユダヤ系富豪に助け船 ロシア大統領ウラジーミル・プーチンの恩赦によって旧臘(きゅうろう)20日に刑務所から10年ぶりに釈放された元石油大手ユコス社長ミハイル・…
政治案件「靖国神社」の退場を
東洋学園大学教授 櫻田 淳 純然たる慰霊と鎮魂に 参拝のタイミングには疑問 昨年末、安倍晋三(内閣総理大臣)は、靖国神社参拝に踏み切った。参拝半月を経た時点での「読売新聞」世論調査の結果に拠れば、靖国参拝への評価は、「…
安倍内閣の防衛政策に思う
元統幕議長 杉山 蕃 国家像を示した「戦略」 兵力量が薄い大綱・中期防 昨年12月、国家安全保障戦略、平成26年度以降に係る防衛計画の大綱(新大綱)、新中期防衛力整備計画(25中期防)が閣議決定され、安倍内閣の防衛政策…
都知事選を誤導する「原発」
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 国政と違う地方の選挙 現実的政策、能力、人格見よ 民主主義国家において一番有難いことは国民が政府を批判できることである。同時に批判するだけではなく、民主主義社会において国民は政府…
明治医学界のユダヤ系恩師
獨協大学教授 佐藤 唯行 差別と闘ったエーリッヒ 秦佐八郎、志賀潔を育てる 今から百年ほど前、梅毒は今日のエイズと同じぐらい、人々から恐れられた病であった。 その特効薬サルバルサンを1909年に開発したのがパウル・エ…
日本の軍国主義を疑う米国
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 首相イメージに誤解も 靖国参拝で攻勢に出た中国 安倍総理の靖国参拝に対し、アメリカ政府をはじめ議会やメディアも一斉に非難を表明している。特定秘密保護法の制定…
最高裁判所の奇怪なる判決
弁護士 秋山 昭八 家族観への影響は深刻 公務員の政治活動に規制を 昨今1年間に理解に窮する最高裁判決3件について触れてみたい。 平成24年12月7日最高裁判所第二小法廷は、政党機関紙を集合住宅の郵便受けに配布したと…
付和雷同するマスコミの罪
評論家 大藏 雄之助 事実報道を怠る反対論 「講和」から秘密保護法まで ジャーナリズムは「社会の木鐸(ぼくたく)」と言われるように世間の実相を伝える機関であるが、日々の行政府の発表に対して批判的な視点で論評を加えること…
「免疫力」を保つ養生の秘訣
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 天理の自然に従うこと 老いを健やかに生きる旅路 昨今、生活のリズムが崩れて心身の不調を訴える人々が増え続けている。それは取りも直さず「免疫力」の低下に外ならないのである。その「免…
「靖国参拝」への国際理解を
教育研究者 杉原 誠四郎 外務省に求めたい役割 戦争事務失態の反省を原点に 昨年末、12月26日、安倍政権発足から1年になるこの日、安倍首相は靖国神社に参拝した。韓国、中国が早々に異論をはさむのは織り込みずみだが、アメ…
脱デフレは期待成長率次第
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 上昇したデフレーター 企業にビッグプッシュ必要 物価の基調を示す全国消費者物価(除生鮮食品、以下コア物価)の前年比が、昨年6月からプラスに転じ、11月にはプラス1・2%と…
グローバリズムの落とし穴
NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 カネ稼ぎが損なう文化 麗しいローカリズムを作れ 一時、日本では「国際化」という表現がもてはやされた。しかも、多くの場合、「国際化」とは「アメリカナイズ」を意…
新疆は中国の一大起爆地帯
歴史家 金子 民雄 半強制結婚の同化政策 暴動要因せっせと作る当局 昨年の10月、新疆ウィグル自治区のウルムチで、中央アジアの学術会議があるので参加して欲しいと、招待状がとどいた。ところが、体調が思わしくなく、とうとう…
我が国防衛体制強化の年に
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 尖閣へ攻勢かける中国 防空識別圏設定の教訓から 中国は11月23日に東シナ海上空に防空識別圏(ADIZ)を設定したが、力で現状変更を迫る強硬措置として懸念され、アジア諸国は警戒感を強めてい…
米国も中国も弱体化する年
在米外交評論家 那須 聖 栄枯盛衰は世の常なり 目安となる通貨や国内状況 国家の運命(盛衰)は、その国の通貨の運命(盛衰)と不可分な関係にある。――以上は1976年にノーベル経済学賞を受賞したミルトン・フリードマン博士…
今日の文明と宗教を考える
哲学者 小林 道憲 欲望氾濫する現代文明 自然を地盤に宗教の復興を 未曾有の大災害と犠牲者を生みだした東日本大震災に見舞われて、早や2年10カ月にもなる。その爪痕は、今なお修復はされていない。しかし、この大自然の与えた…
新しい宇宙秩序形成と日本
慶應義塾大学教授 青木 節子 米欧と行動規範を先導 時代遅れになった宇宙条約 「宇宙の憲法」ともいわれる宇宙条約が発効してから半世紀近くがたった。その間、国連はさらに四つの宇宙関係条約の作成に成功したが、そのうち三つは…
「アラビアのロレンス」追想
麗澤大学教授・評論家 松本 健一 鮮やかなアカバの岩山 乾燥し存在分かつ砂漠の美 12月のはじめ、わたしはイスラエルのテルアビブからエイラートへ、そこからヨルダンのアカバをへてペトラ遺跡へ、という旅をしていた。しかし、…
危機に安倍政権誕生の幸運
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 中国暴走に毅然と対応 インド・東南アジアで成果 2013年も世界日報の編集関係者はじめ、読者の皆様には大変お世話になり御礼申し上げます。2013年はアジアの情勢も激しく動いた1年…
自主防衛を目指すべき情勢
軍事評論家 竹田 五郎 頼れないオバマ米政権 「単独自力」でなく“自助努力”を 米経済誌「フォーブス」今年の「世界で 最も影響力のある人々」の番付によれば、オバマ米大統領は2位に降格した。シリア化学兵器対策、情報機関…