社説 rss

【社説】泉立民新代表 党再建へ気概持ち新風を

 衆院選敗北の責任を取って辞任した立憲民主党の枝野幸男前代表の後任に、泉健太氏が決選投票の末、選出された。閣僚経験もなく全国的な知名度は低いが、野党第1党の顔として来年の参院選に臨むことになる。「政権交代の受け皿となる」…

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【社説】アジア欧州会議覇 権主義強める中国に対抗を

 アジアと欧州の53カ国・機関で構成するアジア欧州会議(ASEM)の首脳会議がオンラインで行われた。  会議では、インド太平洋地域への関心を強める欧州が民主主義の価値観の重要性を強調し、とりわけ中国の強権的な姿勢に警戒感…

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【社説】オミクロン株 水際対策・情報収集に万全を

 新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が、世界的拡大の兆候を見せている。  感染力が増加し、ワクチンが効きにくい可能性が指摘されている。水際対策や情報の収集・分析などに万全を期し、日本国内での感染を抑えていく…

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【社説】中露軍事協力 わが国は恫喝に屈するな

 中国とロシアが軍事協力強化の動きを見せている。10月には中国海軍とロシア海軍の艦艇合わせて10隻が津軽海峡を西から東へ通過した。その後、この合同艦隊は訓練を重ねながら太平洋を南下し、大隅海峡を抜けて東シナ海に入るなど日…

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【社説】辺野古移設 設計変更不承認は無責任

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、同県の玉城デニー知事が、埋め立て海域にある軟弱地盤の改良工事に伴う政府の設計変更申請を承認しないと発表した。  普天間の危険性を除去するためにも、辺…

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【社説】みずほ銀行 企業風土改革が大きな課題

 金融庁は、みずほ銀行で相次いで発生したシステム障害を受け、同行とみずほフィナンシャルグループ(FG)に対し、9月に続く今年2度目の業務改善命令を出した。 システム障害で改善命令  みずほ銀では2月から9月にかけ、計8回…

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告発後消息不明の彭帥さん、イベントに参加か

【社説】彭帥選手問題 中国の幕引き許さぬ追及を

 中国の著名女子プロテニス選手、彭帥さんが、元共産党最高指導部メンバーに望まない性的関係を強要されたと告発した後、当局の監視下に置かれているとみられる問題では、都合の悪い言論を徹底的に弾圧しようとする共産党政権の体質が浮…

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将棋の藤井聡太、最年少19歳3カ月で四冠に

【社説】藤井最年少四冠 新時代開いた圧倒的な強さ

 第34期竜王戦7番勝負を4連勝で制し、王位、叡王、棋聖と合わせて最年少四冠となった藤井聡太四冠。これまでも数々の最年少記録を達成してきた19歳の天才棋士が、新たな金字塔を打ち立てた。  羽生九段の記録を更新  将棋界で…

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【社説】共産党閣議決定 「敵の出方」への警戒は必要

 政府は「現在においても、日本共産党のいわゆる『敵の出方論』に立った暴力革命の方針に変更はないものと認識している」との答弁書を閣議決定した。  衆院選挙で共産党による1950年代の暴力革命路線が野党共闘における一つの問題…

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【社説】経済対策機 を逃さず再生に取り組め

 政府は新型コロナウイルス禍の長期化などに対応する新たな経済対策を決定した。財政支出は過去最大の55・7兆円、民間支出などを含む事業規模は78・9兆円である。  中身に疑義あるものもあるが、岸田文雄政権の経済再生への決意…

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【社説】大谷選手MVP 次世代に勇気与えた挑戦

 米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手が今季のア・リーグ最優秀選手(MVP)に選出された。投打の「二刀流」による活躍で、大リーグの常識を打ち破り、一つの頂点を極めた。その挑戦する姿勢は、日米の野球ファン、とりわけ次に続く…

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立憲民主党代表選の共同記者会見に臨む、(左から)西村智奈美、小川淳也、泉健太、逢坂誠二の4候補者=19日午後、東京・永田町

