コラム
尹東柱(ユンドンジュ)は没後に1冊の詩集…
尹東柱(ユンドンジュ)は没後に1冊の詩集が出されただけの朝鮮詩人だが、それを論じた著作は膨大な数に上る大きな存在。没後50年目の1995年には、学んだ同志社大学のキャンパス内に詩碑が建立された。 「尹東柱を眺める3カ…
広がる心のディスタンス
難民をコロナが一層苦しめる 6月20日の世界難民の日を前に、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が年次報告を公表した。昨年、「居住地を追われた人々」は7950万人(一般難民2040万人、パレスチナ難民560万人、国内…
レジ袋有料化初日、コンビニや小売店での風景
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 7月1日、全国のスーパーや小売店でレジ袋が一斉に有料化された。制度が導入された初日、その様子を確かめるべく、那覇市のコンビニや個人経営の小売店で買い物をしてみた。 コンビニの様子…
政府は、石炭火力を重要な電源と位置付けて…
政府は、石炭火力を重要な電源と位置付けてきた日本のエネルギー政策を転換し「脱炭素化」を進める姿勢を国際社会にアピールすることになった。エネルギー源として改めて注目されるのが水素だ。 既に2017年に政府は「水素基本戦…
一枚のマスクに日本人ならではの心温まる光景
コロナ感染第2波到来の懸念が高まっているのに、気が緩んでいる自分を発見する。最近、マスクなしで外出することが何度かあった。そんなこともあるかと思い、鞄(かばん)の中に予備を何枚か入れているので、事なきを得ている。 地…
前回(2016年)の約291万票から今回366万…
前回(2016年)の約291万票から今回366万票余に大きく上乗せして東京都知事選で再選を決めた小池百合子氏。選挙戦の主な争点は、中国・武漢発の新型コロナウイルス対策だった。東京五輪・パラリンピック成功もまずコロナ収束…
熊本県の球磨川が氾濫し、死者19人、心肺…
熊本県の球磨川が氾濫し、死者19人、心肺停止17人、11人が行方不明と大きな被害が出た。消防や自衛隊などの捜索・救出作業が続いているが、山間部を中心に救助が行き届かない地域もある。九州は再び雨が降り始め被害がさらに拡大…
「金亀子(こがねむし)擲(なげう)つ闇の…
「金亀子(こがねむし)擲(なげう)つ闇の深さかな」(高浜虚子)。雨の夜、隣の部屋から何か物を投げるような鈍い音がした。テレビの音かと思ったが、それにしてはかなり高い。 見に行くと、蛍光灯の周りをコガネムシが飛び回って…
東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数…
東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数が2日連続で100人を超え、全国でも2カ月ぶりに200人を上回った。感染拡大の「第2波」が生じ、緊急事態宣言の頃に逆戻りするのではとの懸念を多くの人が持っている。一方で、経済など…
バッタの来襲に皿が鳴る-ネパールから
地球だより 新型コロナウイルス禍の中にあるネパールにも新たな招かれざる珍客が来襲した。アフリカ発のワタリバッタの大群である。トノサマバッタに似たバッタで、6月27日にインドを経てネパール南部に達したこのバッタは、翌28…
伊藤整著『若い詩人の肖像』(1956年)は…
伊藤整著『若い詩人の肖像』(1956年)は自伝的小説だが、その中に「京都という町が明治までの日本の全歴史を負うように自分の前に意味ありげにたっていることと、自分がみすぼらしい一中学教員として、その前で口をあいて見ている…
老兵 金寛鎮
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 節斎・金宗瑞(節斎は号)は文臣だったが、彼の生涯は武臣としていっそう光を放っている。朝鮮王室には“祖宗の地”だった咸鏡道に六鎮(北方の女真族に備え豆満江下流南岸に設置した六つの国防…
世代で評価分かれるパスタ-トルコから
地球だより わが家で餅を好むのは、家内と私ぐらいで子供たちはそれほどでもない。 古い世代は昔、おやつ代わりに食べていた餅だから、胃袋だけでなく心も満足するものだが、新世代の人々は洋菓子も和菓子もいろいろあるうちの一つ…
韓国語は手ごわい!-韓国から
地球だより 近年、留学や駐在、現地の人との結婚でこちらに住む日本人は随分増えたが、外国暮らしでまずぶつかるのが言葉の壁だ。幸い日本人にとって韓国語は割合習得しやすい。語順が日本語と同じで、ハングル文字も漢字に置き換えら…
国内の旅行が自由にできるようになって…
国内の旅行が自由にできるようになって、しばらくぶりで東京の西の奥にある高尾山に登った。京王線の車中で終点が近づくと、乗客は減って登山者が目立つようになる。そっと彼らの装備を見た。 登山靴は革製ではなく布製で、シャツも…
S・K・O・C株、モズク4株のブランド化に期待
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 沖縄を代表する海藻のモズクは今、旬を迎えている。フコイダンなど栄養素が豊富で、コシのある食感が特徴だ。沖縄県が全国シェア9割を占め、日常的に食べられている。 沖縄科学技術大学院大…
きょうからレジ袋の有料化がスタートする…
きょうからレジ袋の有料化がスタートする。先行して有料化を始めていたスーパーなどもあったが、海外に比べるとかなり遅いスタートとなった。 日本人の尻を叩(たた)いたのは、海洋プラスチックごみ問題への危機感の高まりと思われ…
良き最期を、生きることと死ぬことを考える
『死という最後の未来』(著者:石原慎太郎、曽野綾子/幻冬舎)がネット上で話題になっている。石原氏87歳、曽野氏88歳と、ほぼ同い年。家も近所で昔からの友人というが、意外にも会う機会はほとんどなかったという。 法華経を…
今年前半の節目の日である。梅雨明けした…
今年前半の節目の日である。梅雨明けした沖縄を除いて、各地では雨の多い日が続く。特にここ数年のこの時期は、地域によっては土砂災害や河川の氾濫(はんらん)で大きな被害を出すことが多くなった。 例年、梅雨は40日ほど続くか…
京都大は、霊長類研究所(愛知県犬山市)…
京都大は、霊長類研究所(愛知県犬山市)の研究費の不正支出疑惑で、元所長ら教員4人による約5億670万円の不正支出があったとの調査結果を公表した。大学の学術費として小さい額ではない。 同研究所では13種、約1200頭の…
「青梅の臀うつくしくそろひけり」(室生犀星)…
「青梅の臀うつくしくそろひけり」(室生犀星)。ある日、帰宅すると台所に青梅の匂いが充満していた。匂いに敏感な方ではないが、この梅の匂いは嫌いではない。妻に聞いてみると、梅干しを作るということだった。 といっても、手軽…
中国 極超音速ミサイルに電磁パルス兵器搭載か
中国は、広範囲のあらゆる電子機器を破壊可能な電磁パルス兵器(EMP)の開発を進めており、新型の極超音速ミサイルに搭載される可能性がある。米議会諮問機関「国家・国土安全保障に関するEMPタスクフォース」の報告で明らかにな…
新型コロナウイルスが猛威を振るったフランス…
新型コロナウイルスが猛威を振るったフランスのパリで、カフェが15日から屋内営業を再開した。第2次大戦中も開いていたパリのカフェだ。約2カ月半ぶりの再開は経済社会活動の復活を何より象徴する。 確かに、いくら街並みが美し…