コラム
新型コロナウイルスの感染拡大以降、リモート…
新型コロナウイルスの感染拡大以降、リモート(遠隔)出演と呼ばれる手法を用いるテレビ番組が多くなった。その場合、出演者同士の発言が重なることがある。分割されたテレビ画面の中で譲り合う場面も多い。インターネットにおけるタイ…
金正恩の影
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 『荘子』(中国戦国時代の思想家で、道教の始祖の1人とされる荘子の著書)の漁夫編に影の話が登場する。 「ある人が自分の影に怯え、自分の足跡がつくことが嫌で、これを取り去ろうと走り始…
少しホッとする外出の光景-米国から
地球だより 米国で外出制限の緩和が進む中、徐々に外出する人が増えてきている。 筆者の住むバージニア州北部は、経済活動再開の第1段階に入った。小売店は入場制限した上で開店できるほか、飲食店は屋外席で客にサービスを提供し…
図書館は学生時代から好きな場所の一つだ…
図書館は学生時代から好きな場所の一つだった。授業の合間の時間をそこで過ごし、家で書いたリポートを清書したのもそこだった。地元の図書館は仕事でも使うことがある。新聞や雑誌に目を通すことができるからだ。 だがここしばらく…
コロナ禍の中で デモがある世界、ない日本
60年前の今月、学生の安保闘争で日本は大揺れ。国会前デモで死者も出た。 大学1年生の私も誘われてデモに行ったら、警官隊の背後に屈強な暴力団員が樫(かし)の棒を手にズラリ並んでいる。恐かった。日米安保条約問題もよく判(…
観光客の激減で行き場を失った壺屋焼
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 新型コロナウイルスの感染拡大で、国内外からの観光客が激減したことに伴い、売り上げが落ち込んでいる壺屋陶器事業協同組合(島袋常秀理事長)はこのほど、インターネットを通じて資金を募るク…
病院に足を運ばなくても、パソコンやタブレット…
病院に足を運ばなくても、パソコンやタブレット、スマートフォンを通じて医師の診察を受けられる「オンライン診療」。政府が初診でも可能にする措置を取ったことで、これを導入する医療機関が急増している。 政府の5月半ばの公表に…
国民は都市封鎖を支持-イタリアから
地球だより 6月に入り、新型コロナウイルス感染がピークアウトしたことを受け、欧州では3月中旬から施行してきた規制を緩和し、国境制限も段階的に解除する国が増えてきた。一時期、欧州最大の感染地だったイタリア北部ロンバルディ…
コロナ禍は世代交代の契機になるか?
新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの日常を大きく変えた。最も目に付くのがインターネットを通じた人間関係が多様化したことだ。コロナ以前もインターネットはメールやチャット、写真や動画の交換を通じ、プライベートやビジネス…
散歩コースにある公園の皐月(さつき)の…
散歩コースにある公園の皐月(さつき)の生け垣は、緑葉の中に濃いピンクの花が咲き乱れて引き立っている。だが、それより目を奪われるのは生け垣の周りで地面に這(は)って白十字の白い星を散らしたように咲く花である。やや濃い緑葉…
米宇宙企業スペースX社が開発した有人…
米宇宙企業スペースX社が開発した有人宇宙船「クルードラゴン」の打ち上げが成功した。米国の有人宇宙飛行は、2011年に運用を終えたスペースシャトル以来9年ぶりで、民間の打ち上げ成功は初めて。 トランプ大統領は「米国の大…
朝、目覚めると、妻が台所でまな板の上で…
朝、目覚めると、妻が台所でまな板の上で何かを刻んでいるトントンという音が聞こえた。パンがいい具合に焼ける匂いも。ステイホームで家で仕事をするようになって、朝がゆったりと過ぎていくことを感じている。 出勤時間に合わせる…
極左組織アンティファ 目標は「米国の破壊」
コミンテルン指示に由来 警察に拘束された黒人男性ジョージ・フロイドさんの死亡を受けて全米に暴力や略奪が拡大したことで、捜査当局は極左組織アンティファの関与を疑っている。過激派組織に詳しい警察当局者によると、アンティファ…
本当に悲しい知らせだ。北朝鮮に拉致された…
本当に悲しい知らせだ。北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父親で、拉致被害者家族会の初代代表を務めた横田滋さんが老衰のため87歳で亡くなった。40年余りにわたって救出活動を続けたが、めぐみさんとの再会を果たさずに逝った無…
「つれづれなるままに」が『徒然草』の冒頭…
「つれづれなるままに」が『徒然草』の冒頭部分だ。これは「序段」で、その次が「第1段」。第243段まで続く。「つれづれ」が問題だ。通常は「退屈」と訳される。辞書にもそう書いてある。それで間違いはないのだが、それでは不十分…
オンライン入社試験-韓国紙セゲイルボより
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「5%の食塩水に塩40グラムを入れると、25%の食塩水になった。この時、最初の5%の食塩水の量はいくらか」 先月30、31の両日に行われたサムスングループの入試試験、サムスン職務…
腕自慢の伸びーるアイス-トルコから
地球だより トルコ最大の都市であるイスタンブールは、暑くなってきたこの時期、そこら中にドンドルマ売りが道にあふれる。しかも売り子は男性ばかりで、ますます暑さが増してくる。 このドンドルマとはトルコ風アイスのこと。公園…
今年はドイツの宗教社会学者マックス・…
今年はドイツの宗教社会学者マックス・ウェーバーの没後100年。6月14日が命日で、これを記念する出版物も刊行されている。ジャーナリズムでも引用されることの多い人物だ。 神々の闘争、正当性、カリスマなど、彼の名と共に語…
「慰霊の日」式典、なぜ会場を変更したか?
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 私のお墓の前で泣かないでください。そこに私はいません。眠ってなんかいません―― 2009年にヒットした秋川雅史の「千の風になって」の一節だ。糸満市摩文仁の沖縄県平和祈念公園の平和…
米国ミネソタ州で黒人男性が白人警察官の…
米国ミネソタ州で黒人男性が白人警察官の拘束中に死亡したことに抗議するデモが全米140以上の都市に広がり、一部が暴徒化して収束が見えない。トランプ大統領は、暴動を「国内テロ活動」と厳しく非難。各州知事に州兵による鎮圧を求…
シングルマザーの奮闘-韓国から
地球だより 40年くらい前、韓国の地方にある小学校での出来事だ。教室で児童たちの筆箱がなくなる“事件”が起こり、先生が女子児童の目の前に立ち、いきなり犯人扱いした。 理由は「お父さんがいない子だから」。女子児童は10…
「人体の複雑さ」について考えてみよう
「人体の複雑さは無限だが、人知は有限だ」。心臓手術を受けて脳に重い障害が残り寝たきりとなった女児(9)とその両親が、医師にミスがあったとして、手術を行った大学病院に損害賠償を求めた訴訟で、裁判長が判決の中で述べた言葉だ…
中国の全国人民代表大会が「国家安全法」を…
中国の全国人民代表大会が「国家安全法」を香港に導入する方針を決定したことに対する新聞論調などから。「断じて容認できない」と拳を振り上げたのは産経(29日付)と朝日(27日付)。読売(29日付)は「中国の動きは到底容認で…