【社説】立民代表選 枝野路線の反省なき争い

 衆院選敗北の責任を取って辞任した立憲民主党の枝野幸男前代表の後任を選ぶ代表選がスタートした。立候補した逢坂誠二、泉健太、小川淳也、西村智奈美の4氏は共同記者会見で党勢回復や野党共闘の在り方などについて見解を表明した。 …

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【社説】米議会報告 中国の覇権拡大を抑えよ

台湾侵攻能力高まる  報告書は、中国が2020年を「台湾侵攻に必要な能力を開発するための重要な節目」と捉えていたと指摘。中国軍は20年近くにわたって近代化を進め、台湾侵攻初期段階で2万5000人の部隊を台湾に上陸させる能…

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【社説】高齢運転者 事故防止策の強化が急務

 また、高齢運転者による重大事故が発生した。大阪府大阪狭山市のスーパーで、89歳の男の運転する車が店舗に衝突し、3人が死傷する事故が起きた。  事故を防ぐための取り組みは進んでいるが、さらなる対策が急務だ。  運転ミスで…

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【社説】米中首脳会談 台湾の現状維持し対中抑止を

 米国のバイデン大統領と中国の習近平国家主席による米中首脳会談がオンライン形式で行われ、米中対立が偶発的衝突に至る危機を回避するため対話を継続する方向だ。しかし習氏は台湾統一実現を主張しており、対話が緊張緩和を演出するだ…

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【社説】GDPマイナス 焦らず経済再生の基盤整えよ

 2021年7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は、実質で前期比0・8%減、年率では3・0%減と2四半期ぶりのマイナス成長で、個人消費や輸出など総崩れとなった。  新型コロナウイルスの「第5波」による緊急事態宣言の発令…

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【社説】拉致問題 全被害者の帰国実現を急げ

 13歳の中学生だった横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから44年が過ぎた。  めぐみさんをはじめとする拉致被害者の家族は高齢化が進み、被害者との再会を果たせずに世を去る人も増えている。政府は一日も早く、全ての被害者の帰…

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【社説】コロナ総合対策 医療の備えあれば心強い

 政府は新型コロナウイルスの「第6波」に備えた総合対策の「全体像」を決定した。入院受け入れ体制を今夏の「第5波」ピーク時の約3割増しとすることなどを柱としている。医療の備えがあれば心強い。その下で感染対策と経済社会活動の…

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【社説】中国の歴史決議 習近平長期政権の幕開け

 習近平長期政権の幕開けとも言える歴史決議だった。中国共産党の重要会議である6中総会(第19期中央委員会第6回総会)は、党創建100年を総括する歴史決議を採択し閉幕した。  歴史決議は1945年に毛沢東、81年に鄧小平の…

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【社説】入国制限緩和 煩雑な手続きや行動制限

 海外とのビジネスや経済活動の活発化のために新型コロナウイルスの水際対策が緩和された。これまで入国者に求められてきた原則14日間の自宅待機期間が、条件付きで3日に短縮された。歓迎すべきことだが、手続きが煩雑で入国者や受け…

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【社説】第2次岸田内閣 改憲にスピード感持って臨め

 第206特別国会で岸田文雄首相(自民党総裁)が第101代首相に選出され、自公連立の第2次岸田内閣が発足した。10月の衆院選で議席を減らしながらも自民が単独で絶対安定多数の261議席を獲得し、国政運営の主導権を掌握する中…

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【社説】辺野古移設地 地域の平和と安定に不可欠

 松野博一官房長官が沖縄県庁で玉城デニー知事と会談した。玉城氏は、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)を名護市辺野古へ移設する政府方針は「危険性の除去につながらない」と主張し、直ちに中止するよう要求。松野氏は現行計画の実施が…

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【社説】電車内の凶 行避難の在り方が問われる

 東京都調布市を走行中の京王線車内で乗客17人が刺されるなどした事件が発生した。逃げ場のない電車内の凶行にどう対処するかが問われている。  窓を開けて車外に避難  事件を起こした服部恭太容疑者は、調布駅で特急に乗車直後、…

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