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中国を利する「琉球」学会

評論家 太田 正利 付け込まれる独立研究 団結して領土・住民を護れ  南太平洋において、ヴェトナムやフィリピンが中国とそれぞれの海域の諸島を巡って紛争を生じている。この問題は他人事ではない。第2次大戦の頃は「新南群島」と…

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マレーシア機撃墜の惨劇

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき プーチン露大統領に責任 原因はウクライナ東部支配  ウクライナ東部でマレーシア航空機(MH17便)が撃墜され、子供80名を含む無実の民間人298人が死亡した。…

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すでにスタグフレーション

日本金融財政研究所所長 菊池 英博 国土強靭化へ舵を切れ 物価上昇で実質賃金は下落  4月から消費税が8%に引き上げられた。全国紙や証券関係者などには、実体経済への影響は想定内でマイナスの影響は少ないと伝える情報が多い。…

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亡命ユダヤ系音楽家の楽園

獨協大学教授 佐藤 唯行 戦前日本で学芸に貢献 露・東欧の隔離政策逃れる  1930年代から40年代、日本在住で名のある外国人音楽家の多くが東欧出身のユダヤ系だった。NHK交響楽団の前身に常任指揮者として招かれたヨーゼフ…

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中国AIIB構想と韓国の行方

東洋学園大学教授 櫻田 淳 東アジアの危機要因に 繁栄の条件を損なう朴政権  アジア地域における国際情勢の危機要因を語るとき、従来、当然のように事例として挙げられてきたのは、北朝鮮による核・ミサイル開発の動向であったけれ…

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地球の環境を創造する人類

哲学者 小林 道憲 技術と文化が相互作用 倫理学で問題考え直す必要  最近の発達した生殖技術では、精子や卵子を冷凍保存して、生産年齢が終わってから妊娠子育てをするということも可能になり、遺伝子解析技術や遺伝子操作技術によ…

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徐才厚大将の党籍剥奪事件

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 軍も整風運動の標的に 戦争なく緊張緩み腐敗蔓延  習近平指導部は発足以来、反腐敗闘争を進めてきたが、中国共産党執政の正当性が挑戦に晒(さら)されるとして、それを整風運動にまで発展させつつある…

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「呻吟語」に学ぶ心の処方箋

メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 人生を豊かにする品格 「超高齢社会」に生きる秘訣  いま、我国の人口は総務省の推計によれば65歳以上が25%を超えて、3190万人に達している(2013年10月)。更に、2055年…

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楽観許さぬ本年度経済成長

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 厳しい家計消費の伸び 設備投資、輸出とも期待薄  消費税率が3%引き上げられ、8%となってから1四半期が経過した。予想通り、消費増税前の駆け込み需要の反動で、4月と5月の経…

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進む「ワークライフバランス」

弁護士 秋山 昭八 家庭時間増やす改正法 男性の育児参加へ意識改革を  近時、労働基準法改正や育児介護休業法が改正施行されるに至ったが、これらは「ワークライフバランス」の考え方を基本的に取り入れたものであり、今後の労働法…

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集団的自衛権論争の空疎さ

評論家 大藏 雄之助 問題は中国の覇権主義 全世界に向け日本の広報を  与党の集団的自衛権発動の、いわゆる「新3要件」に関する協議で、座長の高村自民党副総裁が私案として提示した「国民の権利が根底から覆されるおそれがある場…

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復讐と分裂の「イスラム国」

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 イラク旧政権派も共闘 軍事攻撃を懸念するサウジ  古来より西のナイル・エジプト、東のメソポタミア・イラクは、レバント(地中海東部沿岸の中東地域)を中軸として、釣り合い人形の弥次郎兵衛の如…

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政商が牛耳るウクライナ政治

ロシア研究家 乾 一宇 暴力に訴えた権力闘争 露の90年代と似た国富簒奪  親露派のP・ヤヌコビッチ大統領(地域党。肩書きは当時、以下同じ)が2月の政変で追われ、それにとって代わった親欧米派の暫定政権によって5月25日、…

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日米同盟を深める後方支援

軍事評論家 竹田 五郎 集団的自衛権で検討を 中国に甘かった周辺事態法  第2次世界大戦による多大の戦禍は、世界の人々に戦争の悲惨さを体験させた。各国は平和への道を希求し、国連を創設し、集団安全保障を平和への道とした。集…

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祖国を愛せなくした日本人

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 続く世論のミスリード 目に余る愛国主義は中韓に  今、日本中の人々がワールドカップに夢中になっている。特に日本代表の試合になると惜しみない応援をしていた。帰化日本人である私の家内も…

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お粗末な中国機の接近事態

元統幕議長 杉山 蕃 未熟飛行で衝突の恐れ 国際法規に立脚した軍規を  東シナ海におけるわが海上自衛隊、航空自衛隊機に対する中国戦闘機の接近飛行が頻発し、その映像が報道されている。空中10㍍、20㍍といった至近距離への接…

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中東を破壊するイラク情勢

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 放置できないISIS 宗派戦争に拡大する可能性  イラクの状況が急激に悪化している。アルカイダの一部も避けるほど過激な武装組織「イラクとシリアのイスラム国家(…

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人口減少解決の正道を問う

NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 一家団欒の家族の絆を 労働力問題で女性を扱うな  一朝一夕には解決しない複雑で厄介な問題は、常に我々の周りに存在しているものだ。その中でも、「少子化問題」ほど…

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世界最高峰めぐる国の争い

歴史家 金子 民雄 聖なる秘峰も今や俗峰 エヴェレストに及ぶ商業主義  日本に住んでいると、どこを向いても山だらけ、山のない場所などない。だからかどうか知らないけれど、2年後(2016年)の8月11日を、「山の日」の祝日…

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日露戦争と仏ユダヤ大富豪

獨協大学教授 佐藤 唯行 露仏同盟下で対日支援 渋沢栄一と出会ったカーン  日露戦争中の1905年、パリの駐仏公使、本野一郎のもとをひとりの小柄な紳士が来訪した。紳士は日本政府が発行する公債を自分の人脈で売りさばいてやろ…

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同性愛に意見する欧米事情

日本大学名誉教授 小林 宏晨 他の人の自由と尊厳は ヒルクルーバー氏論文から  欧米ではホモセクシャルについて論議する機会は誰にでも開かれている。これは主に少数派の保護の問題である。が、以下のボン大学教授クリスチャン・ヒ…

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中国には「日米比越連合」で

拓植大学日本文化研究所客員教授 濱口 和久 野心的行動に対抗せよ 尖閣で潜水艦基地化を狙う  5月26日、ベトナムと中国が領有権を争っている南シナ海のパラセル諸島(中国名・西沙諸島)周辺に建設された、中国の石油採掘(ガス…

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戦争抑止する集団的自衛権

教育研究者 杉原 誠四郎 平和追求した憲法9条 公明党も与党として容認を  安倍首相の集団的自衛権容認への憲法解釈の変更をめぐる動きは、なかなか進まない。言うまでもなく、政権与党となっている公明党が抵抗しているからだ。 …

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