社説 rss

【社説】ウクライナ協議 ロシアの要求を跳ね返せ

 ウクライナ国境付近で軍を増強するロシアへの対応をめぐって米欧とロシアが協議を続けてきたが、主張の隔たりは埋まらず、解決の糸口は見つからなかった。ロシアは北大西洋条約機構(NATO)の東方不拡大を求め、加盟を目指すウクラ…

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【社説】通常国会開幕 感染対策、国のかたち議論を

 第208通常国会が開幕し、岸田文雄首相が初の施政方針演説を行った。この中で「最優先課題」と位置付けた新型コロナウイルス対応、経済再生の要とする「新しい資本主義」、喫緊の課題とする少子化対策や子供政策、中国や北朝鮮の軍事…

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11日、北朝鮮の国防科学院が行った「極超音速ミサイル」の試射(朝鮮通信・時事)

【社説】米朝関係 平行線では脅威除去できぬ

 年明けから米朝の目まぐるしい応酬が続いている。北朝鮮が「極超音速ミサイル」を2度発射したことを受け、米国が新たな経済制裁を発表すると、今度はこれに反発した北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射。米国が再度、北朝鮮への非難を強…

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【社説】待機期間短縮 追加接種加速と両輪で進めよ

 全国的に感染が急拡大している新型コロナウイルスの「オミクロン株」対策として、政府は感染者の濃厚接触者に求める待機期間を14日間から10日間に短縮すると発表し、都道府県に通知した。社会機能維持のための措置だが、ワクチンの…

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【社説】名護市長選 沖縄と日本の平和守る選択を

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設予定地の辺野古を抱える名護市長選が、あす告示される。  辺野古移設に関しては賛否が割れているが、有権者には沖縄そして日本の平和と安全を守るための選択をしてほしい。  コロナ拡大で…

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11日、北朝鮮の国防科学院が行った「極超音速ミサイル」の試射(朝鮮通信・時事)

【社説】極超音速ミサイル 敵基地攻撃能力で対北抑止を

 北朝鮮が年明け早々、無謀な武力挑発を繰り返している。変則軌道で地上レーダーでは捉えにくい「極超音速ミサイル」とみられる飛翔体の発射実験を5日と11日に行った。実戦配備されれば従来のミサイル防衛システムの網の目をかい潜(…

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【社説】中国主席告発ト ルコのウイグル人と連帯を

 中国・新疆ウイグル自治区での中国当局の抑圧から逃れた少数民族のウイグル人が最も多く暮らしているトルコで、19人のウイグル人が習近平国家主席はじめ中国共産党幹部や治安当局者112人を「民族虐殺に関与した」などとして、トル…

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【社説】カザフスタン 中露の影響力強化を懸念

 中央アジアのカザフスタンで燃料価格高騰に端を発した反政府デモが全国に広がり、武力鎮圧で多くの死者が出た。  カザフのトカエフ大統領はデモ隊を「テロリスト」と決め付け、治安当局や軍に警告なしの射殺を認めた。こうした弾圧は…

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米上院がエマニュエル駐日大使承認、近く着任へ

【社説】新駐日米大使 同盟深化への尽力に期待

 2年以上にわたって空席が続いた駐日米大使に、ラーム・エマニュエル氏が近く着任する。  議会での人脈が広く、バイデン米大統領とも直接話ができるエマニュエル氏の大使就任は、日米関係の強化に大きく寄与しよう。  2プラス2に…

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【社説】新成人に望む 21世紀生まれの新風起こせ

 きょうは成人の日。新成人は2001年、21世紀最初の年の生まれだ。長引く新型コロナウイルス禍での成人式となるが、21世紀生まれの先頭ランナーとして困難に直面する世界に新しい風を吹き込んでもらいたい。 世界はネットで1秒…

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【社説】3県まん延防止 追加接種の前倒しを急げ

 国内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者が8000人を超えた。きょうから沖縄、広島、山口の3県に「まん延防止等重点措置」が適用されるが、何より急ぐべきはワクチンの追加(3回目)接種の前倒しである。  沖縄は3日…

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【社説】日豪円滑化協定 「準同盟国」との連携強化を

 岸田文雄首相とオーストラリアのモリソン首相は、自衛隊と豪軍が互いの国に滞在した際の法的地位を定める「円滑化協定(RAA)」に署名した。  日本は豪州を、米国に次ぐ「準同盟国」と位置付けている。インド太平洋地域で覇権主義…

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【社説】新年の日韓関係 正常化へ「反日」自制を

 戦後最悪とまで言われた日韓関係の改善が急務だ。韓国は文在寅政権発足後、元慰安婦問題をめぐる前政権時の合意を事実上反故(ほご)にし、元徴用工訴訟の大法院(最高裁)判決によって作り出された国際法違反の状態を放置するなど、歴…

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【社説】首相年頭会見 緊張感持ち国難克服に挑め

 岸田文雄首相は歴代首相恒例となっている伊勢神宮参拝の後、年頭の記者会見を行った。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が急速に拡大しつつある中、「大胆に挑戦する」とする一方、「慎重であるべきところは慎重に物事を進め…

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【社説】新年の日本経済 再生に警戒要す感染「第6波」

 新年2022年の日本経済がスタートした。20、21年と新型コロナウイルスの感染拡大に振り回されたが、今年はどんな展開になるか。  新しい変異株「オミクロン株」の市中感染が各地で確認され、全国の感染者数も増加傾向にある。…

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【社説】外交・安保政策 敵基地攻撃能力の保有を

 2022年は岸田政権の実力と真価が問われる年である。中でも安全保障や外交の分野で取り組むべき課題は多い。  国家安保戦略改定へ  岸田文雄首相は本年末をめどに国家安全保障戦略や防衛計画大綱などを改定し、防衛力強化に向け…

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【社説】新年日本の課題 変化のうねり舵取り誤るな

 2022年が明けた。長引く新型コロナウイルス禍の中にあるが、新時代への大きなうねりは既に始まっている。それらは日本という国の存廃に直結し、世界の平和と秩序を左右する。確かな舵(かじ)取りで、創造的な歩みを強く踏み出す年…

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【社説】主張 年頭にあたって

本紙主幹・黒木正博 警戒すべき新冷戦下の思想混迷  2022年の年が明けた。今年もさまざまな「歴史」の節目を迎える。例えば沖縄の本土復帰50周年(5月)。小泉純一郎首相と金正日総書記との日朝首脳会談20周年(9月)。沖縄…

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アスリートが集結、今こそスポーツの力を!

【社説】21年の日本 国民の選択眼が道を拓いた

 新型コロナウイルス禍が全国に広がる中、今年の夏は東京五輪・パラリンピックが開かれ、秋には任期満了後の総選挙が実施された。その都度、国民一人ひとりの「選択眼」が問われたが、全体的に良い結果を残したと言えるのではないか。 …

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【社説】21年の世界 警戒要する中露の連携強化

 今年は、人権問題や台湾情勢などをめぐって米国と中国との対立が一段と激化した一年だった。1月に就任したバイデン米大統領は、中国を「最も深刻な競争相手」と位置付け、日米、オーストラリア、インド4カ国の連携枠組み(クアッド)…

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【社説】防衛費過去最大 隙のない体制の整備を急げ

 2022年度の予算案が閣議決定され、防衛費は前年度比1・1%増の5兆4005億円が計上された。過去最大の額で10年連続の増加となった。 補正と合わせ6・1兆円  内訳を見ると、強まる中国の脅威に対処するための事業が中心…

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【社説】来年度予算案 経済再生し成長基盤整えよ

 政府は2022年度予算案を閣議決定した。一般会計総額は21年度当初予算比0・9%増の107兆5964億円で、10年連続で過去最大を更新した。  長引く新型コロナウイルス禍によって傷んだ経済の再生と岸田文雄首相が掲げる「…

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【社説】こども家庭庁 左翼理念排除し家庭支えよ

 子供政策の司令塔となる新組織が「こども家庭庁」として2023年度に創設されることが決まった。これまでは「こども庁」という名称が想定されていた。 課題への一元的取り組み  未来を担う子供に関する問題は、課題への直接的な対…

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